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ショートゲーム編

30ヤード~50ヤードのアプローチショットの距離感の出し方

今回は30ヤード~50ヤードのアプローチショットの距離感の出し方についてご紹介したいと思います。

その前に・・・この位の距離のアプローチショットで例えば、手前に池やバンカーがあると、必ず入れてしまう・・・という方もいらっしゃるかも・・知れません。

そんな方にお話を聞いてみると、打つ前に池やバンカーを強烈に意識されているようです。

「池には入れたくない」・・・そう思って池を見ているわけです。すると何故か・・・池に入ります。

このケースでは「池に入れたくない」と思っているわけですが、言い換えると「池に意識を向けている」ことになると思うんです。

結果的に意識したところにボールを打っている、変な言い方ですが、意識したところに打てているわけです・・。

このようなケースでは、「打ちたくはないところ」ではなくて、ボールの落としどころを意識すると結果が全く違ってくることがあります。

池だけには入れたくない・・・と思うより、「どこに打つか」という明確なターゲットを決めてしまいます。

それが1つ目のコツだと思うんです。詳しくは、池越え・バンカー越えのアプローチショットの打ち方でもご紹介していますので、よろしかったら。

2つ目のコツは素振りをすることです。

勿論、アプローチショットなどで打つ前に素振りをしている方は大勢いらっしゃると思うんです。

それでも距離感がつかめない・・・という方はやり方を少し変えてみてもいいかも知れません。

素振りをする時に、何となく素振りをしている方と、距離はこの位か・・・と考えながらスイングの大きさなどを調整している方では大きな差が出ると思うんです。

何を考えて素振りをするか・・・ということは大切なことだと思います。

次に、素振りをする際には、実際に手前にある池に入る大きさのスイングで素振りをしてみます。

この位で振ったら、池だな・・・という風に。その次はグリーン奥までキャリーで飛んでゆくようなショットをイメージして素振り。

そして最後は目標のスポット(ボールの落としどころ)までボールが届くような素振りをしてみます。

こうやって「3つの素振り」をすることでスイングの大きさを比較することができて、距離感がつかめるようになることがあります。

練習場では2球打って距離感を合わせる

距離感というものは、持っているものというよりは、養ってゆくものかも知れません。

そうだとしたら、やはりどんな人でも練習によってそれを養ってゆくしかないと思うんです。

プロであっても、アプローチショットの距離感というのは、100%持っているわけではなくて、それは実際に練習でつかんでゆくものだと思います。

さて、その練習でアプローチショットの距離感を養う時のコツですが、いきなり、距離感を合わせようとするのではなく、「2球打って距離感を合わせる」という風に考えてみるとよいのではないかと思います。

30ヤードから50ヤード前後のアプローチショットというのは、フルスイングもできないし、スイングも中途半端になりやすく難しいショットです。

ですので、練習では、まず、その目標に対して、

1.大きめに打つ、もしくは
2.短めに打つ

・・・という風にして、目標に合わせて打つのではなく、あえて大きめに打つ、または小さめに打ちます。

そこで、「これだけ大きいのか」とか、「これだと短いのか」という感覚がつかめますので、その次のショットで、その感覚を元にして今度は目標に合わせてショットを打ってみます。

そうやって1つの基準を作ってあげてからショットを打つことで、距離感というのは合わせやすくなるのかも知れません。

この距離をどう打ち分けるか?

ここまでご紹介してきたことはフィーリング(感覚)で距離感を出してゆく・・・という方法でした。

僕個人的には、機械のようなスイングより、感覚を重視する方が距離感は出しやすいと思っています。

ただ、こういった中途半端な距離の打ち分け方と言いましょうか、そんなものにも色々な方法があります。

あるゴルフ雑誌の企画で女子プロにその打ち分け方のアンケートを取ったところ、「振り幅」と答えたプロがおよそ半数でした。

次が「スタンス」。そして、「フェースの開き具合」、「グリップ」、最後に「直感」・・・という結果になりました。

ちなみにスタンスというのは、スタンス幅のことで、グリップはグリップを短く持つことで距離を調節する・・・という方法です。

振り幅で打ち分けるのが合っていないと思ったら

このように振り幅を変えることで距離を打ち分ける方法が合っているという方もいれば、この方法だとむしろ距離感が合わないと感じる方もいらっしゃるかも・・・知れません。

もし、振り幅を変える方法が合わないようであれば、やはり自分の感覚に頼るということも1つの方法かと思います。

その際は冒頭でご紹介してきた素振りであったり、距離を打ち分ける練習が効果的だと思います。

もう1つできることが、以前にもご紹介したことがありましたが、右手でボールを持って、それを実際に下手投げのような形で投げてみます。

その時の感覚、特に右手の感覚をスイングに生かしてみるのも1つの方法です。

プロの中にも右手でアプローチショットの距離感を出してゆく・・・という選手が大勢いますので、右手の感覚を生かしてみるというのは良い方法だと思います。

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