ゴルフスイング 「インパクトで右足に体重が残る」
今回はインパクトで右足に体重が残ってしまう原因とその直し方について、また、プロとアマチュアのスイング中の体重移動の差についてもご紹介してゆきたいと思います。
それでは早速見てゆきたいと思います。
目次
プロとアマチュアのスイング中の体重移動の差
プロとアマチュアの体重移動の差というのは非常に大きくて、それが飛距離の差にもなっているのだと思います。
以前にも何度かご紹介しましたが、下記のデータを見ると一目瞭然です。
ポジション ()内は 体重がかかっている場所 | プロ | アマチュア |
バックスイングのトップ (右足) |
90% | 50% |
ダウンスイングのスタート直後 (左足) |
110% | 65% |
インパクト(両足) |
25% | 50% |
[参考:米ピッツバーグ大学医療センター]
ダウンスイングのスタート直後にプロは左足に体重以上の力をかけているのに対して、アマチュアは体重の65%しか移動できていません。
そして、インパクトでは右足に体重が残ってしまう・・・という方もいらっしゃると思うんです。
これだと、体重が乗っていない、弱いショットになってしまって飛距離も出ないと思います・・。
右足に体重が残りやすい人は、ダフリが多かったり、スライスが多かったりします。
左足下がりのライで打つ
さて、右足に体重が残ってしまう癖を直すためにできる練習の1つが左足下がりのライ(下りの傾斜)から打つ練習をすること・・です。
といっても、打ちっぱなしで傾斜を付けて打てるところはほとんどないと思います。そこでちょっとした工夫をします。
練習場では何かしら、マットのようなものの上に立ってボールを打つことが多いと思います。
そこで、左足だけマットではなくて、直接地面に置いて、人工的に左足下がりのライを作るといいと思います。
これができないようであれば、例えば、簡単なやり方だと、右足の下にタオルを置いたり、右足のかかとでボールを踏みながらボールを打つというやり方もあります。
また、もう1つおすすめなのが、「バランスディスク」というものを右足で踏みながらボールを打つ方法です。これは確か、上田桃子プロも実践していた方法です。
バランスディスクを右足で踏みながらボールを打つことで、左足に思い切って体重を移動する練習になりますし、同時にバランス感覚を鍛えることもできます。
機会があれば是非チャレンジしてみてください。
きっといい練習になると思います。
バックスイングで右足に体重を移動できているか?
ダウンスイングで、インパクトで体重が右足に残ってしまう原因がバックスイングの体重移動にあるというケースもあります。
通常はバックスイングでは右足に体重の殆どを移動します。そして、バックスイングではその体重を左足に移動してゆきます。
ところが、中にはバックスイングで左足に体重が残ってしまう方がいます。
こうなると、ダウンスイングでは逆に右足に体重がかかります。理想的な体重移動の真逆ということになります。
これをリバースピボットと呼びます。これについてはリバースピボットを直す方法やリバースピボットとは?原因と直し方もでもご紹介していますのでそちらも参照していただければ幸いです。
体重というのはバックスイングで右足にしっかりと移動できていれば、バックスイングでは比較的簡単に左足に移動できるもの・・・だと思います。
しかし、リバースピボットをしていると、バックスイングのトップで背骨が地面と垂直、もしくは左に傾いてしまうため、体重がトップで左足に残ってしまい、ダウンスイングでは逆に右足に残ってしまうのです。
右足に体重を残したままクラブを振ってしまう
ドライバーなど距離を意識するクラブになると、どうしても体重が右足に残ったまま振ろうとしてしまって、クラブヘッドが走らない・・・という方もいらっしゃるかも知れません。
そうでなくても長いクラブになるとどうしても体重移動が疎かになってしまいがちだと思うんです。
そこでプロなんかもやっている練習方法があります。
それは、ドライバーをハーフスイングでただダウンスイングで左足に体重を移すことだけを意識して繰り返し素振りをする・・・という簡単な練習方法です。
ポイントはハーフスイングで・・・というところ。
フルスイングにしてしまうよりも、ハーフスイングの方が体重移動を意識しやすいと思いますし、余計なことを考えずに体重移動だけを意識できると思います。
この動きを体に覚え込ませることを習慣にしてゆくことで、ヘッドスピードもそうですが、力をボールにより伝えられるようになると思います。
もう1つ良い練習方法があります。
これはクラブはドライバーでもアイアンでも結構です。
①バックスイングします。この時、左足を完全に地面から浮かせます
②ダウンスイングに入る時は浮かせた左足を踏み込むことから始めます
③フォロースルーでは右足を地面から完全に浮かせて左足一本で立ちます
これは以前にもご紹介した練習方法なのですが、これを繰り返すことで飛距離を伸ばす方もいますし、おすすめの練習だと思います。
打ったら右足を前に踏み出す
インパクトで右足に体重が残ってしまうという時にできるもう1つの練習方法がありますのでご紹介したいと思います。
やり方はこんな感じになります。
クラブはショートアイアン、もしくはミドルアイアンを使います。
まず、いつも通りに構えて、いつも通りにバックスイングをします。
ただ、1つ違うのは打った後は右足を地面から完全に浮かせてみます。
ちょうどインパクトで左足一本で立っているような状態です。
この時、右足を前に歩き出すようにして踏み出してみてもいいと思います。打った直後に歩き出すようなイメージです。
アドレスの位置から・・
フォロースルーで右足を下記のような位置まで踏み出します。
最初、慣れないうちはこの打ち方でボールを打つのは大変なので・・・ショートアイアンなどを使って、ボールはティーアップして、ハーフスイングのような意識で練習してみてもいいかも知れません。
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↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。