苦手なショットを克服する心理的アプローチ
誰にでも苦手なショットってあるものだと思います。
最初のティーショットは緊張してうまく打てない・・・という方、バンカーが苦手でザックリやホームランを繰り返していたり、池があったら必ずそこに入れてしまう、打ちおろしのホールが苦手・・・などなど。
それでそういう苦手なショットを何とかして克服したいと思われるかも知れません。そのためにできることは何でしょう・・・?
1つは練習です。正しい知識を持って練習することで技術もアップします。
しかし、中には技術は問題ないのに、毎回トラブルに巻き込まれてしまう人がいます。
例えば、池越えのティーショットで池に入れることが多い・・・という方。池越え以外では問題ないのに・・・ということであれば、それは技術的な問題だけではなくて、心理的な問題を抱えていることになります。
それを克服するために簡単にできることが2つあります。
1.目標に意識をもってゆく
池越えのショットが苦手な人はきっとそうでない人に比べて、池のことを考えている時間や回数が多いはずです。
例えば、僕が池越えのショットを打つことになった場合。僕は「あぁ池があるな」・・・という風に確認することはしても、それ以上池について考えません。
しかし、苦手意識のある方は、「池に入れたらどうしよう・・・」とさらに池のことを考えます。
すると意識はどこに向かうかというと「池」に向かいます。人は意識の向いたところにボールを打ちやすいので、池に入る確率は高くなる・・・というわけです。
ではどうしたらいいか・・・ということですが、それには、「打ってはいけない場所」を考えるのではなくて、「打ちたいと思っている目標」に意識を向けることです。
勿論、打ってはいけない場所を知ることも大切なことではあります。しかし、打ってはいけない場所を知った上で、「どこに打つべきか」を考えます。
苦手意識がある時は、常に「どこに打つか?」を自分に問いかけてみます。そうすると、きっと気持ちが楽になってくるはずです。
2.打ち直しのショットだと思って打つ
「なぜ打ちなおしの一打はいいボールが打てるのか」の著者、松本進氏は著書の中で「打ちなおしとなったときにはナイスショットの確率がぐっと高まる」と語っています。
確かに、OBを打った後はナイスショットが出たりするものです。
でもなぜでしょう?
それは避けることを諦めたから・・・なのだそうです。OBだけは避けよう・・・と思って打つことで、脳は自分の考えとは裏腹にOBのイメージを描いてしまいます。
これは簡単に言うとこういうことです。
・アイスクリームは食べちゃいけない
・アイスクリームが食べたい
どちらを考えたとしても頭にはアイスクリームのイメージが描かれると思います。
だから、OBを打っちゃいけないと考えるのは、OBのイメージを描いているのと同じこと・・・になると思うんです。
さて、そうやって一発目はOBを打ってしまったとします。
打ちなおさなくてはいけません。でももう最初のショットで失敗しているのです。
だから、いい意味で諦めているわけで。打ち直しは余計なことを考えている時間もありません。
同伴者を待たせてはいけないから・・・とささっと打ったりします。どうしてもこうしよう、ああしよう・・・と思っていない。それが結果的にはよいショットを生んだりします。
苦手なショットを打つ時は、「これは打ち直しだ」と思って、思い通りに打とうとすることを上手に諦めてみると、案外うまくいくかも知れません。
3.OBを避けようとするほどにOBになる・・?
OBを避けようとするほどにボールはOBゾーンに飛んでゆく・・・池を避けようとしたら、池に飛んでゆく・・・ということがあるかも知れません。
何でOBを嫌がるほどにボールはOBに飛んでゆくのでしょう・・・?
右サイドにOBがあります。OBを嫌がる方は左を向いて構えるかも・・・知れません。でも、そうするとOBの方向にボールは飛んでいきやすくなります。
なんでかというと、左を向いて、右に打たないように左に振ろうとするから・・・だと思います。
するとスイングの軌道はアウトサイドインになりますので、スライスしやすくなって・・・ボールは右へと飛んでゆく・・。
1つの方法としては、これはドローボールが打てるという前提ですが・・右のOBの方を向いて打ってしまう・・・というやり方もあります。
スライサーの方で、左にOBがある場合は、思い切って左のOBの方向を向いて打つ・・・というのも1つの方法だと思います。
じゃあ・・・スライサーの方で、右にOBがある場合はどうしたらいいのでしょう・・・?右を向いて思い切り引っ掛けを打つ・・・という手もあるかも・・知れませんが、僕はどちらかというと、安心して打てるクラブを持つことの方がいいのかな・・と思います。
ドライバーではなくて、3番ウッドでも5番ウッドでも、ユーティリティでも。
僕は結構極端なコースの攻め方というか、そういうものを好みます。
OBを避けるなら、徹底して、そして、極端にやります。右にOBがあって、どうしても避けたいとなった時には、フェアウェイ右端を狙って、大きく曲がるフックボールを打ちます。軽く・・・ではなくて、大きく曲げます。
左に池があって、狭いフェアウェイなら・・・普段打たないフェードボールを打つよりは、番手を思い切り下げて、ドライバーをやめて、ユーティリティやアイアンに持ち替えてでも、フェアウェイに打とうとします。
やるなら、徹底的に、極端に・・・勿論、そのやり方が合わない方もいらっしゃるかも・・・知れませんが、どうしても避けたいトラブルは中途半端に避けるよりも徹底的にやった方が良いのかも・・・知れません。
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