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ゴルフクラブの選び方

よくわかる!サンドウェッジとアプローチウェッジの違いや使い分けについて

前回はサンドウェッジの選び方ウェッジの選び方についてご紹介しましたが、今回はサンドウェッジ(SW)とアプローチウェッジ(AW)の違いや使い分けについて、ご紹介してゆきたいと思います。

また、グリーン周りのアプローチでサンドウェッジを使っていいか?サンドウェッジだとダフリやトップが出る原因と対処法についても解説します。

目次

サンドウェッジとアプローチウェッジの4つの違い

サンドウェッジとアプローチウェッジの違いですが、主に下記の4つに違いがあります。

1)どの場面で使うか?
2)ロフト角
3)シャフトの長さ
4)バウンス角

それぞれ、少し詳しく見てゆきたいと思います。

1)どの場面で使うか?

サンドウェッジとアプローチウェッジ(もしくは、ギャップウェッジやピッチングサンドとも呼ばれます)の違いですが、1つ目の違いは使用する場面です。

サンドウェッジを使用する場面

①バンカーショット
②100ヤード未満のショット
③グリーン周りのアプローチショット

アプローチウェッジを使用する場面

①100ヤード未満のショット
②グリーン周りのアプローチショット

その他、サンドウェッジもアプローチウェッジも深いラフから脱出する際に使用することもありますが、主な用途は上記の通りです。

こうやって見てみると、一番の違いはバンカーショットで使うかどうか?ということになります。

サンドウェッジはサンド(=砂)という言葉が付いているように、バンカーショットで使うことを前提に設計されているクラブになります。

もっとも、バンカーからはサンドウェッジを使わなければならない・・というルールがあるわけではないので、アプローチウェッジでバンカーショットを打っても構いません。

ただ、サンドウェッジはバンカーショットが簡単に打てるように設計されているクラブになります。(後ほど少し詳しくご説明します)

一方、アプローチウェッジはギャップウェッジと呼ばれることもありますが、サンドウェッジとピッチングウェッジ(PW)のギャップを埋めるために開発されたクラブになり、主に100ヤード未満のショットやグリーン周りのアプローチショットで使われます。

2)ロフト角

ロフト角とは下記の図で示す角度のことですが、サンドウェッジとアプローチウェッジの2つ目の違いがロフト角になります。

サンドウェッジはすべてのクラブの中で最もロフト角が大きいクラブ※で、大体56度前後のものが多いです。

※ロブウェッジと呼ばれる60度以上のウェッジもありますが、わかりやすくするために今回はそれについては省きたいと思います

一方、アプローチウェッジ(もしくはギャップウェッジ)は、サンドウェッジとピッチングウェッジの間を埋めるように設計されており、サンドウェッジよりはロフト角が小さく、ピッチングウェッジよりはロフト角が大きいのが特徴です。

そのため、アプローチウェッジのロフト角は大体、50度前後で、すべてのクラブの中で2番目にロフト角が大きいのがアプローチウェッジになります。

3)シャフトの長さ

3つ目の違いがシャフトの長さになります。

サンドウェッジの方がシャフトが短く、アプローチウェッジの方がシャフトが長くなります。

4)バウンス角

4つ目の違いがバウンス角の大きさです。

サンドウェッジはバンカーショットを簡単にするためにバウンスというものが設けられています。

バウンスとは下の図で示す出っ張りの部分になります。

ちなみにこのバウンスの大きさを数値にしたものがバウンス角になります。

このバウンスですが、メジャーで7勝を挙げたジーン・サラゼン(1902年ー1999年)によって発明されています。

バンカーショットが苦手だったジーン・サラゼンは飛行機の主翼に付けられた「フラップ」と呼ばれる下げ翼からヒントを得て、サンドウェッジにあえて砂の抵抗を受ける部分(バウンス)を設けることで、ヘッドが砂に潜り過ぎてしまう問題を解消させたと言われています。

サンドウェッジはこのバウンス角が大きく設計されているのが最大の特徴で、それがアプローチウェッジとの違いでもあります。

バウンス角についてはバウンス角とは?バウンス角の目安やアプローチショットへの影響もにてより詳しくご紹介しています。

グリーン周りのアプローチショットでサンドウェッジを使ってもいいか?

グリーン周りのアプローチショットはアプローチウェッジで打った方がいいか?
それともサンドウェッジで打ってもいいか?

・・そんな風に思っている方もいらっしゃるかも知れません。

結論から申し上げると、グリーン周りのアプローチショットはアプローチウェッジで打っていただいても結構ですし、サンドウェッジで打っていただいても結構です。

実は以前、ゴルフダイジェストが平均スコア90台のアマチュアゴルファーを対象に行った調査があるのですが、グリーン周りで転がしていきたい場面ではどちらを使うか?という質問に対して、

という結果になりました。(参考:ゴルフダイジェスト・オンライン 花道から寄せるには「AW」or「SW」、どっち?/教えて河野祐輝編)

この調査結果を見てもわかりますが、グリーン周りのアプローチショットでもサンドウェッジを使う人もいます。

プロの中でも、グリーン周りのアプローチショットは全てサンドウェッジで打つという人もいますが、ご自分に合うクラブを使うということが大事になってくると思います。

また、場面によって使いわけるという方法もあります。

例えば、ボールを高く上げたい時はロフト角の大きなサンドウェッジ、ボールを転がしてゆきたい時はロフト角が(サンドウェッジよりも)小さいアプローチウェッジ、もしくはピッチングウェッジ以上のクラブを使う・・・という風に。

もし、サンドウェッジでアプローチショットを打つとトップやダフリが出る場合

もし、サンドウェッジを使ってグリーン周りのアプローチショットを打とうとするとトップやダフリが出る・・という場合ですが、その場合はサンドウェッジのバウンスが原因になっている可能性もあります。

バウンスはバンカーショットを打つ際、ヘッドが砂に潜り過ぎないように手助けをしてくれるのですが、例えば、短く刈られた芝(フェアウェイ)の上から打つ場面では、バウンスの効果でヘッド(ソール)が跳ねてしまって、トップしたり、それを嫌がるとダフったり・・ということがあります。

また、バウンスはサンドウェッジの下に出っ張っているわけですが、このサンドウェッジを硬い地面の上で構えると、バウンスがあるために、リーディングエッジが浮いてしまいます。

これもまたトップの原因になってしまうこともあると思います。

これを防ぐための方法(構え方を変えるなど)もあるのですが、グリーン周りのアプローチショットをシンプルに考えるために、グリーン周りからはアプローチウェッジを使う・・という方法でもいいかも知れません。

この辺もグリーン周りからサンドウェッジを使ってみたり、アプローチウェッジを試してみたりと、自分なりに試行錯誤してみてもいいかも知れません。

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