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ショートゲーム編

バンカーショットの構え方と打ち方のコツ

バンカーショットを苦手にしている方もいらっしゃるかも知れません。

ただ、バンカーショットは構え方、そして、打ち方のコツさえわかってしまえば意外と簡単だと・・・感じていただけると思います。

ラフに入るなら、バンカーの方がまし・・・プロはそう思うことが多いですが、打ち方のコツさえわければ、バンカーショットはそれほど難しいショットではないと思います。

ではそのバンカーショットの基本を早速見てゆきたいと思います。

目次

バンカーショットの構え方とアドレスのポイント

まずはアドレス、構え方についてのポイントから見てゆきます。

1)フェースを開く

バンカーショットではフェースを開いて打つ・・・ということが基本になります。

フェースを開くことについてやどの程度フェースを開くか・・・ということについてはバンカーショットで開いて打つとはどういう意味ですか?で詳しくご紹介しておりますので、よかったらそちらも参考になさってください。

フェースはこの位開いた方がいい・・という決まりはありません。

サンドウェッジにはバウンスと呼ばれる部分があって、砂に潜り過ぎないような設計になっていますので、フェースは必ずしも開かなくても大丈夫です。

バウンスの図。この↑出っ張っている部分がバウンスです。

ただ、フェースを開いて打つというのは一般的なバンカーショットの打ち方になります。

開けば開くほど・・・ボールは上がりやすくなりますし、フェースを開かなければ、ボールは(フェースを開いて打つ時よりも)低く飛び出します。

ただ、フェースを開きすぎてしまうと・・・クラブが砂に跳ね返されてしまうことがありますので、どの程度までフェースを開くことができるか、どの程度開くのが自分にとっては打ちやすいか・・・ということは練習で色々と試してみる必要はあるかと思います。

さて、最初は例えば、15度程度フェースを開いて構てみることにしたとします。

この時、一番重要なのが、フェースを開いてからグリップする・・・ということです。

ただフェースを開いただけですと、ダウンスイングでフェースが閉じますのでボールは左にいきます。ですから、まずはフェースを開いてからグリップし直してください

2)スタンスと体のライン

さて、先程の続きで・・・15度程度フェースを開いてから・・・グリップし直します。

そして、今度はアドレスをとってゆきますが、まず、通常のアイアンショットのように、ボールとターゲットを結んだターゲットライン(目標ライン、もしくは飛球線)に対して、両肩、両足のラインが平行になるように構えます。

この形で構えると、フェースを開いていますから、フェースがターゲットよりも右を向いているかと思います。(左利きの方であれば、左を向いているかと思います)

このままショットを打つとボールは開いたフェースの方向、つまり右へと飛び出します。

そこで・・・アドレスで開いたフェースがターゲットを向くまで・・・体を左へと向けてゆきます

そうすると・・・両足を結んだライン(両肩を結んだライン)はターゲットラインよりも左を向く形になります。

バンカーショットではフェースを開いて、このような形で体をオープンにして構えるのが基本となります。

ただし・・フェースは先ほども書かせていただきましたが、必ずしも開かなくても結構です。

フェースを開いて構えた方がボールは高く上がりますが、どうしても高く上げなければならないケースでなければ・・・フェースは開かなくても大丈夫です。

ただ、フェースを開いて、オープンに構えた方がバンカーショットは打ちやすい・・・と感じる方も大勢いらっしゃいますので、これからゴルフを始める方であれば、どちらも試してみるといいかも知れません。

また、下半身を安定させるために少しだけ両足を砂に潜らせるようにします。

両足を深く砂に潜らせるのではなく、ほんの少しだけ、足が滑られない程度(精々数センチ程度)潜らせればOKです。

また、プロによっては(右利きの場合)左足を砂に少し埋めるようにして、右足は砂に埋めないという人もいます。

その方がヘッドを上から落としてゆきやすいためなのですが、もし、バンカーショットではボールに直接当たってしまうことが多いという人はその方法を試してみるのもいいかも知れません。

