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ショートゲーム編

短いアプローチショットでダフらない、トップしない打ち方

高速グリーンでは繊細なタッチが要求されます。

しかし、グリーン周りでそういったタッチが求められる場面であったり、特に短めの距離のアプローチチョットだと、インパクトで合わせようとして、ダフったり、トップしたりすることがあります。

僕の父はシングルプレーヤーでした。ドライバーやロングアイアンが得意で特にドライバーはアイアンを打つかのように正確だったことを覚えています。

そんな父が苦手にしていたのがこのグリーン周りのアプローチショット・・でした。トップやダフリ病(のようなもの)に悩まされていたようです。

パターを打つように簡単に?

こういったダフリやトップ病に効く薬のような打ち方があります。それはフェースのトゥ寄りの部分を使います。

構え方を少し変えます。クラブはサンドウェッジやピッチングウェッジ、9番アイアンなどあなたがいつもグリーン周りで使っているクラブを使います。そして、

①まず通常のアプローチショットの構え方をする
②次にスタンスをいつもよりも狭くする
③いつもよりもボールに近づいて構える
④グリップを思い切って短く持つ(右手がシャフトにかかる程度まで短く)

こうすることで構えた時にクラブのヒールが地面から浮いて、トゥだけが地面についているような形になるかと思います。

するとヒールが芝に引っかかって、ダフる確率が低くなります。

さて、打ち方ですが、まず素振りでクラブのソール(トゥ側)で「シュッ、シュッ」と何度も芝をなでてみてください。イメージとしてはパッティングのストロークと同じような打ち方です。

ボールはフェースのトゥ側でとらえます。ダフリやトップで悩んでいる方は是非このショットを練習してみてください。

ヘッドアップとアプローチショットのトップ

アプローチショットでトップしてしまう大きな原因の1つがヘッドアップです。(頭を上げて、ボールを追いかけてしまうこと)

これを直すために、ボールを打ち終わってもボールがあった場所を見続ける・・・ということをする方もいらっしゃいます。

それもいい方法かも知れません。ただ、それでもトップが直らない場合があったり、インパクトが安定しないというか、ヘッドの軌道がぶれたりすることがあります。

体と頭はつながっているので、インパクトの後に顔が下を向き続けていると、体が左にうまく回転できないことがあるのかも・・・知れません。

その場合、体をうまく左に回転させてあげるには、頭も同じように左に少し回転するのが自然なのかも知れません。

ただ、その際にヘッドアップしてしまうとトップになります。

ヘッドアップをすると、前傾姿勢が浅くなって、トップしやすいので、そうならないためのコツですが、「首の角度を保ちながら打つ」・・・ということが効果な方法の1つだと思います。

前傾姿勢になると、首の骨(頸椎)も前に前傾するような形になりますが、その角度を保つことを意識する・・・ということです。

前傾姿勢を保ちながら・・・でもいいのですが、首の角度の方が意識しやすいかも知れません。

また、打った後にボールの行方を追う時は、

1.インパクトの音を聴いた後にすること
2.横目でボールを追うこと

という2点に注意されてみると、トップも改善されると思います。
これは、ダフリにも効果的なことだと思います。

下半身の動きを止めない

グリーン周りの短いアプローチショットでトップやダフリにつながってしまう原因は様々ですが、その一つが下半身が止まってしまっていること、です。

グリーン周りの短いアプローチショットの基本は、最初から左足に体重を多めにかけておき、スイング中は体重移動はしない、ということです。

左足に最初から体重を多めに(6割から8割程度)かけておき、体重移動せずに打つことで、スイング、またはヘッドのブレを抑えることができます。(これとは別の打ち方もありますが、それについてはまた別の機会にご紹介します)

アプローチショットのスイングはとても小さいので、体重移動をしてしまうと、上半身や下半身がブレてしまい、ショットが安定しないことがありますが、このようにして最初から体重を左足にかけておくとショットやスイングが安定します。

ただ、その際に下半身を固定してしまう方もいらっしゃいます。

体重を左足にかけておくことに意識を向けた結果、下半身が凍り付いてしまっているかのように固定されたまま・・・スイングをしてしまう・・

そのような形でアプローチショットを打とうとすると、手や腕だけで打つような形になるため、ヘッドの軌道がむしろ不安定になり、トップやダフリにつながります。

そうならないためには、下半身を固定しないことが大切です。

体重は左足に最初から6割から8割程度かけておき、移動させません。ただ、短いスイングですが、体は回転させます。

よくトップしたり、ダフる・・・という方は体の回転で打つような形にしてみてもいいかも知れません。

腕や手では打たずに体の回転で打つ、ということを実感するためにこんな練習があります。

いつも通り構えてグリーン周り、10ヤード程度のアプローチショットを打ってゆきますが、この時、タオルを一枚用意します。(フェースタオルのようなもの)

そして、そのタオルを横にして両脇で挟んで、地面に落とさないようにして、アプローチショットを打ってみてください。

手や腕で打とうとするとタオルが地面に落ちます。手や腕ではなくて、あくまでも体の回転で打ってみます。

その際、腰も回転させるイメージにして、両膝も力を抜いてやわらかく使うように意識してみるといいかも知れません。

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