タイガー・ウッズが教えるチッピング上達法とは
上級者に共通していて、ゴルフ初心者にはないもの、それはショートゲームの安定した技術・・・かも知れません。
チッピングもその一つと言えると思います。
チッピングの技術があると様々なメリットがあります。例えば、アイアンショットを打つ際の心の余裕・・・とか。
「グリーンを外しても、パーを拾える」
こう思えるかどうかでスコアは全く違ったものになってきます。タイガー・ウッズはチッピングについてこんな風に語っています。
What I've tried to do recently is limit spin and use more roll on chips. Instead of grabbing the sand wedge and hitting my normal spinner, I might select a less-lofted club, like a 9-iron, and allow for the ball to roll out.
最近になって私が実践していることはチッピングでスピンの量を制限する、ということです。いつものようにサンドウェッジでチッピングをする代わりに私は9番アイアンのようなロフトがサンドウェッジよりも少なめのものでスピンをかけずにボールを転がすようにしています。
Reference: Keep your chipping simple, Golfdigest.com
でも、何故タイガーのような世界一流のゴルファーでもスピンをかけないようなアマチュアでもできそうなことをしているのでしょうか・・?
それは特にチッピングではスピン量をコントロールすることはボールを転がすよりも難しいから・・・だと思うんです。
高く上げるチッピングは見た目は格好がいいですが、コントロールするには転がした方が遥かにやさしいと思います。
例えばこんな実験をしてみてください。
今度練習場やゴルフ場などの練習グリーンをお使いになる機会があったら、パターを持たずに、10メートルほど離れたところからカップに向かってボールを手で転がして見て下さい。
まずは転がしてみます。ピンに寄せることが目的ですので、できるだけ寄せるようにやってみてください。
次にボールを高く上げてピンに寄せようとしてみてください。
(手を使って投げてください。)
この練習方法は全英オープンチャンピオンのグレッグ・ノーマンもすすめていた方法です。僕も何度も実際にやってみましたが、転がした方が明らかにピンに寄るのです。
タイガー・ウッズは記事の中でプレッシャーがかかった場面ではこんなことをすると言っています:
I've also incorporated my putting grip more, which helps me firm up my wrists for reliable contact when the pressure is on.
私は(上記の他に)チッピングの際に以前よりもっとパターのグリップを取り入れるようにしました。パターグリップをチッピングで使うことで、プレッシャーなどがかかった場面で手首の動きをより固定できます。
Reference: Keep your chipping simple, Golfdigest.com
パターのグリップの握り方でチッピングをする。
これは非常に有効な方法だと僕は思っています。この方法ですと、より安定したチッピングが可能になると思います。
手首がぐらついたりすることでダフリやトップの原因になりますが、そういった問題がある方にもおすすめです。
タイガーは記事の中で、自身が実践するチッピングの方法について:
1.グリーンにボールを落とすスポットを決める
2.ボールはスタンスの後方に置く
3.ややオープンスタンスで構える
4.体重ははじめから左にかけておく
5.背骨の角度を維持する
・・・といったポイントを挙げています。
チッピングでダフリやトップが多く方は体重を左足に最初から最後までかけておくことを実践されてみるといいと思います。
また、背骨の角度を維持するにはボールの行方をすぐに追おうとしないこと・・だと思います。
▼スコアが劇的に変わった人が実践したゴルフ理論とは
↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。