3)ボールの位置

ボールはスタンスの左寄り、おおよそ左足かかとの線上にボールが来るようにセットします。

タイガー・ウッズも左足かかとの線上にボールが来るようにすると語っていますが、他にも多くのプロが左足かかとの線上にボールを置いています。

ただ、ボールの位置に絶対ということはないので・・・その位置を基本にして、ボール1個右に置いてみたりして、自分に合うボールの位置を探してみてもいいかも知れません。

4)膝をいつもよりも曲げる(重心を落とす)

両足が滑らないように多少バンカーにもぐらせます。
そして、膝をいつもよりも曲げて、体(重心)を少し低くして構えます。

でも何故、膝をいつもより曲げたり、重心を落とす必要があるのでしょうか?

それは、膝を曲げていつもより低く構えることで(重心を落とすことで)、ボールの下をヘッドが潜り抜けていきやすくなるため・・・です。

バンカーショットは通常のショットとは違って、ボールは打たず、スイングの最下点が地面よりも下・・・になります。

これは非常に重要なポイントになります。

もし、いつものアプローチショットや通常のショットのように構えると、そのままではボールを打ってしまいやすくなります。

バンカーショットではボールは打たず、スイング中のクラブヘッドの最下点はボールよりも下になりますので・・・

構える際もそのつもりで重心を落として、膝をいつもよりも曲げて構える必要が出てきます。

もし、バンカーの練習をする機会がありましたら、アドレスの際にサンドウェッジのヘッドを、ボールの下に来るようにして砂に埋めて構えてみてください。(実際のインパクトをイメージしながら・・)

このように構えてみると、どの程度膝を曲げた方がいいか、どの程度重心を落とせばいいか・・・ということがわかるかと思います。

5)両足の体重配分

両足の体重配分ですが、体重はアドレスの段階で左足に多めにかけておきます。(左6対右4や左7対右3など)

ただ、これは絶対ではなく、両足に均等に体重をかけておくやり方の方が合っているという人もいますので、どちらも試してみてもいいかも知れません。

アドレスは、これで完成です。

バンカーショットの打ち方

アドレスができたら今度は実際にスイングしてみましょう。

バンカーショットのコツは打ち方もそうですが、アドレスがとても重要になってくると思います。

アドレスが出来ていればあとは基本的には、体のラインに沿ってスイングするだけ・・になります。

1)バックスイング

普通のショットと変えるところは手首のコックを少し早めにセットすることです。

ただ、ゴルフを始めたばかりの方は手首のコックどうのこうの・・・と考えるとスイングが崩れてしまうこともありますので、最初は意識しなくてもいいかも知れません。(手首のコックについて

クラブはスタンスのラインに沿ってあげるようにします。

バックスイングの際の体重移動ですが、体重移動はしない・・というプロも多いです。

先ほどご紹介したように、体重はアドレスの時点で左足に多めにかけておいて(左6対右4や左7対右3などなど)バックスイングでは体重移動をせずに打ってゆきます。

ただ、小さいスイングでも体重移動をした方がリズムが取れていい※・・・というタイプの方もいらっしゃいますので、どちらも試してみてもいいかも知れません。

※バンカーからすくい打ちをしてしまうという人やホームラン(ボールを直接打ってしまうこと)が多いという人は、左足体重で構えて、体重移動をしない打ち方の方が合っている可能性もあります

また、距離のあるバンカーショット(40ヤード・・・etc.)の場合は体重移動はした方がいいかも知れません。

距離のあるバンカーショット(ロングバンカーショット)の打ち方

尚、バンカーショットは体重移動をした方がいいか?それとも体重移動は不要か?ということについてはバンカーショットに体重移動は必要?不要?構える際の体重配分もにてもう少し詳しく解説しています。

