パター上達の鍵、パットが入らないのは何故か?
パターは通常のゴルフスイングと違い、ゴルフでも特殊な分野かも知れません・・。
パターにはこう打たなければいけない・・・といったことは少なく、プロの間でも様々なパッティングスタイルを見ることが出来ます。
しかし、パターの名手にはいくつか共通点があります。今回はその中の一つ、パターフェースの使い方とストロークの関係についてご紹介させていただきたいと思います。
パターの名手に共通する点
パターの名手と言われるゴルファーに共通するのは優れたパターフェースコントロールです。
分かりきったことかも知れません・・。
ただ、多くの方はストロークに集中しているのではないでしょうか・・?
「真っ直ぐ引いて、真っ直ぐ出す」
そんな言葉を聞いたことがあるかも・・知れません。真っ直ぐ引いて真っ直ぐ出せばボールも勿論真っ直ぐ転がる・・・はず・・。
しかし、それでは真っ直ぐには転がらないのです・・。
パターは真っすぐ引いて真っすぐ出すが本当に正解なのか?【パターを真っすぐ引けないなら真っすぐ引かなくていい理由】
パターが上達する人はここが違う
ストロークの練習方法ばかりがクローズアップされていると、一番大切なことを忘れてしまいます。
パターで一番大切なことはフェースの向き・・・だと思うんです。
真っ直ぐに引いて、真っ直ぐ出しても、パットが入らないのは何故でしょう・・?殆どの方はパッティングストロークが悪いためにパットが入らないとお考えになるかも・・・知れません。
しかし、アメリカのショートゲームのスペシャリストでありレッスンプロでもあるデイブ・ペルツが行った実験からはこんなことが分かったと言います。
face angle determines 83 percent of the starting line while putter path direction determines 17 percent. In other words, a square face angle is five times more important to starting putts on line than putter path.
ボールが転がる方向(ライン)を決定付ける要素は、インパクトでのパターフェースの向きが83%、パターヘッドの軌道(ストローク)は17%です。他の言葉に言い換えれば、フェースの向きはストローク(パターヘッドの軌道)に比べて5倍も重要であると言えるのです。
Reference: David Pelz: All I Know GolfMagazine aug 06
デイブ・ペルツという人物はショートゲームの研究に30年も費やしてきた方です。
このデイブ・ペルツの研究によれば、もし真っ直ぐ引いて、真っ直ぐにヘッドを出さなかったとしても、フェースさえスクエアであれば大きなミスにはつながらないことになります。
パッティングが苦手だった僕が変わった理由
僕はずっとパターはストロークが大事だと思っていました。そういった技術的なことも沢山教えていただきましたし、自分でも勉強してきました。
でも、もっと大事なことをすっかり忘れていました・・。
それは上記でご紹介したデイブ・ペルツ氏が指摘されたフェースの向き・・・です。とても簡単なことですけど・・・意識がストロークに行ってしまって、フェースの向きに意識を向けることができなくなっていました・・。
それに気づいた僕はフェースの向きだけに意識を向けることにして、一度、ストロークに関する技術的なことは一切捨ててしまおうと思いました。
ゴルフをはじめた時は感覚だけでパッティングをしていました。
技術的なことはあまり知らなかったこともあって・・。
その頃はパットが好きでした。
PGAのレッスンプロに教えていただくようになってからは、技術的なことばかりを考えるようになりましたし、その技術的な練習を毎日何時間も日が暮れるまで練習グリーンでしていたこともあります。
でも、面白いことにその頃の僕はパットが好きではなくなっていました・・。むしろ、パットを外すのが怖かったんです・・。
技術的なこと、理論で頭がガチガチで・・・腕が動かないので、距離感を合わせるのも大変でした・・。
そんな時に先ほど書かせていただいたように、全てを捨ててしまって、フェースの向き、それだけに集中してパットしてみようと思ったんです。
するとすぐにそれは結果になりました。
距離感が断然よくなったんです。そして、ショートパットを外すことが圧倒的に少なくなりました。
ストロークのことばかり考えていた頃からは信じられない変化でした。
しかも、フェースの向きを意識する・・・なんて単純なことでこんなに変わるなんて、思いも寄らなかったんです・・。
僕はまたパットが好きになりました。
以前、義務のようにして打っていたショートパットを楽しめたりします。「カコン!」・・と入る音がそういえば、最初は好きだったことを思い出したんです・・。
いつもお読みいただいて、本当にありがとうございます。
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