ゴルフスイングで「頭を残す」がうまくいかない時にできる5つのこと
以前、ゴルフスイング中の顔の向き、インパクトで頭を残すにはという記事を書かせていただいたことがありました。
その中で、頭を残すということについて書かせていただきましたが、今回はその時のおさらいも含めて、頭を残すということについてもう少し詳しく、また、頭を残そうと思ってもうまくできない場合はどうしたらいいか?ということについてご紹介してゆきたいと思います。
また、野球選手が例えば、ヒットやホールランを打っているところを見ると、ほぼ全員、頭が残っているような形になっていますが、これは何故なのか?それをゴルフに生かすにはどうしたらいいか?ということについてもご紹介してゆきます。
では早速、はじめましょう!
打った後、どこまで頭を残せばいいか?
ゴルフスイングでは、ダウンスイングからインパクト後にかけて、頭を残すといいとよく言われます。
プロのスイングなどを見ても、確かに頭が残っているのがわかるかと思いますし、プロのスイングの連続写真を見るとボールを打った後も、頭が残っているのがわかります。
ではどの程度まで、頭を残せばいいのか?
・・ということですが、プロの場合は、↑のイラストのように、インパクトを過ぎて、両手が腰の高さに来るまで頭が残っているということが多いです。
ただ、そこまで残す意識だと、頭がかえって残り過ぎて、体の動きが不自然になってしまうことが多いので、右手が左ひざを通り過ぎるまで・・・頭を残そうと思ってみてもいいかも知れません。
頭を残そうと思ってもうまくいかない時は?
ただ、実際には、スイングをする際に頭が残っていないことを指摘されて、じゃあ・・と頭を残そうとしてもうまくいかないケースも多いです。
頭を残そうとして、不自然なスイングになってしまったり、頭を残しているはずなのに、ショットは何も変わらなかったり。
それは何故か?
・・・ということですが、頭というのは、どちらかというと、意識して残すというよりは、結果的に残る形になるのがベストで、その形だと、よい結果につながることが多いです。
じゃあ、どうやったら、自然と頭が残るでしょうか?
野球選手は何故、頭が残っているのか?
冒頭でも少し書きましたが、野球選手が例えば、ヒットやホールランを打っているところを見ると、ほぼ全員、頭が残っているような形になっています。
この理由は色々あると思いますが、その1つは、飛んでくるボールを「見て」打たなければならないから・・・ではないかなと、思うのです。
野球はボールが止まっているわけではなく、ボールは飛んでくるわけですが、どこに飛んでくるかがわかりません。
どのように曲がるかもわからないわけで、だから、ボールを見て、打たなければなりません。
ゴルフの場合は、ボールはそこに置いてありますから、見なくても打とうと思えば打てます。
実際、ルックアップしたり、ヘッドアップして打ってしまうケースもありますが、ボールをしっかりと見て打っていないわけです。
ルックアップとは、打つ前にボールから目を離してしまうこと。ヘッドアップは打つ前に頭が浮いてしまうことを言います。
ボールを見ていたら、頭を上げたり、顔を上げたりはできないはずですから。
ただ、単純にボールをよく見て打ってくださいとお伝えしても、うまく頭が残らない場合がゴルフの場合はよくあります。
そのようなケースで、自然と頭が残るようになるため、意識できることがいくつかあります。
1)ボールが転がってくるとイメージして
ゴルフの場合はボールが静止した状態で置いてあるわけですが、イメージの中で、ボールが転がってきて、そのボールを打つのだと想像してショットを打ってみるのもよい練習になることがあります。
本当は、実際に転がってくるボールを打つ練習ができればいいのですが、それは何か特殊な器具でも作らないと難しいと思うので・・
ただ、ボールが転がってくる・・・とイメージして打ってみるだけでも違います。自然と頭が残ることがありますので、よかったら、そんな意識で打ってみてください。
2)インパクトバッグ
インパクトバッグというグッズがあるのですが、このインパクトバッグを使って練習するのも頭を自然と残すためには非常に効果的です。
インパクトバッグとはこのようなものです。
このバッグをボールだと思って、いつものように構えて、そして、「ドン!」と打ちます。
フォロースルーはとらなくて結構です。
ドン!と打ち込んで終わりです。
単純な練習ですが、(打ってそこで終わりなので)インパクトに意識が自然と向きますし、ルックアップやヘッドアップをしていた人には非常によい練習になると思います。
また、この練習をしてみるとわかりますが、(インパクトバッグの)フェースが当たるスポットを見て、スイングするようになると思います。
インパクトバッグの側面を見て、スイングをすると言いますか。
実際のスイングの場合はゴルフボールがとても小さいので、ボール全体を何となく見ている方もいらっしゃるかも知れません。
ただ、本当は、フェースが当たる面、つまり、ボールの後方(横っ面)を見てスイングするべきだと思います。
もし、ボールが直径1メートルだったとしたら・・・みなさん、そのようにしてスイングすると思うのです。
実際のボールはもっともっと小さいですが、やはり同じように当てたい場所を見て、構えて、そして、打つべきだと思います。
そうすることがまた、自然と頭が残ることにつながってゆくと思いますので。
インパクトバッグですが、古くなったナイロン製などのバッグにタオルを沢山詰め込んでもいいかも知れません。
古くなったタイヤを打つ・・という練習もあるのですが、手首などに負荷がかかり過ぎるので、やはりインパクトバッグのようなある程度の柔らかさのあるものがいいかも知れません。
インパクトバッグがない場合は、ゴルフバッグに向かってスイングしてみてもいいかも知れません。
・・といっても実際に打ってしまったら大変ですので、スローモーションでスイングをして、インパクトの瞬間に止めます。
単純な練習ですが、何か重いもの、大きなものを打とうとしてみるのも(実際には打ちませんが)、頭を自然に残すためのよい練習になることがあります。
3)見えないインパクトを「見る」
実際のインパクトは肉眼では見ることができません。
ただ、頭の中で、インパクトの瞬間にボールがフェースに当たって、つぶれているところを(イメージの中で)見ようとしてみるのもよい方法です。
これは僕(筆者)自身が心掛けていることで、インパクトの瞬間、ボールがフェースの真っ芯に当たって、つぶれているところをイメージしてスイングします。
イメージの中ではありますが、このようにインパクトの瞬間を見ようとすると、頭は自然と残ります。
むしろ、頭を残さないと、見れないと思いますので。
4)インパクトの音を「聞く」
先ほどはインパクトを「見る」ということでしたが、インパクトの音を「聞く」ということもよい方法かも知れません。
練習でショットを打つ際、ボールの行方のことは一旦忘れて、インパクトの音を聞くようにします。
どのような音だったか、フェースのどこに当たった音だったのか・・・ということを聞くようにします。
このようにインパクトの音を聞くこともまた、頭が自然と残ることにつながってゆくと思います。
5)顔の向き
頭を残す・・・がうまくいかない時は、顔を残すようにすると、頭が残るようになることもあります。
具体的には、まず、バックスイングをして、トップまでスイングします。
この時、目線はボールの方向を向いていると思いますが、顔はアドレスの時よりも右の方向を向いていると思います。
頭と背骨(体)はつながっていますから、体が右に回転すると、顔も右に回転するのが自然な形になります。
このトップでの顔の向き(右を向いた状態)を保ったまま(保つ意識で)・・ダウンスイング、そして、インパクトまで振ってゆきます。
右を向いたままダウンスイングをしてゆくわけですが、そのような意識でスイングすると、頭が残りやすくなるかと思います。
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