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ゴルフクラブの選び方

パターの長さと選び方。身長160、170、175、180センチなら、何インチがいいか?

前回、【よくわかる!パターの選び方】自分に合ったパターを選ぶ簡単な方法ではパターの選び方について色々とご紹介しました。

今回は、パターの長さに注目してみたいと思います。

クラブフィッターであり、PGA公認インストラクターでもある関雅史さんは、パター選びでアマチュアゴルファーが見落としている重要なポイントが、「パターの長さ」であると著書の中で語られています。

パターの長さが自分に合っていないと、振りにくいし、何より距離感が合わなくなる、と。

また、多くの日本人ゴルファーは長さの合わないパターを使っていると指摘されていて、多くの人は自分にとって長すぎるパターを使っているのだそうです。

さて、【よくわかる!パターの選び方】自分に合ったパターを選ぶ簡単な方法でも少しご紹介しましたが、今回はパターの長さと選び方のコツについて、より詳しくご紹介してゆきたいと思います。

また、身長160センチ、170センチ、175センチ、180センチの場合、それぞれ何インチのパターがいいのか?といったことについてもご紹介してゆきたいと思います。

では早速見てゆきましょう。

目次

何インチを選べばいいのか?2つのポイントとは?

パターを購入する際に注意したいことの一つがパターの長さです。

では、何インチのパターを選べばいいのか・・?

・・ということですが、一人一人身長であったり、腕の長さであったり、または、パッティングのスタイル、アドレスの構え方も違いますから、一概に何インチがいいです・・とは言えないかも知れません。

ただ、大事なのは、自分に合った長さを選ぶということになります。

さて、その自分に合ったパターの長さを選ぶ際のポイントですが、1)身長、2)どの程度アドレスで前傾するか・・または、どの程度前傾した姿勢が自分にとって一番打ちやすいか、一番安定してパットが入るか・・という2つが重要なポイントになってくると思います。

一番良い方法は、ゴルフショップに行って、同じヘッドで長さの違うパターを打ち比べてみること・・だと思います。

ただ、それができないという場合の目安、または、何インチのパターから試打してみたらいいか?・・という目安ですが、下記を1つの目安にしてみてもいいと思います。

身長 アドレスの前傾姿勢
浅い 深い
160cm 33インチ 32インチ
170cm 34インチ 33インチ
180cm 35インチ 34インチ

※1 これはあくまでも目安になりますので、その点をご注意ください。後ほどご紹介しますが、これよりも若干短めのシャフトの方がいいと指摘する専門家もいます

※2 身長175センチの方の場合ですが、身長180センチの方と同じく、34~35インチかそれよりも若干短いシャフトを目安にしてみてもいいかと思います。

アドレスをした時に、より深く前傾して、低く構えた方がパットが打ちやすいという方は「深い」と書かれた方のシャフトの長さを目安に。

例えば、身長が170センチの方の場合は、「33インチ」を1つの目安にしてみてもいいかも知れません。

反対にアドレスをした時に、前傾姿勢は浅めで、高く構えた方がパットが打ちやすいという方は「浅い」と書かれた方のシャフトの長さを選んでみてもいいかも知れません。

例えば、身長170センチの方の場合は、「34インチ」を1つの目安にしてみてもいいかも知れません。

ただ、繰り返しますが、あくまでもこれは目安程度に考えていただければ幸いです。

パッティングの構え方、前傾姿勢にしても、「深い」といっても、かなり深く前傾する方もいれば、そこまで深く前傾しない方もいらっしゃいますので。

ですので、ここに記載させていただいた数値を目安にしながら、実際に試打して決めるのが一番だと思います。

また、これは以前にも書かせていただいたことがありますが、一般的には、短めのパターの方がショートパットが安定しやすく、長めのパターの方がロングパットが打ちやすいと言えると思います。

ですので、ロングパットが打ちやすい方がいい・・という方の場合は、上記よりも0.5インチ~1インチ程度、長めのパターも試打してみてもいいかも知れません。

ただ、ショートパットの場合は短めのシャフトの方がストロークが安定することが多いですので・・この場合、ショートパットを打つ際は、グリップを少し短く持つという工夫をしてみてもいいかなと、思います。

また、ショートパットを安定させたいという方の場合は、上記よりも0.5インチ程度短いシャフトのパターを試してみてもいいかも知れません。

短めのシャフトのパターに変えて、ショートパットが入るようになったという方も案外多いですので。

身長170センチだと、「32.5インチ~33インチが合っている」

冒頭でご紹介したクラブフィッターであり、PGA公認インストラクターでもある関雅史さんは、ご自身の著書「誰も言わなかったパターの極意」(河出書房新社)の中で、

身長170センチの平均的な日本人男性の場合、身長との比率からすると32.5~33インチの長さのパターが合っていると思うのです。(出典:「誰も言わなかったパターの極意」関雅史著 p.144)

・・と語っていらっしゃいます。

また、オデッセイ、スコッティキャメロン、ピンなどの人気パターメーカーはアメリカのメーカーで、アメリカ人の平均的な身長、175センチに合わせ、彼らが構えやすいように作られたもの(34インチ~35インチのパター)が多いと指摘されています。

オデッセイのパター一覧
スコッティキャメロンのパター一覧
ピンのパター一覧
パターの売れ筋ランキング

関さんによると、殆どの日本人の場合、長くても33インチまでいいそうです。

また、正しいパターの長さは、アドレスをとってから両腕を垂らし、両手を合わせたところにグリップがある長さ・・なのだそうです。

ちなみに、関さんご自身は身長167センチで、(上記の本を出版された当時)32インチのパターを使われているそうですが、167センチという身長を考えるともっと短くてもいいかも知れませんと著書の中で語っていらっしゃいます。

今使っているシャフトを切るという方法も

今、使っているパターが長すぎると感じている方もいらっしゃるかも知れません。

パターを握る際に、少し短めに握ってみて、もし、パットがその方が入るようであれば、または安定するように感じた時ですが・・

パターを買い替える方法の他にパターをゴルフショップなどに持っていってシャフトを切ってもらうという方法もあります。

今、お使いのパターをどの程度短く握ったら、自分にとって一番いいかがわかったら、どの程度シャフトを切ってもらえばいいかもわかると思うので、その長さ分、シャフトを切ってもらうといいかも知れません。

ただ、その場合は細かいバランスが崩れてしまう場合もありますので、その点は注意してみてもいいかも知れません。

いずれにしても、パターの長さが合っていないのではと思われた場合は、一度ゴルフショップに行って、長さの違うパターを打ち比べてみてもいいかも知れません。

または、とりあえず、グリップを短く持ってパットを打ってみて何か違いを感じるかどうか、ご自分なりに試行錯誤してみてもいいかも知れません。

シャフトを短くしたら、パットが前よりも入るようになったという方もいますし、シャフトを短くしたことでストロークが安定するようになったという方や、特にショートパットがよくなったという方もいます。

パターの長さというのは、それだけ重要な要素だと思いますので、もし、これまでパターの長さをあまり気にされてこなかった方であれば、一度見直してみる価値はあるかも知れません。

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