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ゴルフ基礎編

スタンスと左足、右足のつま先の向き【つま先はどの位開くのがいい?】

こんにちは。ゴルフ総研の森です。

今回は、スタンスと左足、右足のつま先の向きについてお話ししていきたいと思います。

具体的には、

の3つについて、お話ししていきたいと思います。

尚、この記事は右利きを前提にしていますので、左利きの方は左右を反対にして考えていただければ幸いです。

目次

つま先の向きに関する2つの考え方、ゴルフ理論

アドレスで構える際の両足のつま先の向きですが、主に2つの考え方があります。

1つが、両足のつま先を外側に開いて構えるという方法。

2つ目が、左足のつま先は外側に開き、右足のつま先はボールと目標を結んだ目標ラインに対して直角になるように構える方法です。

この2つ目の方法はつまり、右足は外側には開かないという方法なのですが、場合によっては左足ほど外側には開かないけれど、(右足を)少しだけ外側に開く・・という構え方もあります。

次に、このつま先の向きに関する2つの考え方、理論についてもう少し詳しく見ていきたいと思います。

①両足のつま先を外側に開く方法

最初に、両足のつま先を外側に開く方法から見ていきたいと思います。

この方法ではアドレスで構える際、左足、右足のつま先をそれぞれ外側に向けて構えます。

では、どの程度外側に向けたらいいか?

ということですが、プロでも両足のつま先を大きく開いて構える人もいますし、あまり開かない人もいます。

ですので、この辺は個人差があってもいいと思います。

ただ、1つの目安として、最初は両足のつま先を20~30度程度、外側に開く意識でいいと思います

このイラストのように、左足も右足もつま先を20~30度程度外側に向けて構えます。

この後、つま先の向きに関するもう1つの考え方についてもご紹介しますが、当サイトでは基本的にはこの両足のつま先を外側に向ける方法をおすすめしています。

何故かと言うと、理由は3つあって、両足のつま先を適度に外側に開いた方が

①スイングがしやすくなる(動きがスムーズになる)
②スイングが大きくなる(飛距離が伸びる)
③より自然だから

・・です。

①と②については後ほどご紹介するとして、③両足のつま先を外側に向ける方がより自然だから・・ということですが、人はバランスよく立とうとすると自然と両足のつま先が外側に開きます。

例えば、何か重いもの、10キロとか、20キロの荷物を両手で抱えて立ってみます。

そしたら、その荷物を持ったまま、体を左右にゆっくり回転させてみます。

この時、両足のつま先は自然と外側を向くと思います。その方がバランスがとれるからです。

ゴルフスイングはある種の回転運動ですが、体のバランスをとるには、両足のつま先は外側に向けた方がいいです。

ちなみに、この時、重い荷物を持って立った時の両足のつま先の開き具合というのは、どの位つま先を開いたらいいか?ということの1つの目安になるかなと、思います。

また、もう1つ、スクワットをしてみるというのも僕は良い方法だと思っています。

両手を頭の後ろで組んで、スクワットを10回ほどやってみます。

沈み込む時は、膝の角度が90度になる程度まで腰を落としてゆきます。

この時、もし両足のつま先を開きすぎていると、膝に過度の負担がかかるように感じると思いますし、逆につま先を閉じているとしゃがむのが辛くなります。

ですびで、自分がスクワットをやりやすいようにつま先を開いてみてください。

この時のつま先の開き方を1つの目安にして、構えてみる・・というのもよい方法だと思います。

②左足のつま先を開いて、右足は開かない方法

2つ目が、左足のつま先を開いて、右足のつま先は開かない方法です。

具体的には、ボールと目標を結んだ目標ラインに対して、右足が直角になるように構える・・という理論、考え方になります。

イラストにするとこんな感じです。右足のつま先を外側に開かずに、ターゲットラインに対して直角になるように構えます。

これは「ホーガン・スタンス」と呼ばれるもので、ベン・ホーガン※がこのスタンスをとっていたことで知られています。

※ベン・ホーガン(1912年-1997年)・・・メジャー通算9勝、PGAツアーで64勝を挙げたアメリカ出身のゴルファー。

自身のゴルフ理論をまとめた著書「Five Lessons, Modern Fundamentals of Golf」(日本語訳版『モダン・ゴルフ』)は多くのゴルファーに影響を与えたと言われている。

ベン・ホーガンの名言集。歴代最強と言われたゴルファーが語った言葉

モダン・ゴルフ

でも、何故、ベン・ホーガンはこのスタンスにしたのか?

ということですが、ホーガンは自分のバックスイングが少し大きすぎると考えていたようです。

そこで、バックスイングをある程度短くする、コンパクトにするために考えたのが、右足のつま先をターゲットラインに対してスクエア(直角)にするということでした。

ただ、この「ホーガン・スタンス」はプロや体の柔らかい人、またはオーバースイングを直したいという方などにはよい結果になることもありますが、一般のアマチュアの方には、少なくとも僕はおすすめしません。

右足のつま先をターゲットラインに対して直角にすることで、バックスイングが制限されて(小さくなって)しまい、飛距離が落ちてしまうことがあるためです。

また、この2つ目の方法ですが、右足のつま先は全く開かないのではなく、少しだけ外側に開くということもできます。

左足のつま先ほどではないけれど、少しだけ右足のつま先を開く形になります。

このやり方ですが、

・オーバースイングを直したい人
・バックスイングをコンパクトにしたい人
・飛距離よりもコントロールを重視したい人

には合っている可能性もあります。

この方法で構える場合ですが、右足のつま先をどの位開くか・・ということに決まりはありませんので、~20度までの範囲で少しづつ右足のつま先を外側に向けながら、自分に合う位置を見つけていただくといいのかなと思います。

左足、右足のつま先の向きがスイングに与える影響

さて、最後に両足のつま先の開き方、左足、右足のつま先の向きがスイングに与える影響についてご紹介したいと思います。

右足のつま先

右足のつま先の向きは、バックスイングの大きさに関係してきます。

具体的には、右足のつま先を外側に開けば開くほど、バックスイングで体を右に回転させやすくなり、バックスイングも大きくなります。

ですので、例えば、体が硬い方やバックスイングを大きくしたい人、もう少し飛距離を伸ばしたい人は、つま先を多めに(30度程度)開くといいかも知れません。

左足のつま先

左足のつま先の向きは、ダウンスイングからフォロースルーに関係してきます。

具体的には、左足のつま先を外側に開けば開くほど、ダウンスイングからフォロースルーにかけて、体を左に回転させやすくなります。

例えば、振り遅れてしまうことが多い人や、プッシュアウト、プッシュアウト・スライスなどが出ている場合は、左足のつま先を少し余計に開いてあげると、そういった問題が改善することがあります。

また、フォロースルーを大きくしたい人や、フォロースルーが少し窮屈な感じがする方も、左足のつま先をしっかりと外側に開いていただくといいかと思います。

ただし、あまり開きすぎてしまうと、今度はバックスイングを制限することになりますので、最初は先ほどお伝えした範囲、おおよそ20~30度程度、左足のつま先を外側に向けていただくといいかと思います。

ということで、今回はスタンスと左足、右足のつま先の向きについて色々と見てきました。

最後までお読みいただいて、ありがとうございました。

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