飛ばしたい時に限って飛ばないのは筋肉が硬くなるから、でも何故?
例えば、ドラコンのホールになると、いつもしたことがないようなミスをしてみたり・・・飛ばそうと思ってマン振りしているのに、かえって飛ばない・・・なんてこともあるかも知れません。
そんな時、力を抜いて打てればいいのでしょうが・・・飛ばしたいと思っているのに力を抜くなんて矛盾するように思えてきて、それがなかなか難しかったりします。
力を抜いた方が飛ぶとどこかで確信できたら・・・上手に力を抜くこともできるのかも知れません。
ただ、今回は別のアプローチでドラコンホールなど・・・ここぞという時に思うような結果を出すことを考えてみたいと思います。
飛ばなくなるのは筋肉が硬くなるため、だけど何故?
ドラコンホールなど、飛ばしたいと思った時に限って飛ばなくなるのは、筋肉が硬くなるため・・・だと思うんです。
硬くなった筋肉は速く動かすことができなくなってしまいます。
だけど、どのような仕組みで筋肉は硬くなってしまうのでしょうか?
その仕組みについて、ゴルフ科学研究所の佐久間馨さんは自身の著書の中で、交感神経が優位に働くため・・・と語っていらっしゃいます。
具体的には・・・ドラコンホールに来た時に、「飛ばせるだろうか?」と考えてみたり、「真っ直ぐに飛ばせるだろうか?」と無意識の間に思ったりすることがあるかも知れません。
それらは、飛ばせるかどうか、真っ直ぐに飛ばせるかどうか、「わからない」・・・というわけですが、人はそうやって「わからない」ものを考えた時に不安になります。
それは言い換えると、交感神経が優位に働くということでもあって、その瞬間に脈拍があがり、心臓の鼓動が速くなり、末梢血管が収縮します・・。
すると・・・筋肉が硬くなる・・・という仕組みです。
つまり、自分では「わからないもの」や自分では「どうにもコントロールできないもの」(結果などはまさにそれですが)、そういったものを思った瞬間に交感神経が優位に働き、筋肉が硬くなって、思ったようにスイングできなくなる・・・そんな仕組みです。
その仕組みを知った上でできることがある
さて、そんな仕組みで思うようにスイングできないことを知った上で、できることがあります。
先程、自分では「わからないもの」や自分では「どうにもコントロールできないもの」を考えただけで、交感神経が優位に働くと書かせていただきました。
そう考えると、その反対のことをすればいい・・・ということになると思うんです。
それは何かと言うと、自分で「わかっていること」、自分で「コントロールできること」を考え、実践するということだと思うんです。
結果は自分ではわからないことですので・・・それよりも、自分でわかっていること、自分でコントロールできることを考え、実践します。
それはその方によって違ってくるとは思うのですが、例えば・・・自分でわかっていること・・・というのは、何か自分の中で得意なショットを持つということも1つの方法だと思うんです。
例えば、プロの中でも、ここぞという時には、右手を少しだけフックグリップにして、右足をほんの少し後ろに引いて(クローズスタンスで)構えて、ドローボールを打つ・・・という人もいます。
恐らく、そのショットを自信を持って使えるまで繰り返し練習して、自分自身で信頼できるからこそ・・・ここぞという時に使えるのだと思うんです。
そういう自分の中でこのショットだけは・・・という信頼できるショットであったり、構え方であったり、そういうものを1つ作ってみるというのは良い方法かと思います。
自分で「コントロールできること」
それよりも簡単にできることが自分で「コントロールできること」を考える・・・ということでしょうか。
例えば、「結果」は自分ではどうにもコントロールできないものだと思うんです。
もっと問題なのは、「飛ぶだろうか?」と結果のことを考えることの中に、何も実践できることがないことです。
実践できないことを考えると、その瞬間に緊張したり、不安になって、交感神経が優位に働きます。
「飛ぶだろうか?」と考える代わりに、例えば、「芯でボールをとらえているイメージを描こう」と考えたとします。
「芯でボールをとらえているイメージを描くこと」は自分でコントロールできますので、これは実践できます。
例えば、「8割のスイングスピードで振ってゆこう」と考えたとします。
これも自分で実践できます。
ちなみに100%の力で振ろう・・・は実践し難いことが多いです。
8割や6割というのは自分の中で比較的イメージしやすく、余力を残すわけなので実践しやすいです。
ただ、自分の100%というのは、これが100%・・・というのがとても曖昧で、しかも、100%の力を出せるかどうかは「わからない」ことが多いので、100%で振ろうと思うことは結果的には「わからないこと」を考えていることにつながることが多く、やはり実践し難いのではないかなと、思います。
少し話はそれましたが、「芯でボールをとらえているイメージを描こう」と考えることも、「8割のスイングスピードで振ってゆこう」と考えることも、どちらも、「飛ばせるだろうか?」と考えることとは、全く違っていて、自分で実践できます。
自分で実践できることを考えると・・・筋肉は硬くなりにくい・・・のだと思うんです。だから、結果も結果的に・・・ついてきやすいのだと。
結果を出すためには、結果のことを考えないことがコツ・・・というのは、何だかややこしいですが、実践できることを考えることが秘訣だと僕はそう思ってます。
▼スコアが劇的に変わった人が実践したゴルフ理論とは
↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。