ホーム > 飛距離アップ編 >
飛距離アップ編

プロは何故ヒールアップをしないのか?

「プロは何故ヒールアップをしないのですか?」・・・そんな風に聞いていただいたことがあります。

勿論、ベタ足のスイングのプロだけではなくて、ヒールアップをしているプロも世界中に大勢います。ただ、スイングというのはその時々によって何が主流かが変わってくるような気もします。それは道具の進化に伴って・・ということもあると思うんです。

以前はヒールアップするのがプロの間でも主流でした。ジャック・ニクラウスやトム・ワトソンなど世界のトッププロもヒールアップをしていました。

日本ではジャンボ尾崎や中島常幸などもそうです。

ところが、タイガー・ウッズが世界ナンバーワンになった頃からはヒールアップしない、ベタ足で打つプロが多くなり、それが主流となりました。

ですが、これもまた時代と共に移り変わってゆくものかも知れません。

プロがベタ足で振っている理由

プロがベタ足でスイングする理由の1つはコントロールと安定性です。プロは生活がかかっていますから、どれだけドライバーを飛ばすか・・・ということよりもいかにフェアウェイに打つか・・・ということの方が大切だと思うんです。

アイアンも飛ばすのではなくて、点を狙うために打ちます。

プロの平均飛距離などが雑誌で紹介されることもありますが、実際にはプロの飛距離はあんなものではありません。タイガー・ウッズなど世界のトッププロの練習をはじめて僕が間近で見た時、衝撃を受けました。

当時のトッププロだった選手にアーニー・エルスという選手がいます。全米オープンにも勝っているトッププロです。彼のロングアイアンのショットを見た時に、僕がツアープロだったら、こんな選手とどうやって戦えばいいのだろう?と恐ろしくなったことを思い出します。

彼はキャディからトスされたボールを右手でキャッチするとそれを地面にポンと落とし、すっと構えました。そして、軽く打ったボールは唸りをあげて、地面を這うように飛んでいき、150ヤードを超えたあたりから上昇を始めたのでした。

こんなショットを打つ人間がいるのだ・・・そう思いました。

これは彼に限ったことではありませんが、トッププロのショットというのはとにかく飛びます。そんな彼らが気にしているのは飛距離よりもコントロールです。怖いのはスイングが大きくなりすぎて、ショットがぶれることです。

プロのスタンスのとりかた、構え方でホーガンスタンスと呼ばれるものがあります。スタンスでの左足と右足つま先の向きについてでも書きましたが、右足のつま先をターゲットラインに対してスクウェア(直角)にするという方法で多くのプロがこの構え方をしています。

これは同じようにバックスイングが大きくなりすぎるのを防ぐためです。これをアマチュアがやってしまうと間違いなく飛距離を失います。

ベタ足も同じことだと思うんです。

ただ、プロの中にも体が硬い人だったり、ヒールアップした方が体重移動がしっかりとできるという人もいます。そういう人はヒールアップして打っていますし、それでいいのだと思います。

プロがベタ足で振るようになったもう1つの理由には道具の進化もあると思うんです。ジャック・ニクラウスの時代のゴルフクラブを今渡されてもきっと殆どの人が打てません。

ドライバーは正真正銘のウッド(木)です。それに比べて、今のゴルフクラブは飛びます。プロにとっては十分な飛距離が得られることになります。

そうなると重要なのは、コントロールということになるのかも知れません。

アマチュアにはベタ足よりもヒールアップがおすすめ

勿論、アマチュアの中にもベタ足が向いている方もいます。体がやわらかい方など、ヒールアップしない方が良い結果になることがあります。

ただ、左足を浮かすヒールアップとベタ足についてでもご紹介したように僕は基本的にはアマチュアの方にはヒールアップをおすすめしています。

毎日鍛えていて、もともとパワーもあるプロと違って、アマチュアにはベタ足が向かない人の方が多いような気がします。

ただ、パワーがない人、イコール、ヒールアップが向いているとは限りません。パワーがあっても、ヒールアップした方が良い人も多くいます。プロの中でも平均飛距離が余裕で300ヤードを超えるバッバ・ワトソンなどはヒールアップをします。

一番避けたいのは、コントロールを求めてベタ足にしたのに、飛ばないことを嫌がって強く振ってしまうことです。

プロでもない限り、僕はまず飛距離を求めていいと思うんです。その次にコントロールでも良いのではないかなと・・。その逆は難しいと思うのです。

スコアが劇的に変わった人が実践したゴルフ理論とは
↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。