100を切る!100切りの7つの方法と戦略とは?
こんにちは。ゴルフ総研の森です。
ゴルフをはじめてそれなりの時間が経ったのに、100がなかなか切れない。
そんなこともあるかも知れません。
これだけやっているのに、まだ100を切れないなんて・・と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが・・
ただ、以前、「ゴルフダイジェスト・オンライン」が行った調査では、ゴルファーの68.3%は平均スコアが100オーバーという結果になっています。
ゴルファーの7割は100オーバーというわけですが、じゃあ、100を切るのは無理なのかといったら、そうではなくて、そのための方法やコツがあると思います。
また、100切りまでの年数を気にされる方もいらっしゃるかも知れませんが、以前、「ゴルフの学校」が3,000人を対象に行った調査ではゴルフコースデビューからスコア100を切るまでの年数は平均で4.03年という結果になっています。
ただ、10年以上経ってから100を切る方もこの調査では10%以上存在しました。
10年以上のゴルフ歴がある方で、まだ100が切れないという方も、これから十分に100切りのチャンスというものはあるかも知れません。
今回は、100が切れない時はどうしたらいいか?100切りのコツや100を切るための戦略についてご紹介してゆきたいと思います。
まずは目指すべきモノを確認しよう
さて、100が切れない時はどうしたらいいか?100を切るためには何をすればいいか?
・・ということですが、まずは、目指すべきモノ、基準値や目安になる数値のようなものを確認してみるのも1つの方法だと思います。
また、18ホールのトータルのスコアを見るのではなく、各分野ごとに分割して、目指すべき数値を作っておくといいかも知れません。
その方が漠然と100切りを目指すより、ぐっと100切りが現実的に見えてくるかと思いますので。
ここからはアマチュアを対象にした調査結果なども参照しながら目指すべきものをはっきりさせてゆきたいと思います。
1)スコア
まずはスコアについてですが、もし、全てのホールでダブルボギー※だった場合(Par 72の場合)、
ダブルボギー × 18ホール = 108
・・となります。
※ダブルボギー・・・パーよりも2打多いこと
かなり100切りに近づきますね。
ですので、まずは、全ホール、ダブルボギーをとることを目標にプレーしてみるのも良いかも知れません。
ダブルボギーだったらとれる・・という確信(自信)が持てるようになってくると、一気に100切りに近づくと思います。
もし、ダブルボギーが9ホール、ボギー※が9ホールだったとすると・・
(ダブルボギー × 9ホール)+(ボギー × 9ホール) = 99
100切りになります。
※ボギー・・・パーよりも1打多いこと
ここで簡単にまとめると、目指すべきスコアは「ダブルボギー9つ、ボギー9つ」です。
2)ティーショット
次に、ティーショット(パー3を除く)です。
平均スコア90で回ってくるゴルファーの場合、1ラウンド中にティーショットがフェアウェイに乗る回数は14回(パー3を除く)のうち5回という調査結果もあります。
一方、平均スコア110のゴルファーの場合は、フェアウェイに乗せた回数は0回でした。
100を切るためには、ティーショットを5回もフェアウェイに乗せなくてもいいですが、できれば、2回以上はフェアウェイに乗せることを目標にしてみてもいいかも知れません。
たった2回でいいの?
という話なのですが、1つ条件があります。
それは、OB、または、大きなトラブル(林の中、池など)がある場所には打たないと確信できるクラブしか使わないということになります。
これは各ホールによっても変わってくると思います。
例えば、ドライバーだとスライスが出ることが多いという方の場合、右サイドにOBがあれば、ドライバーでOBは打たないと確信できないかも・・知れません。
その場合は、ドライバーを思い切って手放します。
3番ウッドでもいいし、3番ウッドでも確信が持てない場合は、5番ウッドでもいいです。
または、それでも右サイドのOBに打たないと確信が持てない場合は、ユーティリティやアイアンで刻んでゆきます。
ただ、右サイドに逃げるスペースがある場合、右サイドに大きなトラブルがないなら、OBは打たないと確信できるかも・・知れません。
その場合は、ドライバーを使うのも一つの方法かなと、思います。
例えば、シングルプレーヤーなどは、確信を持ってショットを打っていることが多いです。
どういう確信かというと、それはミスはしないという確信ではなくて、ここには打たない・・という確信です。
ミスはでるものですから。どうしても。
だから、ミスは避けられません。
ただ、ミスする場所を限定することはできます。
100切りを目指す際に大事になってくるのも、この「確信が持てるかどうか?」ということです。
右にOBがあって、ドライバーで右には打たないと確信が持てないなら・・ドライバーの選択肢は捨てます。
そして、練習場で右には打たない技術を身に付けてから、ドライバーを使うようにします。
ティーショットは一番飛距離が出るだけに大けが(大たたき)につながってしまう可能性があります。
