クローズスタンスだとフェースのヒール寄りに当たる理由とは?
こんにちは。ゴルフ総研の森です。
前回、ドライバーがネック(ヒール)寄りに当たる原因と直し方【原因はコレです】、また、フェアウェイウッドがヒールに当たる原因と直し方とは?ではボールがクラブフェースのヒール寄り(下の図の位置)に当たる原因と直し方についてご紹介しました。
今回は、クローズスタンスで構えると、何故かフェースのヒール寄りに当たってしまう原因とその改善方法について解説したいと思います。
クローズスタンスとは?
その前にクローズスタンスとは何か?ということについて簡単にご説明したいと思います。
スタンスと3つのタイプ 「スクエア、オープン、クローズスタンス」 でもご紹介しましたがスタンスには主に、①スクエアスタンス、②オープンスタンス、③クローズスタンスの3つがあります。
①スクエアスタンスの場合は、ボールとターゲットを結んだ飛球線に対して、両足を結んだラインが平行になるように構えます。
③クローズスタンスで構える場合は、その状態から下の図のように右足を後ろに引いて構えます。
この時、右足をどの位後ろに引くか・・ということにルールや基準のようなものはありませんが、1つの目安として、右足を5センチから10センチほど後ろに引いていただくといいです。
このクローズスタンスのメリットは、何と言ってもクラブがインサイドから振りやすくなる点です。
クラブをインサイドから振りやすくなることで、つかまったボールが打てるようになったり、ドローボールが打ちやすくなったり、またはシャンクを改善する効果なども期待できます。
スタンスはスクエアに構えるのが基本ですが、クローズスタンスで構えるプロもいます。
ちなみに、ベン・ホーガン、サム・スニード、ボビー・ジョーンズというゴルフの歴史の中で必ず登場する名手達もクローズスタンスを採用していました。
【クローズスタンスとは?】構え方、メリット・デメリットについて
クローズスタンスだとフェースのヒール寄りに当たる理由とは?
ただ、クローズスタンスで構えるようにしたら、クラブフェースのヒール寄り(下の図の赤い丸で囲った部分)に当たるようになった・・・という人もいたりします。
特にドライバーやフェアウェイウッドなど、長いクラブだと何故かクラブフェースのヒール寄りに当たる・・ということも起きたりします。
これは何故か?
・・ということですが、クローズスタンスの構え方が少し間違っていることが原因になっている場合が多いです。
間違っているとはどういうことかと言うと、クローズスタンスは下のイラストのように右足を後ろに引いて構えます。
ここまではいいのですが、この時、右肩まで後ろに引いてしまうと体全体が右を向くことになるんですね。
これだとクローズスタンスではなく、単純に右を向いて構えていることになります。
この状態、右を向いて構えている状態で目標に向かってボールを打とうとすると、スイングの軌道がアウトサイド・インになるんですね。
右を向いているのにボールを目標に向かって打ち出しているわけですから。
このようにスイングの軌道がアウトサイド・インになると、ボールがクラブフェースのヒール寄りに当たりやすくなります。
フェアウェイウッドがヒールに当たる原因と直し方とは?でご紹介した通りですね。
そんな形でボールがフェースのヒール寄りに当たるようになると、もっとインサイドから振りたくなったりしますが、そのためにもっと右を向くと、さらにヒール寄りに当たりやすくなる・・という悪循環になります。
右肩も一緒に後ろに引かないように注意する
じゃあ、この場合はどうしたらいいか?
・・ということですが、クローズスタンスで構えることは悪いことではありません。
ただ、右足を後ろに引く際に右肩まで後ろに引かないようにすることが大事です。
練習場で構える際ですが、さぁ打つぞ!という時に少し止まって、右肩を後ろに引いてしまっていないか確認してみてください。
右足と一緒に後ろに引いてしまっている場合は、体全体が右を向いていることになります。
これだとボールがフェースのヒール寄りに当たりやすくなります。
ですので、この場合は右足を下げる際に右肩まで後ろに引かないように意識しながら構えていただくといいと思います。
また、アドレスで構える時に右肩に左手を当てながら構えるようにして、右肩を常に意識していただくのもいい方法だと思います。
この話の続きやクローズスタンスの構え方については以下で詳しくお伝えしていますので、よかったら参考になさってください。
【クローズスタンスとは?】構え方、メリット・デメリットについて
ということで、今回はクローズスタンスだとフェースのヒール寄りに当たる理由について見てきました。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
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