両肩のラインとグリップの握り方
アドレスでの両肩を結んだラインが、自分がこれから打とうとしている球筋を決めてしまうことがあります。
このアドレスでの両肩を結んだラインというのは、スイングの軌道にも大きな影響を与えると思うんです。
両肩のラインとは?
右肩と左肩を結んだラインのことです。アドレスをした際にこのラインがボールとターゲットとを結んだ飛球線(下記の図参照)と平行な場合、スクエアと一般的には言われています。
このラインをチェックする簡単な方法があります。
まず、アドレスをとります。そして、腕以外、体はまったく動かさずにクラブだけを持って、両肩に当ててみます。
ちょうど右肩と左肩にクラブのシャフトが当たるようにします。そして、そのシャフトが指す方向を確認することで両肩のライン(向き)がわかります。
スクエアの場合はボールとターゲットを結んだラインと両肩にあてがったシャフトが平行になります。
もし、シャフトがターゲットラインと平行ではなく、必要以上に左を指していれば、自分のアドレスはオープンということになります。逆に、ターゲットを指していたり、ターゲットよりも右を差していればクローズです。
この肩のラインがオープンなのを知らずにスライスを直そうとすると、かなり大変なことになります・・。
全盛期の頃のジャック・二クラウスは非常に高さのあるフェードを打つことで有名でした。そのニクラウスはこんな言葉を残しています。
I've always played my best from a slightly open shoulder position.
私が好調の時は、両肩のラインをややオープンにしていた。
(ジャック・二クラウス)Reference:The Golfdigest.com "The New Golf Primer"
つまり、両肩をややオープンにした方がフェードは打ちやすい・・・ということだと思います。逆にドローボールを打ちたい場合はクローズの方が打ちやすくなります。
特にスライサーの方の場合は、無意識の内に両肩のラインがオープンになっている場合が多いです。(スタンスがターゲットとボールとを結ぶラインと平行になっていることを前提として) スタンスに関してはゴルフ基礎編のスタンスの項目をご覧ください。
この「無意識の内に」・・・というのがやっかいな問題です。
でも、そうなってしまうのには、「ある理由」があると思うんです。
グリップを握る際に両肩が開いたり、閉じたりしている・・?
その理由はいくつかありますが、今回ご紹介するのはグリップの握り方です。こんなことは気にされたこともないかも知れませんが・・、どうやってクラブを握り、そしてアドレスに入っていますでしょうか・・・?
僕の予想だと、まずクラブを握りそしてアドレスに入っているのではないでしょうか?
グリップが正しく出来ているゴルファーなどはこれで問題ないですが、両肩のラインがオープンになっている方は、このやり方だと問題が出てくるかも・・知れません。
これを直すには・・・
まず左手一本でアドレスを取ってみます。右手は腰にあてます。アドレスが取れたら肩のラインがターゲットと平行であることを確認します。
そして今度は右手ですが右手を添える前に右肩を左肩の位置よりも下げます。グリップは左手が上で、右手が下にきますのでその分、右肩を下げる意識です。
この時、右肩が下がっていない状態でグリップするとアドレスを取った時に自然と両肩のラインがオープンになりやすくなります。
このグリップの方法だと、両肩のラインがオープンになったり、クローズになったりするのを防ぐことができますので、是非一度試してみてください。
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↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。