そういうティーショットだからこそ、「確信」を持てることしかしないということが大切になってくると思います。100を切るという意味では。
もっとも、ドライバーで思い切り打ちたいという人もいるかも知れません。それもゴルフの醍醐味ではあると思います。
ただ、大胆さは、何かの「確信」に支えられている必要があるかも知れません。
上級者の方でも、ビックリするほどアグレッシブにプレーする人もいますが、それは「こういうショットは打たない」という確信に支えられていることが多いです。
ここで簡単にまとめると、ティーショットでは、「2回以上はフェアウェイに乗せる」、「OBや大きなトラブルのある場所に打たないという確信が持てるクラブしか使わない」がポイントです。
3)2打目
さて、ティーショットを打ったら、次は2打目です。
平均スコア90で回ってくるゴルファーの場合、1ラウンド中にパーオン※した回数は平均で3回という調査結果もあります。
一方、平均スコア110のゴルファーの場合は、パーオンした回数は0回でした。
パーオン・・・規定の打数よりも2打少ない状態でボールをグリーンに乗せること。パー4のホールであれば、2打でグリーンに乗せること
平均90で回ってくるゴルファーでも1ラウンドでパーオンする回数は3回です。
100切りのためには、パーオンは必要ないように思います。
100切りのためには、ボギーオンを目指します。
つまり、パー4のホールであれば、3打でグリーンに乗せたら目標達成。パー5であれば、4打でグリーンに乗せること、パー3の場合は2打でグリーンに乗せることを目指します。
ただ、先ほどと一緒ですが、自分がトラブルのある場所、OBや池などに打たないと確信できる距離から、またはそう確信できるクラブで打つ場合は、積極的にパーオンを狙っていきます。
一方、OBを打ったりしない、大きなミスはしないと確信が持てないクラブでは、パーオンは狙わず、その場合は、番手を大きく下げて、確信が持てるショットを打ちます。
ここで簡単にまとめると、2打目はパーオンを狙わなくて結構です。ボギーオンを目指します。
パー5の2打目の場合は?
パー5の2打目の場合ですが、ティーショットの時と同じ考え方で、確信が持てるクラブを使う・・ということがポイントです。
「100が切れないゴルファーはパー5で大たたきしてしまうことが多い」・・という調査結果もありますが、パー5の2打目は、かなりの距離が残ることが多いと思います。
すると、どうしてもフェアウェイウッドなどが打ちたくなります。
ただ、もし、芝の上からフェアウェイウッドを打つ時、チョロやダフリ、OBなどを打たないと「確信」が持てない限り、フェアウェイウッドは選択肢からは外します。
また、100切りのために、ボギーオンを目指してゆくわけですから、パー5であれば、4オンすればいいわけです(ボギーオンです)。
そのためにフェアウェイウッドが必要かどうか、考えてみる必要もあるかも知れません。
ただ、もし、ライ(=ボールが置かれた状況)もよく、左右にも逃げ場があるような場合、そして、チョロなどは打たないと確信が持てる場合は、思い切ってフェアウェイウッドを使ってみるのも1つの方法かも知れません。
また、パー5で2打目、もしくは3打目を打つ場合ですが、できれば、3打目(もしくは4打目)の残りの距離を逆算して、自分の得意な距離が残るように打ちます。
例えば、グリーンに近づけすぎて、フルスイングができない(50ヤードなどの)中途半端な距離が残るということがないように注意します。
4)3打目(アプローチショット)
さて、(パー4のホールで)2打目でグリーン周りまでボールを運ぶことができた場合ですが、次はアプローチショットになります。
パーオンできなかったホールでパーかそれ以上のスコアを獲得する確率を「リカバリー率」と言いますが・・
このリカバリー率、平均スコア90で回るゴルファーの場合、17%であるという調査結果もあります。
平均スコア80のゴルファーでもリカバリー率は46%。
女子プロのランキング上位の選手でも60%前後になると思います。
言い方を変えると、プロでもアプローチショットは、10回打って4回は寄らないわけです。平均スコア80のゴルファーでも10回のうち5回以上は寄りません。
平均スコア90のゴルファーの場合は、10回のうち8回以上は寄らないとうことになります。
さて、100切りの話に戻りますが、100切りを考えた時、アプローチショットは寄せなくて結構です。
むしろ、「寄せよう」と思うことは、ショットにはマイナスに働きます。
というのも、「寄せよう」と思うことに中に、ショットをピンに寄せるために実践できることが何一つないからです。
人は実践できないことを考えると、緊張したり、不安になるものなので、だから、「寄せよう」と思うと、緊張してきたりします。
そんな時、「寄せなくていい」と考えてみてください。
そして、100切りのためには、本当に「寄せなくてもいい」と思います。
目指すべきスコアは、ボギーかダブルボギーです。
アプローチショットが、グリーンにさえ乗れば、2パット(ボギー)、3パット(ダブルボギー)の可能性が残されるわけです。
ですので、グリーンにさえ乗ればOKと考えてみてもいいと思います。
