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ショートゲーム編

ロングパットの距離感を養う練習方法。パットの名手達がやっていたこと

前回はロングパットの距離感をつかむ方法にて、そもそも距離感とは何なのか?どうやったら、距離感が生まれるか?またそのためにできることは何か?ということについてご紹介させていただきました。

今回はパットの名手と呼ばれた人達がロングパットの距離感を養うために実践していることや練習についてご紹介してゆきたいと思います。

目次

パットの名手、青木功がやっていたこと

パットの名手と言われた青木功プロが、ロングパットの距離感を出すために実践していたという練習方法があります。

その練習はプレーする当日の朝、練習グリーンで実践すると効果的・・かも知れません。

青木プロがやっていた方法とは、

1.カップから30メートル離れる
2.ボールは3つ使う
3.それぞれのボールをテークバックの大きさを変えて打つ

・・・という方法です。

この練習をすると、自分のテークバックの大きさと距離との関係がつかめ、その感覚が自分のグリップに残るのだと彼はいいます。

30メートルの距離を打ったら、次は距離を短くしてゆきます。

ボールは同じように3つ。

テークバックの大きさを変えて、ボールがオーバーするか、ショートするかを目でしっかりと見ます。

ただし、普段からパッティングの練習をしていないと30メートルというのは、距離感が全く出ない距離かも知れません。

そんな人は例えそれが3メートルや2メートルであってもいいので、距離が合いそうなポイントから練習を始めてみるといいかも知れません。

距離感が全く合わないまま、ラウンドをスタートさせるよりは、自分が出来ることを成功させて自信を持って出てゆく方が効果的ですから。

それから、これは前回もご紹介したことですが、ボールを自分の手で転がしてみるのも距離感を養う良い方法だと思います。

ちなみに青木功プロはラウンド前のパター練習にはおよそ40分を費やすといいます。自分なりにどの程度の練習をパターに使うのかを決めておくのもよいと思います。

タイガー・ウッズが語る距離感を鍛える方法

タイガー・ウッズはパットの距離感を鍛えるための一番いい練習方法について自身の著書「タイガー・ウッズ 私のゴルフ論」の中でこんな風に語っています:

A great way to improve your feel is to putt with your eyes closed. After each puttt, try to guess how far the ball rolled. This is the best drill for distance control I know of.

目を閉じてパットする方法は距離感を鍛える良い方法です。(目を閉じて)パットを打ったら、1球打つごとにどれだけの距離を転がったかを予想してみて下さい。この方法は私が知っている中で(距離感を鍛えるための)一番良い練習方法です。

Reference: How I Play Golf tiger woods,p22

この目を閉じて打ったパットがどれだけ転がったかを予想する練習とあわせて、ストローク中もカップを見ながらパットを打つ練習方法もおすすめだと思います。

朝、パットの「勘」を作る

トップアマだけが知っているゴルフ上達の本当のところ」に登場するトップアマの中に小林さんという方がいらっしゃいます。関東グランドシニアなどで優勝したトップアマです。

小林さんはロングパットの距離感で大切なのは「勘」だと言います。

そして、その勘を朝の練習グリーンで作る・・・と言います。

その方法は簡単で、ボールを3個使って、朝の練習グリーンの平らなところで10ヤードの距離を打つ・・・という方法です。

最初に打ったパットが1メートルショートしたら、「今日のグリーンは1メートル遅いんだな」と思うそうです。

それでまたパットを打つ。今度はオーバーしたりするかも知れませんが、そうやって10ヤードがきっちり打てるまで続けて、勘を作るのだそうです。

また、この練習をする時はカップは狙わないそうです。

カップインしてしまうと、どれだけの距離をボールが実際に転がったかが分からなくなるから・・・だそうです。

同じ要領で今度は5ヤード、3ヤード・・・という風に違う距離でも勘を作る練習をするのだそうです。

ラウンド前の練習だとどうしても、パットを入れることに意識がいってしまって、距離感を作るということをしていない方が多いと思います。

しかし、実際のラウンドでは距離感が合わない方がスコアには大きなダメージを与えると思うんです。

もしそうだとしたら、朝のパッティング練習はカップインさせるショートパットの練習よりもロングパットの距離感を「作る」という練習の方が効果的なのかも知れません。

PGAツアーの名手がやっていたこと

PGAツアーでパターの名手と言われる選手は大勢いますが、その中の一人にアーロン・バデリーという選手がいます。

彼は、カップを1度見たらすぐ打つ・・・というスタイルで素振りから打つまでに4秒しかかからない・・・と言われるほど、パットには時間をかけません。

パットに関しては、考え過ぎないことを大切にしているそうです。

そんな彼ですが、プレーをした後は練習グリーンによく行くそうで、その時にやっている練習が2つあります。

1つは目を閉じてパットを打つ練習。これは上記でもご紹介したタイガー・ウッズの練習と同じです。

もう1つがカップを見たまま(ボールを見ずに)打つ練習だそうです。

これは以前にもご紹介したことがありましたが、距離感を鍛えるという意味でもとてもよい練習だと思います。

女子最強ゴルファーがパットに目覚めた時

女子最強と言われたアニカ・ソレンスタムというゴルファーがいます。

彼女はLPGAツアーで通算72勝を挙げています。ベストスコアは59。

その彼女がやっていたパッティングの練習があります。

彼女があそこまで強くなった理由について、彼女はあるシーズンオフから行うようになったパッティングの練習を挙げています。

そこで彼女がやった練習というのは距離感の練習でした。

パッティングのストロークなどの技術的な部分は変えなかったのですが、その代わり、距離感の練習を徹底的に行うようになったそうです。

彼女がやった練習は2つあるのですが、1つ目は右手だけでパットするというもの。1回の練習で、右手だけを使って50球から100球パットをします。

もう1つは、9メートルから24球パットして、すべて90センチ以内に寄せるという練習。1球でも外した場合はやり直しです。

どちらもハードな練習ではありますが、距離感というのはやはり練習が何より大切なのかも知れませんね。

スコアが劇的に変わった人が実践したゴルフ理論とは
↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。