ティーイングエリアの4つの使い方
「このコースはフェアウェイが狭いなぁ・・」
そう思ってしまうことがあります。
でも、中にはそうは思っていない方もいると思うんです。その違いは使っているフェアウェイの広さ・・なのかも知れません。
ゴルフは基本的にあるがままの状態のボールを打つスポーツです。
しかし、ティーショットだけは自分でライも打つ場所もティーマーカーが示す範囲内で自由に決めることができます。
とは言っても、いつもティーイングエリアの真ん中でティーアップするという方が多いかも知れません。
勿論、それでも構わないのですが、ティーアップする場所を変えるだけでフェアウェイをもっと広く使うことができたり、または、より安全にショットを打ってゆけたり・・といったことができるようになります。
今回はティーイングエリアの使い方について見てゆきたいと思います。
目次
- ボールをティーアップできる範囲
- 1)ボールをティーアップするスポットより足場が大事
- 2)フェアウェイを広く使う方法
- 3)風とティーイングエリアの使い方
- 4)スライスが出やすい場所、フックが出やすい場所
ボールをティーアップできる範囲
まず最初に簡単なティーイングエリアのルールになります。
ご存じの方はここは飛ばしていただければ幸いです。
さて、ティーイングエリアからティーショットを打つ場合、左右にあるティーマーカーを結んだラインよりも後ろで、尚且つ、その線から2クラブレングス後方までの区域の中にティーアップして、もしくはボールを置いてプレーしなければなりません。
上記の区域内であればどこにボールをティーアップしてもいいわけですが、そう考えると、ティーアップできる場所は、案外広いです。
1)ボールをティーアップするスポットより足場が大事
ボールをティーアップする際、多くの方は平らな場所にボールをティーアップしようとするかと思います。
こんな風に綺麗な芝の部分にティーアップ・・
ただ、ボールをティーアップする場所は気を付けていても、足場までは気にしていない方も多くいらっしゃいます。
ティーイングエリアは↓のように凸凹になっていることもあるわけですが、こういった凸凹に両足がかからないようにすることの方が実は大事なポイントになります。
もっというと、ボールをティーアップする場所は多少凸凹でも構いません。
むしろ大事なのは、足場の方になります。
足場が悪いとスイングも不安定になりますが、ボールをティーアップするスポットが凸凹でも(ボールをティーアップする限り)スイングに影響を与えることは少ないと思いますので。
プロの中にはわざと、ディボット跡(芝が削り取られて凹んだ部分)の近くにボールをティーアップする人もいます。
そうすることでターゲットに対してスクエアに構えようとしていたり、 またはほかにも使い方があるのですが、それについてはまた機会がある時にご紹介したいと思います。
ただ、いずれにしても、ティーイングエリアでは足場にまず注意することが大事なポイントになります。
2)フェアウェイを広く使う方法
さて、2つ目のティーイングエリアの使い方です。
ティーイングエリアは横に広がっていることが多いと思いますが、その真ん中からティーアップする方が大勢います。
それでもいいのですが、例えば、右側にティーアップしたり、左側にティーアップするという方法もあります。
右側にティーアップする
もし、フェードボールを打っている方、またはスライサーの方であれば、ティーイングエリアの真ん中に立つよりも、右側に立つことでフェアウェイをより広く使えます。
フェードボールの場合、ボールは右へと曲がるわけですが、ティーイングエリアの右側に立って、フェアウェイの左を狙うことでフェアウェイの幅を全て使うことができます。(フェアウェイを広く使えます)
左側にティーアップする
反対にドローボール、またはフックボールを打っている方であれば、ティーイングエリアの左側からフェアウェイ右を狙って打つことでフェアウェイを広く使えます。
3)風とティーイングエリアの使い方
もう一つ、ティーイングエリアを使う際にポイントになってくるものがあります。
風です。
右や左からの風が吹いている場合にもティーイングエリアの立ち方を変えることでより安全なショットを打つことができるかと思います。
