ヘッドアップ、ルックアップの原因と3つの簡単な直し方【こうすれば簡単に直ります】
こんにちは。ゴルフ総研の森です。
今回は、ヘッドアップとルックアップについて、具体的には
- ①何故ヘッドアップ、ルックアップをしてはいけないのか?
- ②原因は何か?
- ③簡単にできる3つの直し方
- ④いつまでボールを見ていればいいのか?
ということについて、お話ししていきたいと思います。
目次
何故ヘッドアップ、ルックアップをしてはいけないのか?
最初に、何故ヘッドアップ、ルックアップをしてはいけないのか?ということについてお話ししたいと思います。
その前にヘッドアップとは何か?ルックアップとは何か?ということについて簡単にお伝えすると・・
「ヘッドアップ」とは、ボールを打ち終わる前にボールの行方が気になって、頭を上げて(ボールの行方を追って)しまうこと。
「ルックアップ」とは、ボールを打ち終わる前にボールの行方が気になって視線がボールの方向、もしくはターゲット方向に向いてしまうこと。
ヘッドアップもルックアップもそうなのですが、基本的にはどちらも頭を上げる際、視線をターゲット方向に向ける際に、顔も同時に左を向きやすくなります。
顔の向きというのは、クラブフェースの向きにも密接に関係していて、顔が左を向くと(顔が開くと)、フェースも開きやすくなります。
つまり、ヘッドアップもルックアップもスライスの原因になりやすいということで、それがヘッドアップ、ルックアップをしてはいけない大きな理由の1つです。
もっとも、このヘッドアップ、ルックアップですが、プロの中にもヘッドアップしている人、ルックアップをしている人も稀にいます。
こういった人達はあえてそうしていて、それが良い結果につながっているわけですが、同じように意識してやっている人やヘッドアップやルックアップが良い結果につながっているようなケースではあえて修正する必要はないと思います。
ただ、無意識の間にヘッドアップ、ルックアップをしていて、それがミスにつながっている場合は、修正する必要があると思います。
ヘッドアップ、ルックアップの原因は何か?
ヘッドアップ、ルックアップの原因は何か?
ということですが、色々なケースがあるわけですが、ボールの行方が気になってヘッドアップ、またはルックアップしてしまっている人が多いです。
言い換えると、結果が気になって、過程が少し疎かになっている状態ですね。
この場合の直し方のポイントとしては、結果ではなくて、過程に意識を向けてゆく・・ということになります。
過程に意識が向くと、必然的に結果がそれほど気にならなくなります。
すると、ヘッドアップが自然と改善してゆくんですね。
簡単にできる3つの直し方
じゃあ、どうやって結果ではなく、過程に意識を向けていったらいいか?
ということですが、単純に頭を残そうとしてもうまくいかないことがあります。
無理やり頭を上げないようにボール、またはボールがあった場所を見続ける・・という方法もあるのですが、ドライバーやアイアンの場合はその方法だとスイングが不自然になってしまったり、そのせいで飛距離が落ちてしまうこともあります。
また、パターやアプローチショットの場合だと、その方法だと、フィーリングが失われてしまって、距離感が合わなくなってしまうこともあります。
ですので、もう少し自然と頭が残るような何かが必要になってくると思います。
そのためにできることが3つありますので、ご紹介したいと思います。
1)ボールがつぶれている瞬間は見えているか?
1つ目が、ボールがインパクトでつぶれている瞬間を見る・・ということです。
もっとも、肉眼ではインパクトでボールがつぶれている瞬間をとらえることはできません。
ただ、イメージの中で、頭の中でその瞬間を「見る」ようにします。
ダウンスイングに入って、インパクトの瞬間にとフェースがボールに当たって、そのボールがつぶれているところを頭の中、イメージの中で見るようにしてみます。
とても単純なことで、いつでも実践できますが、そのイメージでボールを毎回打つようにしただくと、インパクトに気持ちを集中することができて、ヘッドアップやルックアップも自然と直ると思います。
イメージの中でインパクトでボールがつぶれている瞬間を見ようとすると、頭を上げたりすることができなくなりますから、もし、このイメージで打てたら、ヘッドアップやルックアップはしていないと思っていただいていいと思います。
2)インパクトの音を聞く
2つ目が、インパクトの音を聞くということです。
この方法も先ほどのやり方と似ていますが、インパクトの音を聞くようにしてボールを打ってゆきます。
インパクトの音と聞こうとすると、自然と意識もインパクトに向きますので、ヘッドアップやルックアップしている人にはおすすめです。
3)ボールの見方
3つ目です。
ボールの見方というのも大事なポイントになってきます。
ボールをどう見ていますか?
そうお聞きすると、「何となく全体を見ています」とか、「ボールの上を見ているような気がします」・・といった答えが返ってきたりします。
では、もし、これが直径1メートルのボールだったらどうでしょうか?
大きなボールですから、何となく全体を見る人は恐らくいないと思いますし、ボールの上を見ようとする人もいないと思います。
そうではなくて、これからフェースを当てたいスポットを見るようにすると思うのです。
ゴルフボールはそれよりももっともっと小さいですが、同じことだと思います。
つまり、ボールの真横、フェースを当てたいスポットを見て構え、そして打つのが正解だと思います。
また、そのように意識をボールの後ろに持ってゆくことで、インパクトでも自然と頭が残るようになります。
ボールの見方・・なんて、とても小さなことに感じるかも知れませんが、それが大きな違いになることもあります。
ゴルフというのはそういう意味でも、面白いものだなと思います。
パターの場合は?
パターの場合もここまでご紹介したようにインパクトの瞬間を見ようとしてみてもいいですし、インパクトの音を聞く方法もいいと思います。
また、ボールの見方も重要になってくると思います。
もう1つ、芯で打とうとしてみるのもよい方法だと思います。これについてはパターを打つ時にルックアップ、ヘッドアップしてしまうにて詳しくご紹介していますので、よかったらそちらを参照ください。
いつまでボールを見ていればいいのか?
最後にインパクトの後、どの位まで頭を残せばいいうか?
ということですが、プロのスイングの連続写真などを見てみると、ボールを打った後もかなりの間、頭が残っているのがわかります。
では具体的にどの位まで・・ということですが、
これについて、宮里藍さんの父親で宮里兄妹を育てたティーチングプロの宮里優氏は、自身の著書「ゴルフのスコアは誤解に気づけば必ずアップする!」(角川新書)の中でボールを見るのは「右手が左のひざを通り過ぎるところまで」と語っています。
以前にも書かせていただきましたが、この右手が左ひざの前を通り過ぎるポイントは、重心が右から左に移動するタイミングでもあると思います。
ですので、最低でもこの右手が左ひざを通り過ぎるまでは、ヘッドアップやルックアップをしないようにできるといいかも知れません。
ただ、このポイントまで頭を残そうと意識していただく必要はないと思います。
先ほどの3つの方法を実践していただくことで、自然と頭が残るようになると思いますので。
頭を残そうと意識するのではなく、自然と頭が残るように打つ・・ということが大事なことだと思います。
ということで、今回はヘッドアップ、ルックアップの原因と直し方について色々と見てきました。
最後までお付き合いいただいて、ありがとうございました。
▼スコアが劇的に変わった人が実践したゴルフ理論とは
↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。