【比較】キャビティ、マッスルバック、中空アイアンの特徴とメリット・デメリット
アイアンは大きくわけると3つのタイプがあります。
1.キャビティ
2.マッスルバック(コンベンショナルもしくはフラットバック)
3.中空
今回は、それぞれの利点と欠点について見てゆきたいと思います。
目次
1.キャビティアイアン
キャビティアイアンはピンの創始者であるカーステン・ソルハイムによって考案されたものです。
キャビティアイアンはヘッドの後ろ(下記の図)を見るとくり抜かれたようになっていて、バックフェースが凹んでいます。
なんでこんな風になっているのか?というと、こうすることによってヘッドを大型化することができます。
大型化することによって、スイートスポットが広くなり、ミスにも強くなります。
また、バックフェースを削り取ったことで生まれた重量的な余分をソール部分に多く配置することで低重心化も図ることができるため、ボールも上がりやすくなる・・・というわけです。
スイートスポットの広さは、マッスルバックが50円硬貨程度であるのに対して、キャビティアイアンは500円硬貨ともいわれるほど、スイートスポットが広いのがキャビティの最大のメリットかも知れません。
初心者から上級者まで使いやすいですし、ミスにも強い、ボールも上がりやすく、一番おすすめのタイプがこのキャビティアイアンになります。
また、キャビティアイアンには、ポケットキャビティと呼ばれるタイプもあります。
これは下記のようにバックフェースの下部がポケットのような構造になっています。
このタイプの利点は重心をキャビティアイアンよりもさらに下げることができること。そのため、ボールが上がりやすくなるという利点があります。
2.マッスルバック(コンベンショナルもしくはフラットバック)
フラットバックもしくはコンベンショナルとも言われていますが、このタイプはプロや上級者が好んで使うタイプで、初心者から中級者の方にとっては少し難しいアイアンになるかも知れません。
マッスルバックはスイートスポットが小さい上に、重心距離も短いため、使いこなすのが難しいアイアンと言えますが、メリットは操作性が良いこと、打感が良いこと、強い弾道のショットが打てることです。
アイアンの重心距離について。重心距離が長いクラブと短いクラブの違いとは?
マッスルバックのヘッドは小ぶりで重心距離が短いために、ヘッドを自在に操りたい、球筋を自由に操りたいという方にはおすすめのタイプになります。
ヘッドが大型化すればスイートエリアも広がりますが、大きくなった分だけ反応も鈍くなり細かいヘッドの操作もやはり難しくなります。
それが嫌だという方はマッスルバックもしくはキャビティとマッスルバックの間にあるようなセミキャビティアイアンなどを選ぶのも良いかも知れません。
マッスルバックアイアンについては、【マッスルバックアイアンとは?】知っておきたいメリットとデメリット、打ち方のコツにてより詳しくご紹介しています。
3.中空アイアン
中空アイアンは日本のクラブメーカー、フォーティーンを設立した竹林隆光氏によって1980年に考案されたタイプのアイアンになります。
ヘッドの後方に適度なボリュームを持たせることでよりまっすぐに飛ぶアイアンを開発できないか・・・と思ったのがきっかけだったようです。
中空アイアンのメリットはヘッド後方に厚みを持たせているために、ウッドのようにフェース上下のミスに強く、弾道や距離も一定になりやすいということ。
また、ボールも上がりやすいのも利点の1つです。
下記は中空アイアンの断面になります。
真ん中の部分が空洞になっているのがわかると思います。ボールの弾道としてはキャビティよりも少し低めの強い弾道になるかと思います。
どれを選べばいいの?
さて、3つのタイプのアイアン、どれを選べばいいのでしょうか・・・?
上級者向けのマッスルバックを除くと・・・問題はキャビティと中空アイアンということになろうかと思います。
結論としては、優しさを求めるならキャビティアイアン、優しさに加えて弾道を安定させたい場合は中空アイアンということになるかと思います。
ボールはどちらも上がりやすいのが特徴ですが、どちらかと言えばキャビティの方が上がりやすいと思います。
そういう意味でも中空アイアンはある程度のヘッドスピードがある人向けなのかも知れません。
▼スコアが劇的に変わった人が実践したゴルフ理論とは
↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。