スリクソン ZX4 アイアン<よくわかる!スペックと評価>
こんにちは。ゴルフ総研の森です。
前回、スリクソン ZX4、ZX5、ZX7アイアンの違いでは、スリクソンのZXシリーズの3つのモデルを比較しました。
今回は、2020年発売の「スリクソン ZX4アイアン」のスペックと、そのスペックから見たクラブの評価について、どんなクラブで、どんな人に向いているかということについて、解説していきたいと思います。
目次
スリクソン ZX4 アイアンの特徴
最初に、スリクソン ZX4 アイアンの特徴を簡単にまとめたいと思います。
・飛び系アイアン
・低重心でボールが上がりやすい
・ストロングロフトで飛距離が出る
ヘッドの形状
・中空構造
・面長のフェース
・トップラインは厚め
他のZXシリーズのアイアン(キャビティ構造)と違い、ZX4アイアンは中空構造を採用していますが、中空構造にすることよってフェース全面の反発性能を高めているのが特徴です。
ロフト角、ライ角
・ストロングロフト設計
・飛距離が出る
開発の段階で、女子プロに試作モデルを打ってもらったところ、「上がりやすいけど、ボールが前に行かない」という評価を受け、ストロングロフトにしたそうです。
ソール幅
・ソール幅:24.8mm
・ソールの幅を広く設計
ZXシリーズには他に、ZX5、ZX7アイアンがありますが、シリーズの中では最もソール幅が広く設計されています。
この3つを比較するとこんな感じになります。
ZX4 アイアンはストロングロフトなので、ショットは本来であれば、通常より低弾道になるはずですが、ワイドソールにして低重心設計にすることで、ストロングロフトなのにボールが高く上がる・・そんなアイアンになっています。
また、ソールがV字型の形状になっていて、抜けがいいようにデザインされています。
ネックの形状
・グースはそれほど強くない
・セミグースネック
ネックはストレートネックに近いセミグースネックなので、中級者も構えやすいと思います。
ただ、初心者でスライスを出したくない人にとっては、もう少しグースネックだったらよかった※かも知れません。
※グースネックの方がつかまりがよくなるため。詳しくは【グースネックのアイアンとは?】メリット・デメリット、ストレートネックとの違いもをご覧ください。
ただ、グースネックの度合いが強いとフックボールが出るという人には、このZX4のネックは安心して構えられるのではないかなと思います。
溝の設計が番手によって違う
ZX4アイアンのユニークな点の1つが、番手によってフェースの溝の設計が違うことです。
ショートアイアン(8番~PW)の溝は、ロングアイアン~ミドルアイアン(4番~7番アイアン)の溝に比べて、狭く、深く、また、本数も多く設計されています。(下記はイメージ図。出典:www.srigroup.co.jp)
こうすることで、それぞれの番手に最適なスピン量と安定した飛距離を実現しているとのこと。
ショートアイアンにスピン性能を求める人には嬉しい設計かも知れません。
飛距離
ストロングロフトで飛距離は出るアイアンだと思います。低重心にすることでストロングロフトのデメリット、弾道が低くなる点をうまくカバーしています。
スライスしない
セミグースネックなので、スライスがよく出る人にも安心感があります。ただ、もっとつかまりのいいアイアンが欲しい人にとっては、セミグースよりもグースネックの方がよかったかも知れません。
フックしない
セミグースネックなので、グースネックに比べると、フックが出やすい人も安心して構えられるのではないかなと思います。
やさしさ
低重心で重心も深く設計されているので、特に初心者~中級者の方にとっては、打ちやすいアイアンだと思います。クラブ任せで打ってゆきたい人とは、相性のいいアイアンだと思います。
操作性
ソール幅が広く、ボールが上がりやすい、打ちやすい、クラブ任せで打ってゆけるというメリットがありますが、その反面、操作性は落ちると思います。
向いている人
・飛ぶアイアンを求めている人
・楽にボールを上げたい人
・やさしいアイアンを求めている人
ということで今回はスリクソンのZX4 アイアンのスペックとスペックからみたクラブの評価についてご紹介してきました。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
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