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トラブル解決編

90台でプレーするために必要なこと、必要ないことのまとめ

こんにちは。ゴルフ総研の森です。

前回、100を切る!100切りの7つの方法と戦略とは?では100を切るために具体的にどんなことを目指せばいいか?ということについてご紹介しました。

今回は、その時のおさらいも含めて、数値的なことや技術的な面から、90台でプレーするために必要なこと、そして、必要のないことについてまとめてみたいと思います。

では早速見てゆきましょう!

1)スコア

まずはじめに、90台でプレーするために必要なスコアですが、もし、ダブルボギーが9ホール、ボギーが9ホールだった場合は(Par72の場合)、

(ダブルボギー × 9ホール)+(ボギー × 9ホール) = 99

これで90台になります。

※ダブルボギー・・・パーよりも2打多いこと
※ボギー・・・パーよりも1打多いこと

ですので、90台でプレーするために必要なスコアは、ダブルボギー9つ、ボギー9つということになります。

一方、どうしても必要ではないのは、バーディやパーということになります。

もっとも、プレーしている間にパーやバーディチャンスがやってきた場合は、取りに行くわけですが、ただ、90台でプレーするためにはどうしても必要というわけではないと思います。

90台でまわる実力のある人が100以上のスコアを出すような場合、大抵はどこかで大叩きしていると思います。

例えば、トリプルボギー以上を何度か出してしまったり。

一方、安定して90台でまわる人、100以上はまず出さない人の場合、そういった大叩き(トリプルボギー以上のスコアを出すようなこと)は滅多にないように思います。

もっとも、ハイリスク・ハイリターンのようなゴルフ、バーディも取るけど、トリプルボギー以上も叩く・・・というゴルフで最終的に90台でまとめることもできます。

ただ、安定して特定のスコアでまわってくるには、「このスコアは最低でも取る」という基準のようなものがあった方がいいかも知れません。

90台でプレーするには、そのスコアは「ダブルボギー」になります。

ダブルボギー以上は出さないゴルフをしながら、チャンスが来た時にボギーやパーを取りに行くというコースの攻め方をすると、安定して90台でまわってくることができるのではないかなと、思います。

ここで簡単にまとめると、90台でプレーするために必要なスコアは、ダブルボギー9つ、ボギー9つ。そして、ダブルボギー以上は出さないゴルフをするということがポイントになると思います。

2)ティーショット

次に、ティーショット(パー3を除く)について見てみたいと思います。

これは後ほどご紹介しますが、90台でまわるには、最低でもダブルボギーオンが必要で、できればボギーオンが理想になります。

ただ、パーオンはどうしても必要ではありません。

パーオン・・・規定の打数よりも2打少ない状態でボールをグリーンに乗せること。パー4のホールであれば、2打でグリーンに乗せること

言い方を変えると、90台でプレーするためには、パー4の場合は、2打で乗せる必要はなく、3打、もしくは4打で乗ればOKです。

そう考えると、ティーショットで必要になってくるのは、最低でも4打で乗せることにつながるショットを打つこと、になります。

そういうことを考えると、必要なのは1つだけです。

それは、「OB(もしくは、池や林の中など大きなトラブルのある場所)に打たない」ということになります。

例えば、OBを出すと、次のティーショットが3打目になり、その次の4打目はグリーンに乗せなくてはいけないことになります。

ただ、パー4のセカンドショットで(OBを出した場合は4打目で)グリーンに乗る確率は平均スコア80のゴルファーでも2回に1回程度。

平均スコア90のゴルファーの場合、その確率は15%程度という調査結果もあります。確率はかなり低いわけです。

ですので、最低でも4打でグリーンに乗せるために、OBのような大きなトラブルはどうしても避けないといけません。

そして、そのために、OBを打たないと確信できるクラブ、もしくはショットしか使わない、打たない・・ということが重要になってきます。

これは前回も書かせていただきましたが、その「確信を持って打つ」ということが特定のスコアでプレーするためにはとても大事なことになってくると思います。

一方、90台でプレーするために、ティーショットでどうしても必要のないことは、飛距離の出るショット、ナイスショットです。

パー4の場合は、3打、もしくは4打で乗ればOKなので、ティーショットはどうしても飛ばす必要はありませんし、毎回のナイスショットも必要ないかも知れません。

もっとも、広いフェアウェイでOBもないような場合はドライバーで思い切って攻めてゆくのも1つの方法だと思いますし、それも(思い切り飛ばすのも)ゴルフの醍醐味だと思います。

