プリショット・ルーティンをイチロー選手から学ぶ
プリショット・ルーティンとは?その効果と作り方。どの位の時間で行うのが最適か?ではプリショット・ルーティンの利点についてやタイガー・ウッズが考えるプリショット・ルーティンの大切さなどについてもご紹介させていただきました。
このルーティンは何もゴルフのためだけのものではありません。
野球のイチロー選手についても前回ほんの少し触れましたが、イチロー選手が打席に入る前と入ってからの仕草もプリショット・ルーティンと同じことです。
一番有名なのはあの右手一本でバットを持つシーンですね。彼はその後、視線をバットの先端に持ってくる。そして左手は右肩にそえます。
よく見てみると、イチロー選手がバッターボックスに入る前の動作も毎回同じであることに気づくと思います。
しかし何で彼はこんな風にして同じ動作を繰り返すのでしょうか?それについてイチロー選手はテレビの取材に対してこんなことを言っています:
「ピッチャーと対戦する時に頭の中をそのことだけに集中させたいんです。それ以外のことはリセットしたい。でもベンチにいる時間、打席に向かう時間などの間に余計なことを考える自分が時々いるんですね。野球とは何にも関係ないことを考えたりする。
で、そのことをあの打席の中でリセットしなければならない。そのための行為です。ピッチャーとバッターとの勝負に集中するための行為と言っていいでしょうね。」(参照:NHK おしえて イチロー選手!「大記録はなぜ生まれたか」 )
岡本綾子のスイングを参考にしていたイチロー
イチロー選手がまだ実家近くのバッティングセンターに通っていた頃の話です。イチローは当時アメリカのLPGAツアーで活躍していた岡本綾子プロのスイングを参考にしていたそうです。
ただ、実際に参考にしていたのは岡本綾子のスイングというよりは、彼女のルーティンだったようです。
当時、イチローのバッティングを見ていた彼の父親で「チチロー」の愛称でも知られる鈴木宣之氏は岡本綾子プロに会った際に、彼女がいつも同じルーティングでショットに入る、そのリズムやテンポをイチローに真似させるようにしたと話したそうです。
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