パターのストロークはゆっくりが基本
レティーフ・グーセンという選手をご存じでしょうか?メジャー大会では2001年、2004年の全米オープンを制しています。
彼はとてもスムーズで美しいパッティングをします。速いグリーンにも強く、プレッシャーのかかったパットにも強いという評価をされることもよくあります。
ある時、アメリカでも有名なレッスンプロの一人が彼に何故そんな風にパッティングできるのか?何か秘密はあるのか?と尋ねたそうです。
そこで彼はあるものを見せました。
それは・・・ぐにゃぐにゃのシャフトが装着されたパターでした。パターヘッドは普通のものですが、シャフトはぐにゃぐにゃに曲がる柔らかいものでした。
彼はこのパターで練習していたわけです。
シャフトがそこまで柔らかいと、ちょっとスピードをつけてバックストロークしただけでシャフトが大きく曲がって、まともにパットを打つことができません。
だから、ゆっくりとバックストロークし、そしてダウンストロークをする・・・ということになります。
速いストロークになるほど、フェースコントロールは難しい
パターで一番大切なこと。それは何度も書いてきましたが、フェースの向きだと思うんです。
以前はストローク(パターヘッドの軌道)が一番大事だと思っていましたが、今はフェースの向きの方が大切だと思っています。
これは実験によっても明らかになっています。
パターヘッドの軌道が多少それたりしても、フェースさえスクエアならパットが入る確率が上がります。
逆に、パターの軌道が完璧だったとしてもフェースの向きが少し狂っただけでパットも入らないのです。
そういう意味でフェースコントロールはとても大切なのですが、フェースに意識を向けると自然とストロークって遅くなると思うんです。
サッサッと打ったのではフェースはうまくコントロールできない。
ゆっくりと引いて、ゆっくりと打つ、それが基本だと思います。
ゆっくりといっても勿論限度があります。遅すぎると、逆にコントロールが難しくなります。大切なのは、急がない・・・ということかも知れません。
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