ただ、90台でプレーするためには、飛距離の出るショットもナイスショットもどうしても必要というわけではないと思います。

言い換えると、OBのような大きなミスを除くと、ティーショットではある程度のミスをしても大丈夫ということになります。

ここで簡単にまとめると、90台でプレーするためにティーショットで必要なことは、たった1つだけ。OBを打たないと確信できるクラブ、もしくはショットしか使わないということになります。

技術的な面では:

ティーショットの技術的な面で必要なことですが、もし、90台前半、そして、その先の80台を見据える場合は、どちらかに必ず曲がると確信が持てる持ち球があった方がいいかも知れません。

つまり、ドローボールやフェードボールということになりますが、90台前半でプレーするのに、飛距離の出るドローボールやフェードは必要ないと思いますし、精度の高いショットではなくてもいいと思います。

ただ、1つどうしても必要なことがあって、それは何かというと「必ず曲がる」ということになります。

例えば、ドローボールなら、必ず左に曲がるショットです。

言い換えると、大きく曲がってしまってもいいので、絶対に右には曲がらないドローボール。

フェードボールの場合は、大きく右に曲がっても、絶対に左には曲がらないフェードボールのようなものです。

こういったショットがあると、例えば、フェードの場合は、フェアウェイ左端を狙って右に曲げる・・という打ち方ができます。

この打ち方だと、フェアウェイの幅を全部を使えるわけで、ミスをしてもいい範囲が広がり、スコアをまとめるのがとても楽になります。

3)2打目

先ほども少し書かせていただきましたが、90台でプレーするためには、最低でもダブルボギーオンが必要で、できればボギーオンが理想になります。

ダブルボギーオン・・・パー4のホールで、4打でグリーンに乗せること。パー5であれば、5打で乗せること。パー3であれば、3打で乗せること。

ボギーオン・・・パー4のホールで、3打でグリーンに乗せること。パー5であれば、4打で乗せること。パー3であれば、2打で乗せること。

ダブルボギーオンの場合、パー4だと、4打でグリーンに乗せることになります。そこから2パットでダブルボギーになります。

ボギーオンの場合は、そこから2パットでボギー。3パットでもダブルボギーですから、90台でプレーするためにはかなり有利な状況になります。

一方、90台でプレーするためにどうしても必要のないことは、パーオン(パー4で2打で乗せること)になります。

勿論、パーオンが狙える場面では積極的にパーオンを狙ってゆきますが、もし、少し距離が残っているような状況であれば、どうしてもパーオンを狙う必要はないので、刻んでゆくのも1つの戦略だと思います。

また、パーオンを狙う場面でも、どうしても乗せたいと考えるよりは、グリーンを外してボギーオンでもOKだと考えた方が気持ちを楽に打てることもあるように思います。

18ホールの中では、ここは集中しないといけないという場面が否が応でもやってくるものだと思います。

ただ、人が集中して高いパフォーマンスを発揮できる時間というのは限られていると思いますので、そういう風に、集中する場面とある程度気持ちを楽にしてプレーする場面を使い分けてみるのも、集中したい時に集中力を発揮するための1つの考え方かなと思います。

ここで簡単にまとめると、90台でプレーするために最低限必要なのは、ダブルボギーオン。理想としてはボギーオンを目指します。

技術的な面では:

セカンドショットの場合も先ほどと一緒で持ち球があると、スコアをまとめるのが非常に楽になると思います。

それほど精度が高くはなくても(時に曲げすぎてしまっても)、どちらかに確実に曲がる持ち球があると、ミスする方向を限定できますので、グリーンを狙う際も非常に楽になりますし、大きなミスも減ってゆくと思います。

大きく曲げすぎてもいいと思うのです。(もっとも曲げすぎてOBはダメですが・・)

