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トラブル解決編

インパクトの質を高めるためのアイアン練習方法

アイアンの練習方法というと僕はあるPGAツアープロのことを思い出します。

まだタイガー・ウッズがアマチュアの頃の話です。彼のスイングを見た後に僕は試合会場に用意された練習場へと足を運びました。

そこであるプロが行っていたアイアンの練習をじっと見ていたのです。

そのプロがやっていたアイアンの練習法とは・・・?

彼が行っていたアイアンの練習法とは両足を揃えて打つというシンプルな方法でした。

よくある方法ですが、PGAツアーの試合会場でこの練習を見たのは初めてでした。

僕が驚いたのが、両足を揃えているにも関わらず、ショットの質は両足を広げている時とさほど変わらないことでした。

彼が放ったショットは空気を引き裂きながら、もの凄い勢いで毎回飛んで行くのです。腕は非常によく振れていましたし、ヘッドスピードも素晴らしい。

これは彼のパワーがあるから出来るのでしょうか?

・・・僕はそれだけではないと思います。誰でもそれなりのショットが両足を揃えても打てるようになると思っています。

この両足を揃えて打つというアイアンの練習方法を試す時に、気をつけたいことがあります:

1.アライメント

まずはターゲットを決めます。

次にボールとターゲットのラインに対して両足、両膝、腰、両肩のラインが平行になるように構えます。

2.グリップ

ウィークグリップのままではこのショットは打てないと思います。

特にスライサーの方はグリップをフックグリップ(ストロンググリップ)に変えるとよいと思います。(グリップに関してはゴルフ基礎編も参照ください)

3.アドレス

両足を揃えて(間隔を殆どあけずに)構えますが、他は基本と同じです。

構えた時に右肩は左よりも下がっていることをチェックし、打つ直前にもう一度グリップを確認します。

左手のこぶしが3個から2個半見えていますか?

グリップを握るときはストロンググリップで握れても、アドレスを取った時にフェースの向きが変わったりすることで、打つ直前になると左手のこぶしが3つ、または2個半見えていない場合がよくあります。

打つ直前に確認する癖をつけるのも良いと思います。

ボールの位置はスタンス真ん中かそれよりもボール1個程度左でいいと思います。

4.ゴルフスイング

クラブは7番アイアンか8番アイアンを使います。

ヘッドスピードは5割程度にして、まずボールをフェースの芯でとらえることだけに集中します。

芯でとらえられるようになってきたら、徐々にヘッドスピードを上げてゆきます。

インサイドから振る

両足を揃えた状態だと体重移動が少ししか出来ません。

そのため、ゴルフスイングを誤魔化すことが難しくなると思うんです。

この両足を揃えた状態で勢いのあるショットを放つには実は条件があります。

その1つ目は上記でご紹介させていただいたように、グリップやアドレスが出来ていること。特にグリップが試されます。

2つ目はインサイドから振り下ろしているかどうか・・・です。

ダウンスイングでアウトサイドからインサイドに向かって振り下ろすスイング(オーバー・ザ・トップ)では、ボールに力が伝わらないということをこの練習は教えてくれます。

この打ち方でスライスが出たり、引っ掛けが出たり、又は力が全く入らないような気がする方は次のような練習も効果的だと思います。

アイアンは先回と同じように7番か8番を使います。

同じように両足は揃えた状態でボールを打ってゆきます。

①ターゲットに対してスクエアに立つ(平行に構える)
②バックスイングはいつも通りに。(意識してインサイドに引くのは×)
③ダウンスイングはターゲットよりも10ヤードほど右にボールを打ち出す意識で振る

つまり、本来狙っているターゲットよりも右へ打ち出すことでインサイドから振るという感覚を体で覚えます。

最初はティーアップしたボールを5割程度のスピードで狙ったターゲットよりも右へ打ち出す練習をします。

狙っている点よりも右へ安定して打ち出せるようになったら、右へ出て左に軽く曲がるドローボールを打ってみるのもいいと思います。

ドローボールの打ち方ですが・・・グリップをもう一度チェックしたら(ゴルフ基礎編を参照)、ダウンスイングの際、シャフトが地面と平行になるポジションで左手の甲が地面を向くような意識で振ってみます。

それができると、右に出て左に曲がるドローボールになると思います。

インパクトの瞬間、ボールの後ろを見る

インパクトの質を高めるための練習方法・・・ということでここまでご紹介してきました。

もう1つ練習と言いましょうか、僕が大事にしていることがあって、それが、インパクトの瞬間にボールの後ろを見る・・・ということなんです。

ボールの後ろ、もしくはインパクトでフェースが当たる部分と言いましょうか。

もっとも、インパクトは一瞬ですので・・・実際には見えないわけですが、そのボールの後ろにフェースが当たっている様子を見ようとすることで、インパクトの質というものが変わってゆくように僕は思っています。

ゴルフボールは小さくて、自分(目の位置)よりも随分下にありますから・・・どうしても真上からボール全体を見るようにして見下ろしてしまいがちだと・・思うんです。

ただ、実際にフェースが当たる場所はボールの真上ではなくて、後ろなわけで・・。

ボールの後ろを見て構え、ボールの後ろを見てインパクトする・・・そうすることで頭もインパクトで自然と残ると思うんです。

つまり、ビハインド・ザ・ボールになりやすいというか・・・インパクトでボールの後ろを見ようとすることはそういった利点もあるように思います。

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