2)ダウンスイング~インパクト

ボールの5cm手前を狙ってスイングします。

ゴルフボールは見る必要はありません。

ボールを意識してしまうと直接ボールを打ってしまいやすいですので・・アドレスの時点から、ボールの手前5センチのスポットを見るようにします。

バンカーショットではボールは打たず、砂と一緒にボールを運ぶイメージです。

ダウンスイングのコツはヘッドを加速させて打つということになります。

バンカーからボールが出ない原因の1つはヘッドを「減速」させていること、になりますので、ヘッドを加速させながら振り抜く・・・ということを意識します。

例えば、距離を合わせにいってヘッドを減速させるよりも・・ヘッドを加速させると、スイング(ヘッド)の軌道も安定しやすく、それが安定したバンカーショットにつながってゆくと思います。

ダウンスイングではクラブを両足のライン(スタンスのライン)に沿って振ります。

どうしても通常のショットのように、ピンの方向に向かってスイングしたくなるものですが、そうではなくて、スタンスのラインに沿って、ピンよりも左に振り抜いてゆくイメージです。

ピン、もしくは目標よりも左に振っていっても、フェースがインパクトで(砂に当たった時に)ピンを向いていれば、ボールはピンに向かって飛んでゆきます(転がってゆきます)。

また、ヘッドは砂に叩きこむ・・・のではなくて、砂を薄く長くとる・・・というイメージにするとバンカーショットが安定してくるかも知れません。

ただし、バンカーからミスする時は、ホームラン(ボールを直接打ってしまうミス)が多く、通常のショットではフックボール系のショットが多い・・・という方はヘッドを上からドスン!というイメージでもいいかも知れません。

どの位の砂を取ったらいいか?

砂を薄く長くとる・・と先ほどは書かせていただきましたが、具体的にはどの位が「薄く長く」になるでしょうか?

この「薄く長く」の目安ですが、「千円札の上にボールが乗っているイメージ」で説明したいと思います。

これはどういうことかというと、バンカーにボールが乗った千円札が置いてあり、その真下にティーが(砂に)埋まっている・・と想像してみます。

ボールは千円札の真ん中に乗っているとイメージします。

このボールの真下にティーが埋まっている感じです・・

ティーは一般的な長さのティーです。

まず、構える際ですが、この千円札の右端(右利きの場合)を狙います。

そして、千円札の右端からサンドウェッジを砂に入れてゆきます。

サンドウェッジがボールの真下を通過する際、その下にあるティーを半分に割って、最後は千円札の左端から出てゆく・・・そんなイメージです。

これは、全米オープンの覇者、ケン・ヴェンチュリ氏(米CBSスポーツのテレビ解説でも知られていた)が使っていたというバンカーショットのイメージですが、(彼は1ドル札をイメージに使っていました)このイメージで打っていただくと、砂を適度に「薄く長く」取れると思います。

3)フォロースルー

フォロースルーでは、開いたフェースを返さないようにします。

フォロースルーを終えてフェースが自分を向いているようなイメージです。(ただし、フェースを開かずに構えた場合はこれだと開きすぎになりますので・・・このイメージは忘れてください・・)

バンカーショットでは、手首は返しません。フェードボールを打ってゆくようなイメージでもいいかも知れません。

ヘッドを加速させて打つのがコツですので・・・フォロースルーも大きめにとってゆく意識でもいいと思います。

バンカーショットは躊躇するとうまく打てませんので、思い切り振ってゆきます。

ちょっとオーバー目に打つようなイメージ、ピンの真上からボールを落とすようなイメージでも最初はいいと思います。

また、バンカーからは色々なショットを打つことがあります。

バックスピンをかけたり、かけなかったり、ボールを高く上げたり、目玉になっているライから打ったり、傾斜からのショットだったり・・・

そういったライなどからの打ち方についてはバンカーショットの基本バンカーショットの応用、またはページ下部の関連記事でご紹介しておりますので、よろしければ参考になさってください。

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