ただ、例えば、右には曲がらないという前提で打つことができれば、グリーンの右端を狙って打てるので、グリーンの横幅を全部使うことができます。

これがもし、ストレート系のショットで打つ場合は、どちらに曲がるかわからないわけで、グリーンの幅を半分しか使えないことになります。

プロも実はわずかですが、どちらかに曲げてショットを打っていて、本当の意味でのストレートショットを打つ人は殆どいません。

ボールの横に立って、丸いボールを打つゴルフではサイドスピンをゼロにするのは至難の業だと思うのです。

ただ、それをあえて生かして、ボールを意図的に曲げてゆくことで、様々なリスクを回避できるようになると思います。

4)アプローチショット

グリーン周りからのアプローチショットではどんなことが必要でしょうか?

ある調査では、2打以内でホールアウトする確率(アプローチショットを入れるか、アプローチショットの後、1パットでホールアウトする確率)は、平均スコア90のゴルファーで20%弱という結果になりました。

90台で安定してプレーすることを考えても、グリーン周りのアプローチショットは、寄せる必要はないかも知れません

例えば、(パー4で)グリーン周りから4打目となるアプローチショットを打つとします。

それが寄らなくても、2パットでダブルボギーです。

3打目のアプローチショットだった場合は、2パットでボギーが取れます。

ですので、1ラウンド中に1回でも1パット圏内に寄せたら「よし」と考えてみてもいいかも知れません。

ここで簡単にまとめると、90台でプレーするためにアプローチショットで必要なことは基本的にはありません。グリーンに乗ればOKと考えて、気持ちを楽にして打ってゆきます。

技術的な面では:

寄せなくてもいいと考えると、技術的な面ではそれほど必要なことはないわけですが・・

ただ、アプローチショットというのは、できるだけ転がした方がコントロールしやすくなります

ですので、クラブもロフトの大きなウェッジよりもショートアイアン、ショートアイアンよりも例えばパターの方がカップには寄りやすくなると思います。

または、同じクラブであれば、ボールを右足寄りに置けばボールは低く出やすくなり、コントロールしやすくなるかと思います。

5)バンカーショット

グリーンサイドのバンカーから2打かそれより少ない打数でカップインする確率ですが、平均スコア90のゴルファーで0%という調査結果もあります。

ちなみにこのバンカーからの確率ですが、女子プロのトップ選手でも、50%を超えればかなりよい数字になります。

こういったことを考えると、90台でプレーするためにバンカーショットで必要なことは寄せることではないことがわかります

90台でプレーするために必要なのは、バンカーから出すということになります。

90台で安定してプレーする人は、バンカーから確実に出す技術を持っていることが多いのではないかなと思います。

バンカーから確実に出すために必要なことですが、①構え方と打ち方のコツを理解すること、②自分に合ったクラブを使うこと・・の2つになると思います。

バンカーショットは特に構え方がとても大事で、構え方さえ理解してしまえば、後は出すのはそれほど難しいショットではないと思います。

構え方や打ち方については、バンカーショットの構え方と打ち方のコツにてご紹介していますので、もしよかったらそちらを参照下さい。

また、自分に合ったクラブを使うというのもバンカーショットの場合は大事になってくると思います。

サンドウェッジにはバウンスというものがついています。

このバウンスの大きさはバウンス角というもので表します。

自分に合うサンドウェッジを選ぶ際ですが、

砂を多くとる、上からヘッドをドスンと入れてゆくタイプ

バウンス角が多め(10度以上)のものがおすすめ。

砂を薄くとる、(通常のショットでは)ドローボールが持ち球の方

バウンス角が少な目(8度以下)のものがおすすめ。

・・になります。

ほんのちょっとの違いですが、バウンス角の違いでバンカーショットが簡単になったり、難しくなったりすることがありますので、そういった点にも注意してみてもいいかも知れません。

ここで簡単にまとめると、90台でプレーするためにバンカーショットで必要なことは、バンカーから出すということ。そのためには①構え方や打ち方のコツを理解すること、②自分に合ったクラブを使うことがポイントになります。

技術的な面では:

