ドライバー、アイアンのスライスが何をやっても治らない人へ【本当の原因はこれです】
こんにちは。ゴルフ総研の森です。
今回は、ドライバーやアイアンのスライスが何をやっても治らない・・そんな方に向けて、スライスの本当の原因とその直し方についてお話ししていきたいと思います。
目次
何故、スライスが治らないのか?
さて、何故スライスが治らないのか?
ということですが、いきなりこんなことを言うと驚かれてしまうかも知れませんが、実はスライスの原因の殆ど、8割以上はスイングをはじめる前の段階にあります。
打ち方やスイングの仕方がスライスの原因になるのは、実は多くて2割程度なんですね。
ただ、多くの方はこの2割の部分を何とかしようとします。
ゴルフ雑誌なんかでもそうですね。こういう風に振ればスライスは直るって書いてあったりします。
ただ、そのように振ってみたけどスライスは直らなかった、または一時的によくなったけど、またスライスが出るようになったとか、スライスは出なくなったけど飛距離がガクンと落ちた・・といったことがよく起こったりします。
これは何故かと言うと、本当の原因を直すことができていないから、なんですね。
じゃあ、本当の原因って何か?というと、先ほどお伝えしたように、スライスの原因の8割はアドレスの部分にあります。
もし、スイングをどう変えてもスライスが治らない場合は、アドレスの部分に何か本当の原因がある可能性が高いです。
ここからはその本当の原因とその直し方について、見ていきたいと思います。
スライスの本当の原因と直し方
さて、スライスの原因の殆どはアドレスの部分にある、ということでした。
具体的にはアドレスのどの部分がスライスの原因になるかというと、4つのポイントがあります。
①グリップの握り方
1つ目のポイントが、グリップの握り方です。
スライスが出ている方のグリップを見せていただくと、殆どの方がウィークグリップで握っているんですね。
このウィークグリップが合っている方も稀にいますが、殆どの方にとってウィークグリップはスライスが出やすいグリップの握り方になります。
でも、何故ウィークグリップだとスライスが出るのかというと、ウィークグリップで握るとバックスイングの早い段階でフェースが開くんですね。
フェースが勝手に開くという表現がピッタリなのですが、そんな形でウィークグリップで握っているとスイング中にフェースが勝手に開いて、インパクトでもフェースが開いた形でボールに当たります。
するとスライスが出ます。
じゃあ、スライスが出ないようにするにはどうしたらいいかと言ったら、フェースが勝手に開かないようなグリップの握り方をすることです。
この時、多くの方はグリップの握り方は変えずに、スイングを変えようとします。
でも、この場合の本当の原因はスイングではなく、フェースが勝手に開いてしまうグリップの握り方にあるわけですね。
だから、この問題を根本的に直すには、スイングではなく、グリップの握り方を変えないといけないわけです。
では具体的にどのようにクラブを握ればいいか?
ということですが、スライスが出ている人の場合はまずフックグリップで握ってみてください。
フックグリップはフェースが開きにくいグリップ、むしろ、フェースがスイング中に閉じやすいグリップの握り方です。
このフックグリップにすることでフックボールが出てしまう人もいますが、スライスが出ている人はフックグリップでちょうどいい位だと思います。
フックグリップの握り方についてはフックグリップの握り方にて詳しくご紹介しています。
ウィークグリップからフックグリップにしただけで、スライスが消えたというケースも多いですので、スライスが出ている方やスライスが治らない方は、まずはグリップがウィークグリップになっていないか、確認してみてください。
②ボールの位置
2つ目のポイントが、ボールの位置です。
スライスが出ている人の多くは、ボールを左に置き過ぎています。
何故、ボールを左に置き過ぎているかと言うと、
1.単純に左に置いてしまっている
2.ボールを高く上げようとしてボールを左に置いている
3.右に打ちたくないという思いから、ボールを左に置いている
・・といったケースがあります。
ただ、いずれにしてもそんな形でボールを左に置き過ぎてしまうと、スイングの軌道がアウトサイド・インになります。
この時、フェースがヘッドの軌道に対してスクウェアだと引っ掛けが出やすくなります。
もし、フェースがヘッドの軌道に対して開いていると、スライスが出やすくなります。
この上の図を見るとわかりますが、フェースは目標に対してはスクウェアですが、ヘッドの軌道に対しては開いています。
この形だとスライスが出やすくなります。
こんな風にして、ボールを左に置き過ぎてしまうと引っ掛け、スライスが出やすくなります。
この場合は、ボールを今よりも右に置いていただくと、スイングの軌道が自然と修正されます。
ただ、先ほども少しご紹介しましたが、そもそもボールを左に置きたくなるのは、フェースが開いてスライスが出るから・・というケースもあります。
フェースを閉じるための時間を稼ぐために、ボールを左に置きたくなるんですね。
ですので、この場合は、ボールの位置を右に移動させるのと同時に、①のようにグリップの握り方も修正する必要があります。
ドライバーからサンドウェッジまでのボールの位置に関しては、以下で詳しくお伝えしていますので、よかったらそちらをご覧ください。
③右肩の位置
3つ目のポイントが、右肩の位置です。
もっと言うと、右肩の位置が高すぎるとスライスが出るようになります。
グリップを握る際は、右手が左手よりも下にきますが、その分だけ、右手が左手よりも下に来る分だけ、右肩も左肩よりも下げて構える必要があるんですね。
ところが、右肩を下げずに、右肩の位置が高いまま構えてしまうと、スライスが出やすくなります。
でも、何故、右肩の位置が高いとスライスが出やすいのか?
ということですが、右肩の位置が高いまま構えようとすると、右肩が前、ボール方向に出やすくなるんですね。
すると、両肩を結んだラインが開きます。
この形で構えてスイングすると、スイングの軌道がアウトサイド・インになりやすく、結果的に引っ掛けやスライスが出やすくなります。
また、右肩を下げずにグリップを握ろうとすると、どうしてもクラブを真上から握るような形で、右手がかぶりやすくなります。
この形でグリップを握るとウィークグリップになりやすく、それもまた、スライスの原因となります。
この場合は、グリップを握る時に、右手が左手よりも下に来る分だけ、まず右肩を下げます。
その状態、右肩を下げた状態でグリップを握るようにしていただくと、右肩が前に出にくく、またウィークグリップにもなりにくくなります。
スライスが出ている方は殆ど、右肩の位置が高いのでこの点も注意してみてください。
アドレスでは右肩を下げる。背骨の傾き(右に傾けること)。肩が開く理由についても
④体の向き
4つ目のポイントが、体の向きです。
ゴルフでは、ボールと目標を結んだ目標ラインに対して、両肩、両足を結んだラインがそれぞれ平行になるように構えるのが基本です。
ただ、これよりも両足や両肩を結んだラインが左を向いてしまうと、体が左を向く形になります。
すると、どうなるかと言うと、スイングの軌道がアウトサイド・インになります。
ですので、アドレスで左を向いていると、引っ掛けやスライスが出やすくなります。
この場合は、両肩を結んだライン、両足を結んだラインがそれぞれ目標ラインに対して平行になるように構えていただくと、スイングの軌道も自然と修正されると思います。
ということで、今回はスライスの原因と直し方について色々と見てきました。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
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