ドロー打ちの名手の「ドローボールの打ち方」
ドローボールを打つ方法についてはドローボールの打ち方編にて色々とご紹介してきましたが、今回は少し変わった方法をご紹介したいと思います。
96年の全英オープンのチャンピオンで世界ランキングでも1位になった経験のあるトム・レーマンというプロがいます。
彼はドロー打ちで知られていました。
通常、例えばドライバーでドローボールを打つ場合は、ターゲットに対して右を向き、クラブフェースはターゲットに向けて構える・・・という方法が一般的です。
スイングもスタンスのラインに沿って振りますが、ターゲットに対してはインサイド・アウトのスイングになりますから、ボールはターゲットよりも右へ飛び出します。
ただ、フェースはターゲット(左)に向けて構えていますから、フックスピンがかかる・・・という原理です。
しかし、トム・レーマンの場合はこのセオリーとは全く違った方法で飛距離の出るドローボールを打っていたのです。
トム・レーマン流の打ち方とは
彼がやっていたドローボールの打ち方は下記の通りです:
1.左を向いて構える
2.テークバックはややアウトサイドに上げる
3.ダウンスイングはインサイドから振り下ろす
・・・というやり方です。体はオープンに構えます(左を向きます)。フェードを打つような形ですね。テークバックは体のラインに沿って上げるか、もしくは若干アウトサイドに上げてゆく形です。
そして、ダウンスイングではまるで8の字を描くように、今度はインサイドからアウトサイドに向かって振り下ろします。
ダウンスイングでインサイドからアウトサイドに向かって振ろうとすると、そのままプッシュアウトやスライスになりやすいのですが、アドレスで体を開いていることによってフェースが閉じやすくなっているのだと思います。
勿論、ドローボールを打とうという意識でいるからこそ効果があることです。もし、普通に体を開いて構えたらスライスが出やすくなりますから。
一般的に言われている常識から考えると、この打ち方は考えられないわけですが・・・そういう自分なりの打ち方というものがあってもいいと僕は思います。
勿論、基本と言われることを試してみる価値はあると思いますし、その基本の中に色々な答えが隠れていると思うんです。
でもそれを一通りやってみた上で、常識を疑ってみると言いましょうか・・・そういうことも時には必要なのではないかなと・・思います。
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