その方が、気持ちを楽にして打てることがありますし、それが結果的に、よいスコアにつながることもありますので。
ここで簡単にまとめると、アプローチショットは、「寄せなくても大丈夫」、「グリーンに乗ればOK」です。
5)3打目(バンカーショット)
(パー4での)3打目がグリーン周りからのアプローチショットではなくて、グリーンサイドバンカーからのバンカーショットになった場合について考えてみたいと思います。
グリーンサイドのバンカーから2打かそれより少ない打数でカップインする確率を「サンドセーブ率」と言います。
このサンドセーブ率ですが、平均スコア90のゴルファーの場合、0%という調査結果もあります。
ちなみに女子プロのトップ選手でも、50%を超えればかなりよい数字になります。
こういったことを考えると、先ほどのアプローチショットと一緒で、バンカーショットは寄せるなんてことは考えなくても結構です。
プロのトップ選手でも2回に1回は寄らないのですから。
100切りのためには、ボギーかダブルボギーを目標にする・・ということでした。
バンカーショットから打つ場合は、目標をダブルボギーにしてみてください。
目標をダブルボギーにすると考えると、一番大切なのは、とにかくバンカーから出すということになります。最悪グリーンに乗らなくても結構です。バンカーから出すことが大切です。
そのために
①ヘッドを加速させて打つ
②グリーンセンター狙い
・・ということを心掛けていただいてもいいかも知れません。
バンカーからボールが出ない一番の原因は、ダウンスイングでヘッドが減速してしまう点にあります。
距離を合わせに行ったり、躊躇したりすると、ヘッドを十分に加速させてショットを打つことができなくなります。
そんな時は、寄せなくていいと思うことで、思い切り振って行けることもあるかも知れません。
もう1つはグリーンのセンターを狙うということになります。ピンは狙わなくても結構です。
また、ボールのライ(=ボールが置かれた状況のこと)次第では、大げさに言うと、ピンとは逆方向に打つこともありだと思います。
一番やりたくないのは、バンカーにボールを残してしまうことなので、それだけは避ける作戦でいきます。
ここで簡単にまとめると、バンカーショットは、最悪、グリーンに乗らなくてもOK、バンカーから出すことを最優先にするということがポイントになります。
6)パット数
パット数の違いが100を切れるかどうかの違いになってくることも多々あります。
1ラウンドの平均パット数ですが、平均90のスコアで回るゴルファーの場合は、35という調査結果もあります。
100切りを目指す場合ですが、ボギー9つ、ダブルボギー9つとることが目標でした。
それを考えると、45パットをまずは目指してみるのもよいかも知れません。
45パットってどの位?ということですが・・
もし、9ホールで3パット、9ホールで2パットだった場合は、
(3パット × 9ホール)+(2パット × 9ホール) = 45
・・になります。
ここで簡単にまとめると、パット数は、まずは1ラウンド45パットを目指すところからスタートしてみる、です。
クラブが合わないと打てるショットも打てなくなる
これは7つ目の100切りのための方法ということになりますが、最後にゴルフクラブについて少し。
ゴルフクラブの選び方のコーナーでも書かせていただいたことがあったと思いますが、ゴルフというのは、使っているクラブが自分に合わないと、打てるはずのショットも打てなくなるスポーツです。
よくスポーツの世界では、初心者は道具にこだわる前に技術を磨けといったことが言われたりします。
それは一理あるのかも知れません。
ただ、ゴルフというスポーツに限って言えば、道具は最初からとても大事になってくるように思います。
例えば、アイアンには、ライ角というものがあります。
このライ角が合っていないと、何をやっても、スライスが出たり、フックボールが出るようになることがあります。
例えば、もし、お使いのアイアンのライ角が自分にとってフラット過ぎた場合、スライスが出ます。ドローボールが出るようなスイングをしていても、です。
ライ角については、アイアンのライ角について。正しいライ角とは?でより詳しくご紹介していますので今回は詳しくご説明はしませんが・・
ただ、こんな感じで、ゴルフの場合はクラブが自分に合っていないと、いくら構え方を変えても、スイングを変えても、ショットが思うように改善されない・・ということもあります。
ですので、自分に合ったクラブを使うということは、とても重要になってきます。
ゴルフクラブの選び方やそのコツについては、ゴルフクラブの選び方のコーナーにて、色々とご紹介していますので、よかったらそちらも参考になさってください。
ということで、今回は100を切るための方法とその戦略についてご紹介してきました。
これから100切りを目指すという方がいらっしゃいましたら、是非、頑張ってください。
Good luck!!
▼スコアが劇的に変わった人が実践したゴルフ理論とは
↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。
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