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ゴルフクラブの選び方

シャローフェースとディープフェースのドライバーの違い。メリット・デメリットとは?

よくわかる!ドライバーの選び方。5つのステップで選ぼうでも少しご紹介しましたが、ドライバーには「シャローフェース」と呼ばれるものと「ディープフェース」と呼ばれるものがあります。

この「シャロー」とか、「ディープ」というのは、フェースの厚みのことを言っています。

具体的には、フェースが上下に薄いものを①シャローフェース、厚みのあるものを②ディープフェースと言います。

このシャローフェースとディープフェースですが、フェースの厚みが違うだけでその特徴もガラっと変わってきます。

今回は、そんなシャローフェースとディープフェースの違いについて、また、それぞれの特徴やメリット、デメリット、どちらがどんな人に合うか?ということについて見てゆきたいと思います。

それでは早速はじめましょう!

目次

シャローフェースとは?メリット・デメリットについて

シャローフェースとは、フェース上下の距離が短いものを言います。

このシャローフェースにはこんなメリットがあります。

シャローフェースのドライバーは重心が低く、また、重心が深い傾向※があるため、ボールが上がりやすいという利点があります。

また、このタイプのドライバーは、フェースが左右に広いため、フェース左右のミスにも比較的強くなります。

※そのモデルにもよりますが、シャローフェースのドライバーは、一般的に重心深度が深くなりやすく、反対にディープフェースのドライバーは重心深度が浅い傾向があります。

下記の図は重心深度を示したものになります。

この重心深度ですが、重心深度が深くなると(上記の距離が長くなると)、

といったことが起きます。

ドライバーの重心距離、重心の高さ、重心深度についてのまとめ

ですので、シャローフェースのドライバーはボールが上がりやすいことに加えて、モデルによってはボールのつかまりもよくなる傾向があります。

そういった点から、冒頭でご紹介したディープフェースに比べると、シャローフェースの方が打つのがやさしい傾向があり、例えば、初心者の人はシャローフェースの方が打ちやすいと感じることが多いかも知れません。

一方、シャローフェースにはこんなデメリットがあります。

シャローフェースのデメリットですが、シャローフェースの場合は、フェース上下の距離が短いので、フェース上下のミスに弱く、例えば、高めにティーアップして打つ場合など、テンプラ(=ヘッド上部にボールが当たることで、高くボールが上がりすぎるショット)などのミスが出やすいかも知れません。

また、シャローフェースは、ボールが上がりやすいことがメリットですが、使う人によっては、例えば、弾道の高さを抑えたい人などにとっては、ボールが上がりやすいというのはデメリットにもなります。

また、後ほどディープフェースのところでご紹介しますが、あえて重心の上(フェース上部)で打って、バックスピンを抑えた強い弾道を打つというテクニックもあるのですが、シャローフェースはそういったことが苦手です。

こういったメリット、デメリットから、シャローフェースはこんな人におすすめです。

ディープフェースとは?メリット・デメリットについて

フェース上下の距離が長く、分厚い形をしたものをディープフェースと言います。

このディープフェースにはこんなメリットがあります。

フェースが分厚いディープフェースは、弾道の高さを抑えることができるため、ショットの高さを抑えたい人とは相性がいいかも知れません。

また、その利点とは相反することようですが、ディープフェースの場合、打ち方によっては打ち出し角を高く、また、同時にバックスピン量を抑えた飛距離の出るショットを打つことができます。

ディープフェースはシャローフェースと違ってフェースが分厚いため、重心よりも上に広いスペースができます。

このスペースのことを有効打点、もしくは有効打点エリアなどと言います。

この有効打点エリアでボールを打つと、打ち出し角が高くなり、尚且つバックスピン量も減ります。

これは以前にも書かせていただきましたが、飛距離を最大にするには、バックスピン量をある程度抑えながら、打ち出し角を高くすることが重要になってきますが、そういう意味でもディープフェースは有利になります。

また、シャローフェースに比べるとフェース上下の距離が長いため、フェース上下のミスに強くなることも、ディープフェースのメリットの1つになります。

一方、ディープフェースのデメリットですが、シャローフェースに比べるとボールが上がりにくい点になります。

ディープフェースがシャローフェースに比べてボールが上がりにくい理由ですが、(その1つは)ディープフェースの場合、重心の位置が高くなりやすく、場合によっては重心よりも下で打ちやすくなります。

そうすると、ギア効果という現象が働いて、インパクトでロフトが立ちやすくなります。そのため、ディープフェースはボールが上がりにくい・・・というわけです。

ただし、先ほどの有効打点エリアで打つことで打ち出し角を高くするという打ち方もありますので、一概にディープフェースだからボールが上がらないとは言い切れないかも知れません。

ただ、「ディープフェースはハードヒッター向き」なんて言われることもありますが、一般的には、シャローフェースの方がディープフェースよりもやさしいと感じる人が多いかも知れません。

少しまとめると、ディープフェースはこんな人におすすめです。

中間の厚み

ここまで、シャローフェースとディープフェースについて見てきましたが、中には、この中間のモデル、シャローフェース寄りのモデルやディープフェース寄りのモデルもあります。

こういった中間の厚みのモデルについては、 こんな形で選ぶといいかも知れません。

自分の感覚も大事にして

さて、ここまでシャローフェースとディープフェースについて、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて見てきました。

簡単に言ってしまうと、ボールを楽に上げたいならシャローフェース、強い弾道のショットを打ちたいならディープフェース・・・ということになるのですが、ただ、ゴルフは心理的なことが大きく関係してくるスポーツなので、自分の感覚というのもドライバーを選ぶ際には大事になってくると思います。

一般的には、ディープフェースは難しく、上級者やハードヒッター向けというイメージがあるかと思いますが、例えば、中級者の人であっても、使う人によってはディープフェースの方が打ちやすいと感じる人もいます。

また、反対に上級者やハードヒッターでもシャローフェースの方が合っていると感じる人もいます。

ですので、実際に構えてみた時や実際に打った時の自分の感覚もとても大事になってくると思います。

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