シャフトの「S」と「R」の違いと選び方。どっちを選ぶべきか?
こんにちは。ゴルフ総研の森です。
前回、シャフトの硬さ(フレックス)と重さの選び方ではシャフトの選び方についてご紹介しました。
今回は、「S」シャフトと「R」シャフトについて、
- 「S」と「R」はどう違うのか?
- 「S」と「R」のどっちを選んだらいいか?
ということについて解説していきたいと思います。
ちなみに、その他の硬さ(フレックス)についてやシャフトの硬さの選び方全般についてはシャフトの硬さ(フレックス)と重さの選び方にてご紹介していますので、よかったらそちらをご覧ください。
目次
最初に「S」と「R」の違いについて見ていきましょう。
ゴルフクラブのシャフトはその硬さによって、6つの種類にわけられています。
それらは、やわらかい順に、
①L(レディース)
②A(アベレージ)
③R(レギュラー)
④SR(スティッフレギュラー)
⑤S(スティッフ)
⑥X(エキストラ)
の6つになります。
今回はこの中の③R(レギュラー)と⑤S(スティッフ)の違いについて見ていきたいと思いますが、「R」と「S」の主な違いは硬さになります。
「R」は、一般男性ゴルファー向けの硬さに設計されているシャフトになります。
そのため、平均的なヘッドスピードの男性ゴルファーはこのRシャフトを選ぶことが多いです。
一方、「S」は、Rシャフトよりも硬く、ヘッドスピードが平均よりも速いゴルファー向けのシャフトになります。
RとSの違いは硬さということですが、一般的にはやわらかいシャフトと硬いシャフトにはこういった特徴、違いがあります。
やわらかいシャフト
・飛距離を出しやすい
・打ち出し角、弾道が高くなりやすい
・ゆったりとしたスイングのテンポの人と相性がいい
・ミスした時、左右に曲がりやすい
硬いシャフト
・ヘッドスピードが遅いと飛距離を出しにくい
・打ち出し角、弾道が低くなりやすい
・スイングのテンポが速い人と相性がいい
・ミスした時、左右に曲がりにくい
さて、ここからは具体的に、SとRのどちらを選んだらいいか?ということについて見ていきたいと思います。
SとRで迷った場合ですが、選ぶ際の目安になるのが次の3つになります。
①ヘッドスピード
1つ目が、ヘッドスピードです。
基本的には、ヘッドスピードが平均的な男性ゴルファーはRシャフト。ヘッドスピードが速い人はSシャフトがおすすめです。
具体的には、ドライバーのヘッドスピードが
38~42m/s・・・Rシャフト
43~47m/s未満・・・Sシャフト
がそれぞれおすすめです。
もし、ヘッドスピードがこれよりも速い人、具体的には48m/s以上ある人はXシャフトも検討してみるといいかも知れません。
また、ヘッドスピードがこれよりも遅い人、33-37m/sの人はAシャフトを検討していただくといいのかなと思います。
また、もし自分のヘッドスピードがわからない方はドライバーの平均飛距離からどのシャフトにするか判断していただいてもいいと思います。
下記は、先ほどご紹介したヘッドスピードの目安に加えて、ドライバーの飛距離の目安も入れた表になります。
表の見方ですが、例えば、ヘッドスピードが40m/sの人は、Rシャフトを選ぶ。
または、ドライバーの平均飛距離が200ヤード前後の人はRシャフトを選ぶ、という形です。
シャフトの硬さを選ぶ際ですが、基本的にはこの①ヘッドスピード、もしくはドライバーの飛距離を目安に選んでいただくといいかと思います。
特に、これからゴルフをはじめる方や、まだはじめたばかりの方はこの①ヘッドスピードを目安にシャフトの硬さを選んでみてください。
ただ、中級者以上の方やもっと細かく、自分に合うシャフトを選びたい方は、①ヘッドスピードに併せて、次にご紹介する2つのことについても考慮していただくといいと思います。
②スイングのテンポ
1つ目のヘッドスピードと併せて、2つ目の判断基準となるのが、スイングのテンポです。
具体的には、SとRの選択肢があったとすると、
スイングのテンポが速い方 → 硬めのシャフト(S)
スイングのテンポがゆったりとした方 → 軟らかめのシャフト(R)
が合っている可能性があります。
例えば、ヘッドスピードが45m/sある人でもスイングのテンポがゆったりした方であれば、Sではなく、Rや場合によってはSとRの中間の硬さのSRが合っているケースもあるかも知れません。
逆にヘッドスピードが43m/sまではいかないけど、スイングのテンポが速い方はRではなくて、SやSRの方がいいというケースもあるかも知れません。
③ショットの弾道
3つ目が、ショットの弾道です。
具体的には、Rで打った時に弾道の高さがちょうどいいと思った場合はRを選ぶ。
もし、Rで打つと弾道が高すぎる場合は、Sを選ぶ。
といった風にショットの高さを目安にシャフトの硬さを決める方法もあります。
例えば、ヘッドスピードが45m/sある方でも、もう少し弾道の高さが欲しい場合は、Sではなく、RやSRにした方がいい場合もあれば・・
ヘッドスピードが43m/sなくても、弾道が高すぎると感じる方はRシャフトではなく、例えば、SRなどにしてみることでボールが上がり過ぎてしまうのを防ぐことができる場合もあります。
ただし、弾道が高すぎるのはシャフトだけが原因ではなく、スイング、具体的にはインパクトでフェースが開いてしまっていることが原因になっているケースも多いので、この場合(弾道が高すぎる場合)は、まずはスイングに問題がないか確認していただくといいかも知れません。
さて、ここまで「S」と「R」の違いやどちらを選んだらいいか?といったことについて見てきました。
最後に、シャフトの硬さを選ぶ際に気を付けたいことについてお伝えしたいと思います。
それは何かと言うと、シャフトの硬さは実はメーカーによってその基準が違う、ということです。
シャフトには、Rはこの硬さにするという共通の基準が実はなく、そのため、A社とB社のRシャフトでは硬さが少し違うといったことが起こる場合もあります。
ですので、シャフトの硬さを選ぶ際は、SやRといった表記だけで決めずに、一度試打をしてみることをおすすめします。
今回はSとRシャフトに絞ってご紹介しましたが、その他のシャフトについては、シャフトの硬さ(フレックス)と重さの選び方にてご紹介していますので、よかったらそちらを参照ください。
ということで、今回は「S」と「R」の違いやどちらを選んだらいいかということについて色々と見てきました。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
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