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ゴルフスイング編

バックスイングで右ひざを動かしていい範囲とは?

今までに右ひざについては色々とご紹介させていただいてきました。

右ひざがバックスイングで伸びてしまったり、右に大きく流れてしまっているケースはよく見ますが、それらはパワーロスにつながります。

・・・と、頭ではわかっていても、なかなか実践するのは難しかったりします。

僕は以前にあるゴルファーに出会いました。彼ほど、右ひざが伸び上がって、しかもバックスイングで右に大きく流れていたゴルファーは見たことがなかったほど、分かりやすいケースでした。

彼がこの後どうなったか・・・は最後にご紹介するとして、まずはプロはどうなのか?実際には動かさないべきかどうか、伸び上がってはいけないのか・・・などについて考えてみたいと思います。

右ひざを動かしていい範囲

どんな動作をするにしてもそうですが、「体の一部を止めようとすること」には無理があると思うんです。自然の流れの中でひざが動いてしまうのは、当たり前のことだと思います

ただ・・右ひざは動いてもいいですが、動きすぎてしまうと問題を引き起こすことがある・・・ということだと思います。

実際プロのスイングを見てみると、バックスイングで右ひざを動かしていない人はいません。まとめると・・・

1.右膝が動かない人はいない
2.伸びない人はいない
3.伸びきってしまう人もいない

動かない人はいませんが、大きく右に流れてしまうような人もいません。

その動く範囲ですが、レッスンプロの江連忠プロはアドレスの位置から

上に2.5センチ、右に2.5センチ

・・・と言っています。江連プロはこれを「1インチの法則」を呼んでいます。この範囲であれば、動いて当然・・・というわけです。

この範囲であれば・・・多少動いても問題にする必要はないように思います。

また、右ひざの動き方・・・というと変ですが・・・右ひざの頭と言いましょうか、右ひざのお皿ですが、この右ひざのお皿はバックスイングで体を右に回転させる際に、若干ですが、同じように右を向きます。

若干・・・横に移動しながら右を向く・・・という形になります。

この動きを無理に止めようとしたり、膝を固定しようとすると・・・バックスイングを制限することになると思います。

右足もバックスイングでねじる感覚

バックスイングで右ひざが動いてもいい・・・と言われても、ピンとこないという方ももしかしたらいらっしゃるかも知れません。

そんな時は、バックスイングで体をねじる(回転させる)のと一緒に右足も右にねじる感覚でスイングしてみてもいいかも知れません。

右ひざというより、右足全体をバックスイングの際、右に軽くねじる(回転させる)イメージです。

そのようなイメージだと、先ほどご紹介した、右ひざが若干横に移動しながら右を向く・・・というような形がイメージしやすいかなと、思います。

右ひざを固定しようとすると、バックスイングが窮屈になって飛距離を失いますが、右ひざは動いてもいい、右足を右にねじる(回転、または捻転させる)感覚でスイングしてみると、バックスイングも大きくなり、飛距離も伸びるのではないかなと思います。

彼はその後どうなったか・・?

さて、冒頭でご紹介したゴルファーですが、彼はその後にこの問題を解決しています。

彼がバックスイングで右に流れたり、伸び上がっていたりしていた理由は、膝をあまり動かさないようにするという意識がなかったから・・・ではありませんでした。

彼は仕方がなく、そうしていたのです。

理由はゴルフスイングの最中、つまりバックスイングだけでなく、ダウンスイングでもフェースが開いていたから・・・です。

そのまま打てば、右にスライスするのが分かっていたから、無意識のうちにフェースをスクエアにしようとしていました。

伸び上がって上から打ったり、アウトサイドからインサイドに向かって振ることでフェースをダウンスイングで閉じようとしたり、右に大きくスライドしてフェースをスクエアに戻す時間を稼いでいたのです。

この彼に、膝は動かさないで下さいと言ったところで、良くなったりはしなかったと思います。

彼は僕の友人の友人で、ご縁があってスイングを見させていただくことになりました。

一通り見させていただいた後に僕は、右ひざのことは一旦忘れてフックグリップで握ってみたらどうでしょうかとお伝えしました。

最初は、こんな握り方でいいのだろうか・・・と不安だったそうです。
でもボール(ショット)は以前に比べて飛ぶようになりました。

ある日、彼のスイングをビデオカメラで撮って確認してみると、右ひざの過剰な動きは消えていました。

ここを動かさないようにしよう・・・という何かを否定する方法よりも、○○をして行こう・・・という積極的なアプローチの方が上手く行く時もあるのかも知れません。

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