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ショートゲーム編

パターとイップス。克服する方法と6つのポイント

今回はパターとイップスについて書かせていただきたいと思います。

ゴルフで言うところのイップスにもいろいろな種類がありますが、特にパターのイップスに関しては悩まされてしまう方も多いです。

ショートパット、入れて当然と言われるような距離からのパットになると突然のように緊張しはじめて、手が震える・・・ということがあります。

また、距離感が合わなくなるイップスもあります。普段では考えられないほどショートしたり、オーバーしたりすることがあるのです。

パターのイップスは、初心者というよりも、中上級者がなりやすく、長年プレーした人ほどなりやすいという傾向があります。

トッププロでもイップスになる例も多く、イップスによって引退まで追い込まれてしまった選手もいます。

今回はパターのイップスを治すための方法についてみてゆきたいと思います。

目次

パッティング中の眼球の動き

イップスで悩まされている人に関する調査が以前に行われています。

それによると、イップスで悩んでいるゴルファーはストローク中(パッティング中)に眼球の動きが多い・速いということが分かっています

人は目で見たもの(ボールやパターフェースの向き、ライン、ストローク・・・etc)を脳に伝えますが、眼球の動きが多い・速いという現象がその情報の伝達の邪魔をしているというのです。

これは簡単に言うと、パッティングの際に、あれこれ考えすぎている・・・ということになると思います。

全くの初心者の方にパターを渡して、

「このボールをそのパターで打ってカップに入れようとしてみてください。」

とお伝えすると、その人は何を考えて打つでしょう・・?

恐らく、あまりあれこれ考えないと思うんです。

パットを打ったことがないから、外したらどうしよう?オーバーしたらどうしよう?真っ直ぐに転がらなかったら・・・というように、打つことそのもの以外のことについては考えないと思うのです。

だから、それほど緊張もせずパットが打てる。

パターのイップスを治すには、この不安と緊張の仕組みについて理解する必要があるのかも知れません。

大きな大会で記録を出すアスリートは何が違うのか?

「緊張と不安」というものはイップスを治す上では特に重要になってくるキーワードだと思います。

イップスに悩まされている方は・・・

緊張してくると、「緊張してはだめだ」と思ったりしていないでしょうか?また、どうにかして緊張しないようにしようとしてはいませんでしょうか?

オリンピックなど、大きな大会は出場する選手にとってはいつもよりも緊張する大会でもあると思います。

ただ、そういった大きな大会ほど、よい記録が出たりすることがあります。

出場する選手達は緊張していないのかと言うと、そうではなくて、やはり、必ず緊張するものです。

緊張することはむしろ、よいパフォーマンスにつながることがわかっています。

ただ、それは適度な緊張の場合で、過度な緊張になってしまうと、パフォーマンスが下がることがわかっています。

大きな大会で記録を伸ばすアスリートと、イップスで悩まされている方も、どちらも緊張していることには変わりないと思うのです。

ただ、違いがあるとしたら、緊張に対する捉え方でしょうか。

イップスの方の場合は、緊張は悪いものと考えているケースが多いようです。

一方で、大きな大会で記録を出すようなアスリートは緊張するのは当然のこと・・と緊張することを悪いこととは捉えておらず、また、緊張を排除しようともしていないことが多いようです。

過度に緊張してしまう仕組み

実は緊張には面白い特徴があります。

これは不安についても同じなのですが、緊張や不安というものは、「なんとかしようとすると高まる」という特徴があるようです。

つまり、緊張してはダメだと思えば思うほど、不安をなんとかしてしずめようとすればするほど、緊張や不安は高まる・・・ということになります。

これは何故かと言うと、緊張や不安はどうにもできないことだから・・です。

不安というものは人間に備わった機能であり、それをなくしてしまうことはできないし、なくなったら、むしろ大変なことになります。

不安に思うから、自分を守ることができます。

どうにもならないことを、何とかしようとしてもやはりどうすることもできず、それがさらに不安をあおってしまい、どんどん緊張してゆきます。

それが症状をして現れると、手が震えたり、声が震えたり、パッティングで言えば、手が動かなかったり・・・ということになります。

ですが、不安や緊張にはもう1つの特徴があって、それを理解することがイップス克服には大切なことになってきます。

不安や緊張が静まる「ある方法」

不安や緊張ももう1つの特徴。

それは、不安や緊張は、

受け入れると静まる

・・・というものです。

不安や緊張というのは1つのシグナルです。

例えば、夜道を一人で歩くとき、不安を感じることがあります。これは、不安がシグナルを発してくれているからです。

不安に思うことで、例えば、誰かと一緒に帰ろうとか、もっと明るい道を歩こうと考え、身を守ることができます。

ですが、ここで、不安を感じちゃダメだ、怖くない、怖くない・・・なんて不安を打ち消そうとするとどうなるでしょう。

不安はシグナルを発したのですが、そのシグナルを無視されたので、余計シグナルを発します。何度も、何度も。

それは気づいてもらうためです。

パターのイップスでも同じことが言えます。

不安を打ち消そう、緊張しちゃだめだ・・・そう思ってしまうと、余計に不安は繰り返しシグナルを送り続け、結果的にはそれが過度の緊張につながり、手が震えだしたり、体が動かなくなります。

じゃあ、何をしたらよかったのでしょうか?

