ショートホール(パー3)の攻略方法。ティーアップ、クラブ選択、ティーショットの打ち方
ショートホール(パー3)ではどんなことに気を付けてティーショットを打っていますか?
今回はそんなショートホール(パー3)について
・ティーアップをするかしないか?
・ティーアップする場合のティーアップの高さ
・ピンの位置とクラブの選択方法
・攻め方(攻略方法)
・・・といったことについて、ご紹介してゆきたいと思います。
では早速はじめましょう!
ティーアップはする?しない?
ショートホールでのティーアップですが、ルール上はティーアップしてもいいですし、ティーアップせずに、芝の上に直接ボールを置いて打つこともできます。
どちらがいいか?
・・ということですが、基本的には、毎回ティーアップするのがベストです。
たとえ、芝の状態が良くて、ショートアイアンで打つような場面でも、ティーアップをした方がいいと思いますし、その方がボールをクリーンに打てる確率が高くなります。
ティーアップの高さについては後ほどご紹介しますが、どんなに芝の状態が良くてボールが浮いているように見えても、実際には若干、ボールが沈んでいる・・ということもあります。
ですので、よりクリーンにボールを打つために、毎回ティーアップするのがベストだと思いますし、少なくともティーアップして損をすることはないと思います。
プロの中にはショートホールで、特にミドルアイアン以下で打つようなショートホールの場合はティーアップをしない人もいます。
ただ、殆どのプロはティーアップします。また、レッスンプロの殆どがショートホールではティーアップすることをすすめると思います。
ティーアップしないで損をすることはあっても、ティーアップして損をすることはないと思います。
ティーアップの高さは?
では、どの程度の高さにティーアップすればよいでしょうか?
アイアンで打つ場合
まず、アイアンで打つ場合ですが、ティーアップする場合は地面よりも若干高くなるようにティーアップするのが基本になります。
具体的には、芝の一番上の部分がボールに触れない程度、または、ボールとアイアンのフェースの間に芝が入らない程度の高さにティーアップします。
以前、女子プロと男子アマチュアを対象にした調査では、ミドルアイアンの場合、女子プロは4ミリから8ミリ程度の高さのティーアップでした。
一方、男子アマチュアは20ミリと高めのティーアップでした。
地面よりも若干高くティーアップすると書かせていただきましたが、この女子プロの4ミリから8ミリ程度というのはよい目安になるかと思います。
男子アマチュアのティーアップは何故、そんなに高かったのかというと、その方が安心してショットを打てるから・・・という回答が多かったそうです。
安心して打てる高さにティーアップするということは、大切なことだと思います。
ただ、アイアンの場合は、クラブの特性上、一般的にはフェース上下のミスに弱いため、あまり高くティーアップしてしまうと、むしろ、ミスが増えてしまうこともあります。
ですので、もし、高くティーアップしていて、ミスが出ているようであれば、女子プロ程度の高さ(4ミリから8ミリ)程度までティーアップを低くしてみてもいいかも知れません。
また、ロングアイアンをもしお使いの場合は、それよりも少し高めのティーアップでもいいかも知れません。
大体1センチ程度を最初は目安にして、そこからご自分のクラブに合うように調整してゆくといいかと思います。
ユーティリティで打つ場合
ユーティリティでティーショットを打つ場合ですが、(アイアンと比べて)ある程度高めのティーアップでもいいかも知れません。
これはお使いのクラブにもよると思いますが、タイガー・ウッズの元コーチだったレッスンプロのハンク・ヘイニーは、1.5センチから2センチ程度がいいと語っています。
最初はその程度を目安にしてもいいかも知れません。
また、ユーティリティにもウッド型とアイアン型がありますが、アイアン型のユーティリティをお使いの場合は(上記の範囲で)、少し高めに、ウッド型のユーティリティの場合は少し低めの意識でもいいかも知れません。
フェアウェイウッドで打つ場合
フェアウェイウッドで打つ場合ですが、最初はボールの4分の1がヘッドから出る程度の高さにしてみるといいかと思います。
また、プロによってはボールの半分が出るようにティーアップする人もいますので、そういった高めのティーアップも場合によっては試してみるのもいいかと思います。
ティーアップの高さですが、今回ご紹介したことを含めて、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンのティーアップの高さ【これが基準です】にて詳しくご紹介していますので、よかったらそちらも参照ください。
クラブ選択と攻略方法について
さて、最後にショートホールでのクラブ選択と攻略方法についていくつか基本的な考え方をご紹介させていただきたいと思います。
グリーンの3つの距離
まず最初にグリーンセンターまでの距離を把握します。これは多くの方が実践されていらっしゃるかと思います。
それに加えて、できれば、グリーンのフロントエッジ、バックエッジ(グリーン奥)までの距離を把握できるといいかも知れません。
グリーンによっては縦に長いグリーンもあります。
そういったグリーンの場合は、ピンが手前にあるか、奥にあるかで選ぶ番手も大きく変わってくることがあります。
グリーンセンター狙いがセオリー
ショートホールの基本的な攻め方ですが、グリーンセンター狙いがセオリーだと思います。
実は以前、面白い実験が行われています。
その実験では被験者達をまず2つのグループにわけました。
最初のグループはいつも通りプレーしてもらい、もう1つのグループはピンを抜いた状態でプレーしてもらいました。
どちらのグループの方がスコアが良かったと思いますか・・?
