アウトコースとは?【よくわかる!ゴルフ用語集】
「アウトコース」とは、1番ホールから9番ホールまでの前半の9ホールのことを言います。「アウト」という風に略して言うこともあります。
また、アウトコース、またはアウトは、「フロントナイン」と呼ばれることもありますが、意味は全て一緒で、18ホールのうちの前半の9ホールのことを言っています。
ちなみに、後半の10番ホールから18番ホールのことを「インコース」、「イン」、もしくは「バックナイン」という風に言います。
「アウトコース」の由来?
でも、何故、前半の9ホールのことを「アウトコース」もしくは「アウト」という風に表現するようになったのでしょうか?
一説によると、アウトコースという言葉は、ゴルフ発祥の地、スコットランドにある世界最古のゴルフ場で全英オープンの舞台でもある「セント・アンドリュース オールドコース」から来ているのだとか。
(写真)セント・アンドリュース オールドコース。奥に見えるのがクラブハウス。
Source: geograph.org.uk/Author: J W Wagner
日本の一般的なコースの場合は、前半も後半もクラブハウス付近からスタートして、クラブハウスに戻ってくるような設計になっているところが大半です。
ところが、セント・アンドリュース オールドコースの場合は、前半の1番ホールをスタートした後はどんどんクラブハウスから遠ざかっていき、後半、10番ホールをスタートした後は反対にどんどんクラブハウスに近づいてゆくようなレイアウトになっています。
セント・アンドリュースオールドコースのレイアウト
Source: artistsgolf.com(David B. Lewis)
そのため、前半はクラブハウスを出てゆく(=出るは英語でGoing out)のでアウト、後半はクラブハウスに戻ってくる(=戻るは英語でComing in)のでインという風に言われるようになったのだとか。
現在のゴルフコースの多くは、前半も後半もクラブハウスを出て、クラブハウスに戻ってくるような設計になっているため、実際は「アウト」も「イン」もないわけですが、伝統的な呼び方を残して、今でも前半の9ホールを「アウト」「アウトコース」、後半の9ホールを「イン」もしくは「インコース」と言う風に呼んでいる・・というわけです。
関連記事