技術的なことはバンカーショットの構え方と打ち方のコツにてご紹介していますが、ここで2つだけご紹介しますと・・

バンカーから出ない(ザックリが多い)場合

バンカーから出ないことが多いという方の場合、ダウンスイングで距離を合わせにいったりして、ヘッドが減速していることが多いです。

そういった方の場合は、バックスイングが大きく、フォロースルーが小さくなりやすいので、できればその反対、バックスイングを小さめにして、フォロースルーを大きくとる、または最後まで振り抜くようにするといいかも知れません。

ボールに直接当たってしまう場合

ボールに直接当たってしまうミスがよく出る場合は、アドレスの際にいつもよりも重心を低くして構えるといいかと思います。

そのために、これは練習で・・・ですが、ヘッドを地面にズボッと埋め込んだ状態で構えてみてください。

実際のバンカーショットではヘッドがボールの下の砂を潜り抜けてゆくわけですが、そのヘッドがボールの下にある状態をヘッドを砂に埋めることでまず作って、そして構えてみます。

そのように構えると、足の位置よりもヘッドが下に来るかと思います。

このように構えてみると、バンカーショットでは、いつもよりも膝を曲げて、重心を落として構えなければならないことに気づきます。そして、それがボールに直接当てないためのコツになります。

6)パター

90台でプレーするためには、ボギー9つ、ダブルボギー9つ以上のスコアが必要・・・ということでした。

そのために、ダブルボギーオンか、ボギーオンが必要になります。

ダブルボギーオンの場合は(パー4だと)、4打でグリーンに乗せて2パットでダブルボギーです。

ボギーオンの場合は、3打でグリーンに乗せて2パットでボギー、3パットでダブルボギーになります。

ですので、90台でプレーするために、すべて2パット以下にする必要はないと思います

2回に1回、3パットでも90台でまわれる可能性があるように思います。

ただ、安定して90台でプレーするには、3パットは前半、後半でそれぞれ3回程度におさえておくといいかも知れません。

そうすると、

(3パット × 6ホール) + (2パット × 12ホール) = 42パット

となります。

勿論、場面によっては1パットで決まる場面もあるとは思いますが、最初はその位のパット数を目指してみてもいいかも知れません。90台を目指す場合は。

ここで簡単にまとめると、90台でプレーするためには、2回に1回3パットでも可能性があります。ただ、できれば、3パットは前後半で3回づつに。

技術的な面では:

これは技術的なことではないですが、90台というスコア位から、パターの重要度が増してくると思います。

実際に90台よりもいいスコアでプレーする人の多くは、パットがそれなりに上手な人が多いです。

じゃあ、パットが上手になるにはどうしたらいいか?

ということですが、技術的なことについてはショートゲーム編パターの打ち方のコーナーなどでご紹介していますので、よかったらそちらを参照ください。

ただ、パットというのは、例えば、アイアンのフルショットなどと違って、練習した量に比例して上達するということが多いクラブだと思います。

アイアンの場合はそうはいかないこともあります。

散々練習したのに、なかなか上達しないということが結構あったりします。

ただ、パターの場合は、そういうことが少なく、技術的な面でも、どうしてもこうでなくてはいけないということが少ないクラブです。

そのため、練習した分だけ上手くなるクラブではないかなと、思います。

もっとも、ちゃんとしたパットの練習ができるゴルフ練習場は案外少ないかも知れません。

ただ、コースに行けば芝の上から打てる練習グリーンがあるところも多く、パットの練習をするには絶好のチャンスだと思いますので、そういった(プレー前後などの)機会を生かしてみてもいいかも知れません。

さて、ここまで90台でプレーするために必要なこと、必要のないことについて色々とご紹介してきました。

以前、「ゴルフダイジェスト・オンライン」が行った調査では、ゴルファーの68.3%は平均スコアが100オーバーという結果でした。

勿論、この数字はその時代によっても多少変わってくるかも知れませんが、ただ、90台というスコアは、多くのゴルファーにとっての憧れかも知れませんね。

そんな90台というスコアにこれからチャレンジしてゆく方がいらっしゃいましたら、是非頑張ってください。

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