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マッスルバックアイアンは何故、難しいと言われるのか?やめたほうがいいって本当?

前回はマッスルバックアイアンとキャビティアイアンの飛距離の違いについてご紹介しました。

今回は、マッスルバックアイアンは何故、難しいと言われるのか?ということについて解説していきたいと思います。

また、「マッスルバックはやめたほうがいい」なんて言われることがありますが、本当にそうなのか?ということについてもお伝えしたいと思います。

ちなみにマッスルバックアイアンについては

【マッスルバックアイアンとは?】知っておきたいメリットとデメリット、打ち方のコツ

という記事も書いていますので、よかったらそちらも参考になさってください。

目次

マッスルバックが難しいと言われる3つの理由

「マッスルバックアイアンは難しい」

そんな風に言われることが多いです。

でも何故、マッスルバックは難しいと言われるかと言うと、それは3つの理由からだと思います。

①スイートエリア

1つ目の理由が、「スイートエリアの狭さ」です。

マッスルバックアイアンは、他のアイアン、例えば、キャビティアイアンに比べるとヘッドが小さいのが特徴で、フェースの面積そのものも狭い傾向があります。

そのため、他のアイアンと比べると、どうしてもスイートエリアが狭くなります。

スイートエリアが狭いということですが、どの位狭くなるかと言うと・・マッスルバックのスイートエリアの広さが50円硬貨程度であるのに対して、キャビティアイアンは500円硬貨・・なんて言われることもあります。

このスイートエリアが狭いというのが、マッスルバックが難しいと言われる1つ目の理由になります。

②フェースが開きやすい、閉じやすい

マッスルバックが難しいと言われる2つ目の理由が、「フェースが開きやすい、閉じやすい」ということです。

マッスルバックアイアンは重心距離(下の図参照)が短いのが特徴ですが、重心距離が短いと操作性が良くなる半面、フェースが開きやすく、閉じやすいというデメリットもあります。

ですので、人によってはショットが安定しなくなってしまう、ということもあります。

③弾道の高さ

マッスルバックが難しいと言われる3つ目の理由が、「ボールを上げにくい」ということです。

昔のマッスルバックアイアンに比べると、現在のマッスルバックは随分とボールを上げやすくなりましたが、それでも他のタイプのアイアンと比較すると、マッスルバックはどうしても打ち出し角が低くなりやすく、ボールを上げるのが難しいアイアンになります。

これも人によっては、マッスルバックが難しいと感じる理由の1つだと思います。

「マッスルバックはやめたほうがいい」は本当か?

ここまでマッスルバックアイアンが難しいと言われる3つの理由について見てきました。

こういったことを考えると、マッスルバックアイアンはやはり、やめておいた方がいいでしょうか?

これは結論からお伝えすると、人によります。

先ほどのマッスルバックが難しいと言われる理由だけを考えると、マッスルバックを使う人なんていないんじゃないかと思ってしまいますが、ただ、例えば、プロはマッスルバックを好んで使う人が多いです。

でも、何故、プロは難しいマッスルバックアイアンをわざわざ使うのか?

ということですが、マッスルバックを使うメリットがあるから、だと思うんですね。

じゃあ、マッスルバックを使うメリットは何かと言うと、それは3つあると思います。

①操作性がいい

マッスルバックを使う1つ目のメリットが、「操作性が良く、ボールを曲げやすい」という点です。

先ほど、マッスルバックはヘッドが小さく、重心距離が短いとお伝えしました。

ヘッドが小さく、重心距離が短いとどうなるかと言うと、操作性が良くなる、フェースを開いたり、閉じたりしやすくなります

ですので、アイアンに操作性を求める人やフェースの開閉を使って、ボールを意図的に曲げていきたい人にはマッスルバックは使い勝手のいいアイアンになると思います。

②打感がいい

マッスルバックを使う2つ目のメリットが、「打感が良い」という点です。

マッスルバックアイアンは、ヘッドが一枚の板のような構造になっていますが、この構造から、芯で打った時の打感がいいと言われています

何故、マッスルバックは打感がいいのか・・ということについては、アイアンの打感を決定する2つのこと。打感が良い、柔らかい、硬いアイアンの見分け方とは?にてご紹介していますので、よかったらそちらをご覧ください。

ただ、いずれにしても、打感を重視する人にとっては、マッスルバックは非常に相性のいいアイアンだと思います。

③弾道を低めに抑えることができる

マッスルバックを使う3つ目のメリットが、「弾道を低めに抑えることができる」という点です。

マッスルバックとキャビティを打ち比べる実験をしてみると、マッスルバックの方が弾道が低くなることが多いです。

そういった実験の数値を見てみると、マッスルバックの方が打ち出し角が低くなることが多いのですが、例えば、ヘッドスピードが速く、ボールが高く上がりすぎている人にとっては、ボールを低く抑えることができるというのは大きなメリットになると思います。

 * * *

ここまで、マッスルバックを使うメリットについて見てきましたが、この3つのメリット、

①操作性がいい
②打感がいい
③弾道を低めに抑えることができる

という点に魅力を感じる人は、マッスルバックを試してみる価値はあるかも知れません。

また、最後にこんなことを言うと、ここまでお伝えしてきたことは何だったんだ・・ということになってしまいますが、マッスルバックが欲しいと思った場合は、ここまでご紹介してきたようなことはとりあえず置いておいて、とにかく打ってみるのが一番だと、僕はそう思ってます。

例えば、特定のアイアンのスペックを全部確かめて、これで間違いないと思っても、実際打ってみたら全く合わなかった・・ということもあります。

反対に、スペックだけを見れば、自分に合うわけがない・・というアイアンが、実際打ってみたら、すごく感触がよかった、ということもあります。

ですので、直観でいいなと思ったクラブを試してみるのはいいことだと思います。

ただ、高額な商品というのは勿論、ゴルフクラブは最終的には打ってみないと自分に合うかどうかわからないものなので、できれば試打してから購入できたらいいですね。

ということで、今回はマッスルバックアイアンは何故、難しいと言われるのか?ということについて見てきました。

最後までお読みいただいて、ありがとうございました。

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