例えば、右からの強い風。
ストレート系のショットを打っている方の場合ですが、ティーイングエリアの左側に立ってフェアウェイのやや右サイドを狙います。
風の影響が予想より強くてもフェアウェイの左サイド、影響がなかったとしても右サイドのフェアウェイといった形でより安全にショットを打つことができるかと思います。
例えば、左からの強い風。
同じくストレート系のショットを打っている方の場合ですが、ティーイングエリアの右側に立ってフェアウェイのやや左サイドを狙います。
こうすることで、思ったより風に流されても、フェアウェイ右サイド、影響がなくてもフェアウェイ左サイド・・・という風にリスクをコントロールしながらショットを打つことができるかと思います。
尚、風については下記のような記事も書かせていただきました。
フォローの風(追い風)でのドライバーの打ち方
アゲンスト(向かい風)でのドライバー・アイアンの打ち方
左右(横)からの風の中でのドライバー・アイアンの打ち方
4)スライスが出やすい場所、フックが出やすい場所
ティーイングエリアの使い方や立ち方についてここまで見てきました。
これはコースにもよるとは思うのですが、ティーイングエリアも必ずしも平らではありません。
例えば、若干、左足上がりの傾斜になっていて、ボールが上がりやすくなっているティーイングエリアもあるかも知れません。
また、ティーイングエリアというのは土が盛られて台のようになっていることが多いですが、その関係でティーイングエリアの前後や左右が微妙に下がっているようなところもあります。
ちょっと極端な例かも知れませんが、↓の赤い丸の部分はわかりやすい例です。
このように見ただけで明らかに傾いていることがわかるケースもあれば、よく見ないとわからないケースもあります。若干の傾きなのですが、それでもショットに影響を与えることがあります。
水が流れてそのようになったのか、排水対策としてそのようになっているのかはわかりませんが、いずれにしてもそのようなティーイングエリアでは左端の方に立つとつま先上がり、右端の方に立つとつま先下がり・・・若干ですが、そのようになることもあります。
左端の方に立つと、つま先上がり・・・このライですと、スイングがフラットになって、フックボールが出やすくなります。
反対に、右端の方に立つと、つま先下がり・・・このライですと、スイングがアップライトになって、スライスが出やすくなります。
ですので、ティーイングエリアの右側であったり、左側から打つ際は、そういったティーイングエリアの傾斜にも注意が必要かと思います。
また、これはちょっとマニアックなティーイングエリアの使い方にはなりますが(どなたにもおすすめする方法ではありませんが)、こういうライをわざと利用する方法もあります。
例えば、どうしてもドローボールを打たなければならない状況では、あえて若干つま先上がりになるようなライを探して、そこにティーアップして、ドローボールを打ってゆきます。
つま先下がりのライを生かすのは難しいので、この反対のことはおすすめしませんが、つま先上がりのライを使うことは僕は面白い方法かなと思っています。
ただ、若干のつま先上がりであることが条件で、明らかにつま先上がりになっているようなライにティーアップするのはおすすめしません。
また、慣れないとドローボールがフックボールになってしまうこともありますので、その点も注意が必要です。
さて、ここまでティーイングエリアの使い方を見てきましたが、一つ言えることは真ん中に毎回ティーアップするのは勿体ない・・ということでしょうか。
同じコースなのですが、ティーアップする場所を少し変えるだけで、全く違ったコースに見えてくることもあります。
ある有名なゴルファーが、「ゴルフには完璧なショットはひとつしかない。それはホールインワンだ」と語ったことがありました。
そうだとしたら、ほぼすべてのショットはミスショットということになりますが、大事なのは、そのミスの幅と言いましょうか・・そういうものを減らしてゆく工夫なのかなと僕はそう思っています。
▼スコアが劇的に変わった人が実践したゴルフ理論とは
↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。