ペイン・スチュワートも使ったアプローチショット
99年の全米オープン、フィル・ミケルソンを破り優勝に輝いたのはペイン・スチュワートでした。あの独特のファッションとユーモアで人気だったPGAツアーのスター選手です。
しかし、皮肉にもその全米オープン優勝を飾った年を締めくくるPGAツアー選手権に向かう途中の飛行機が墜落。
ペイン・スチュワートが私達の前に現れることはもう2度となくなってしまったのです。
メジャーでの優勝経験は3回。そのペイン・スチュワートが頻繁に使っていたアプローチショットを今回はご紹介したいと思います。
フックスピンをかけるアプローチショット
ペイン・スチュワートのコーチでもあったチャック・クックはペインの死後、彼がよく使っていたというアプローチショットを紹介していました。
このアプローチショットはフックスピンをかけるタイプのもので、ゴルフ初心者の方には向いていませんが、上級者のレベルになってくれば役に立つケースもあるかも知れません。
しかし、やり方はとてもシンプルです:
フックスピンをかけるアプローチショット
①ボールポジションをいつもより後方(右足寄り)にする
②体重の殆どは左足に最初から最後までかけておく
③フェースはターゲットに向ける
④スタンス、体のラインはターゲットよりも右にセットする
⑤④のラインにあわせてスイングする
ペイン・スチュワートはなんでわざわざフックスピンをかけたのでしょうか?
このアプローチショットはグリーンに落ちてから通常のアプローチショットよりもスムーズに転がってゆきます。
通常のショットであれば、ゴルフボールに少なからずスピンがかかるものですが、フックスピンをかけることでバックスピンの量を極力減らすことができます。
グリーン周りで、グリーンエッジからピンまでの距離がある程度あり、パターが使えない状況ではその効果を発揮するのではないでしょうか。
右へ打ち出して、さらにフックスピンがかかりますから、慣れないと難しいショットですが、ボールには当てやすい(トップ・ダフリ対策にもなる)打ち方でもあります。
スタンス幅は狭くして、ボールの位置は後ろ、グリップの位置は左足の太ももの前になるよう(ハンドファースト)に構えてください。
ご自宅のカーペットや練習場などで試してみると案外簡単なショットであることが分かるかも知れません。
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