実は、ピンを抜いた状態でプレーしたグループの方がスコアがよかったのです。
ピンを抜いた状態なので、ピン(カップ)がどこにあるかわかりません。だから、グリーンのセンターを狙うしかないわけですが、それが結果的にはよいスコアにつながった・・というわけです。
ただ、これはあくまでも基本的な攻め方の話で、場合によっては、ピンを積極的に狙ってゆくのもゴルフの醍醐味だと思います。
その場合は、この番手以下なら、余程ピンが端にない限りはピンを狙う・・・とか、
ピンが左にあれば、狙ってゆく(ドローボールが持ち球なので)とか、ピンが右にあれば狙ってゆく(フェードボールが持ち球なので)・・
・・という自分なりの攻め方のルールのようなものがあってもいいかも知れません。
ピンがグリーン手前にある場合
ピンがグリーン手前にある場合は、大きめに打ちます。(ピンを少しオーバーさせるつもりで打ちます)
その場合ですが、フルスイングで大きめに(グリーンセンター狙いで)打つのもよい方法です。
フルスイングすることで、ショットに高さを出して、尚且つバックスピン量を増やすことで、落ちてすぐに止まりやすいショットを打ってゆきます。
ピンがグリーン奥にある場合
ピンがグリーン奥にある場合は、手前に落とします。(または手前に落として転がしてゆきます)
その場合は、1つ大きめの番手を使って、コントロールショットでグリーンセンターを狙うのも良い方法だと思います。
コントロールショットを打つことで(ヘッドスピードを落とすことで)弾道を低くして、スピン量を減らせますので、結果的に落ちてから転がるショットになりやすいです。
ピンは対角線で狙ってゆく
ピンは対角線で狙ってゆくのがセオリーになると思います。
ピンが右端にあれば、ティーイングエリアの左サイドにティーアップして、グリーンセンター狙い。
ピンが左端にあれば、右サイドにティーアップして、グリーンのセンターを狙います。
こんな感じで対角線でショットを打ってゆくと、コース(グリーン)を広く使えるかと思います。
上級者向けテクニック
これは上級者向けになりますが、ピンが右にある場合は、フェードボールでグリーンセンターを狙います。
反対にピンが左にある場合は、ドローボールでグリーンセンター狙い。
ゴルフの帝王、ジャック・ニクラウスを間近で見ていたグレッグ・ノーマンは全盛期のニクラウスのショット(ボール)についてこんな風に語っています。
全盛期のジャック・ニクラウスのショットはグリーンの真ん中に毎回落ちていた。そして必ずと言っていいほど、真ん中に落ちた後、ピンがある方向に転がってゆくのだ。
同じ距離を3本のクラブで打つ
ピンまでの距離が例えば、同じ130ヤードでも、3本のクラブで打てるようになると、攻略方法、攻め方の選択肢が増えます。
例えば、自分の普段の7番アイアンの飛距離が130ヤードだとします。
この130ヤードですが、7番アイアンで打つのが1つ目の選択肢。
2つ目は、8番アイアンのフルショット+αで130ヤードを打つ選択肢。
3つ目が6番アイアンのコントロールショットで130ヤードを打つという選択肢です。
どのような場面で使うかというと、先ほどもご紹介しましたが、ピンがグリーンセンターにある場合は7番アイアンのフルショットでグリーンセンター狙い。
ピンが手前にある時は、2つ目の選択肢、8番アイアンのフルショット+αでグリーンセンターを狙って、落ちてからすぐに止まるショットを打ちます。
ピンが奥にある場合は、3つ目の選択肢、6番アイアンのコントロールショットでグリーンセンターを狙って、落ちてから転がしてゆきます。
・・・といった攻め方もできますので、例えば、練習場などで同じ距離を3本のクラブで打つ練習をしてみるのもおすすめです。
▼スコアが劇的に変わった人が実践したゴルフ理論とは
↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。