それは、不安を不安として受け入れてしまうことだと思うのです。

そして、これは当たり前のことだ、正常な反応だ・・・と思ってしまうことです。

繰り返しますが、不安は打ち消そうとすると、どんどん大きくなります。それが過度の緊張を生みます。

ですが、不安というものは、シグナルを発して受け取ってもらおうとしているだけなので、自分がそのシグナルを受け取ってしまえば、つまり、不安を受け入れて、どうにかしよう、打ち消そうと思わなければ、不安はそれ以上シグナルを発してくることはありません。

それは自分の仕事を終えたから・・・だと思うのです。

ゴルフも長く続けていると、経験から、このパットはかなりオーバーするかも知れない・・・とか、過去に外してしまったショートパットを思い出すこともあります。

それが「不安」を生みます。

その不安を打ち消してしまおうとすることを続けていると、イップスにつながってしまうことがあります。

そうではなくて、不安を感じたら、緊張してきたと思ったら、「来たな。これは当たり前のことだ。」と受け入れてみます。

そして、それはシグナルで何かを自分に伝えてくれようとしているだけだと、そう思ってみます。

それは最初はとても怖いことですが、不思議と受け入れてしまえば、それ以上緊張することはありません。

それがイップスを治す鍵だと思うのです。

ゴルフでは緊張する場面、不安を感じる場面が沢山あります。

朝一のティーショット、池越えのセカンドショット、バーディーパット、速いグリーンでオーバーすることが怖いロングパット、ベストスコアがかかったパット、などなど。

でも、そんな場面で大事なことは、緊張や不安を感じないでプレーすることではなくて、それらを当たり前のことだと受け止めてしまうことだと思うんです。

「緊張を楽しむ」

・・・なかなかできることではありませんが、大きな大会で高いパフォーマンスを発揮する人達の中には緊張を楽しもうとしている人がいます。

できるかできないかは別にして、その「楽しもうとすること」こそが、大事なのかも知れません。

ショートパットのイップスと失った自信

さて、ここで少し話を変えて、自信について考えてみたいと思います。

自信というのはイップスを克服する上でも大切になってくると思います。

パッティングのイップスといっても色々ありますが、ショートパットでイップスになってしまうケースも多いです。

ショートパットというのは、簡単なようで難しいパットだと思うのです。

何が怖いかというと、(一度外してしまうと)また外してしまうのではないか・・・と思ってしまうことです。

そう思い始めると、このラインでいいのだろうか、この打ち方でいいのだろうか・・と思ってしまう。

それはつまり、迷いが生じているわけですが、迷ってしまうとパットはよく外れたりします。

迷いはそのままストロークのブレにつながるのかも知れません。

じゃあ、迷わずに覚悟を決めてパットをすればいい

・・・ということになりそうですが、そもそも迷いが生まれたのは、その前の段階でこれで入ると思ったパットを外してしまった経験が1つの原因だと思うのです。

このケースでは、信じるもの、確信できるもの、つまり自信を失って迷いが生まれたわけですが、こんな時は技術を磨くことでその信じられるものが戻ってきて、迷いもなくなる・・・ということは確実にあると思います。

ただ、ある程度の経験者の方、上級者の方であったりすると、迷いが生まれる理由は技術的なことよりも、心理的なことの方がもしかしたら、多いのかも知れません。

そんな場合でも、技術を変えることなく、失った自信を取り戻す方法があるように思います。

折れにくい自信を手に入れるには?

心理的なことが原因で失った自信のようなものは、取り戻すことがとても難しいものだと思います。

ただ、もし自信を結果を出すことで保っていた、もしくは得ていた・・・というような場合は、少し違ったアプローチで自信をつけてゆくことで、それが揺るぎないものになることがあります。

結果が出ると自信につながると思うのです。

ただ、結果は色々なものに左右されることがあります。

ショートパットだけを見ても・・・実は正確に打っていたパットもグリーンの見えない凹凸が原因でカップを外す・・・ということもあります。

結果を出すことで自信を得ようとすることは、そういう自分ではどうにもならないことに自分自身を委ねることに、もしかしたらなるかも知れません。

結果を出すことで得る自信はまた、折れやすいものだと思うのです。

結果はいつでも出るとは限りません。

自分以外の何かに影響を受けることもあります。自分にできることはしっかりとやっても・・・結果がでないことがあります。

一方で過程を大事にすることで得る自信というのは、折れにくい自信になることが多いようです

例えば、ショートパットであれば、自分が思うラインに打ち出すことを目標にしてしまいます。

カップインするという「結果」ではなくて、そこに至るまでの過程の部分にフォーカスします。

カップインするかは・・・自然が相手ですし、人はロボットではないわけなので・・・ラインも完璧には読めません。

そういうことも考えるとカップインするしないは自分では本当の意味でコントロールできないものなのかも知れません。

それよりも、どんなストロークをするか、インパクトでボールをしっかりスイートスポットで打とう・・・ですとか、インパクトでフェースをスクウェアにすることだけに集中しようですとか・・

そういった自分でコントロールできる範囲のこと、そういったプロセスの部分に意識を持っていくこともできます。

自分でコントロールできる範囲のことを目標にすることで、そして、それをクリアすることで得る自信というのは、きっと折れにくい自信になるように思います。

また、その自信というものがイップスを克服する上でもとても大切なものになってくるように思います。

こんなことを言うのは・・無責任だと思われてしまうかも知れませんが、僕はイップスは時間はかかったとしても必ず克服できるものだと思います。

そのために必要なことがここまで書かせていただいた、緊張や不安に対する捉え方を変える訓練をすることと、結果ではなく過程を重視した折れにくい自信を手に入れることではないかなと、僕はそう思っています。

長文になりましたが、最後までお付き合いいただいて、ありがとうございました。

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