【ゴルフスイング】左足を浮かすヒールアップとベタ足はどっちがいいか?【比較します】
バックスイングでは、左足のかかとを浮かすヒールアップという方法と、左足のかかとは浮かさないでバックスイングするベタ足という方法があります。
以前は左足のかかとを浮かすヒールアップという方法がプロの間でも主流でした。
有名なところでは、ジャック・ニクラウスやトム・ワトソンといった世界のトップを走っていたプロはヒールアップをしていました。
タイガー・ウッズが世界ナンバーワンを独走する時代に入ってからは、ヒールアップはせず、ベタ足でバックスイングするというスイングがプロの間でも多くなっていきました。
プロがベタ足なのだから、アマチュアもベタ足の方がいいか?と言うとそうではないと思うんです。今でもヒールアップするプロは沢山います。
今回はヒールアップとベタ足のスイングについて少し詳しくご紹介したいと思います。
どっちがおすすめか?
どちらがおすすめか?と言われると、それはその方にもよると思うんです。ただ、僕はヒールアップした方が体重移動がスムーズに行くと思っています。
一般的には体がやわらかい方はベタ足でもよい結果になることがありますが、体が硬い方であったり、シニアの方、それから飛距離不足に悩んでいる方などはヒールアップをした方が良い結果になることが多いのではないかなと・・思います。
最初にゴルフをはじめる方には僕はヒールアップすることをおすすめしています。また、こんな方にもやはり左足を浮かすヒールアップがおすすめです。
・飛距離不足を感じている方
・スウェーをする癖のある方
・シニアの方
・パワー不足の女性の方
・リバースピボットをしている方
どちらが飛ぶか?
どちらが飛ぶかと言われたら、殆どの方はヒールアップした方が飛距離が伸びると思います。
ドラコンの日本の大会や世界大会を見てみると、ヒールアップしている選手が非常に多いのがわかります。
飛ばすには右足に体重の殆どをバックスイングで移す必要があります。PGAツアーのプロも体重の9割がスイングのトップで右足に乗っていると言うデータもあります。体重移動、プロとアマの違いとは参照。
体重を簡単に右足に移す方法は左足を浮かせることです。左足が地面についたままよりも、かかとを浮かせてしまった方が体重は簡単に右足に乗ります。
どちらが安定するか?
ではなぜ、ツアープロにはベタ足の選手がいるのでしょうか?
それは安定性やコントロールという理由もあると思うんです。プロはミスが命取りになります。生活をかけて戦っているプロはどれだけ飛ばすかよりもスコアが大切です。
例えば、ヒールアップをするプロの中でもショートアイアンでコントロールショットを打つ際はヒールアップしないケースもあります。
これは体重移動をあまりつかわないためです。
ベタ足でドライバーを打つプロは体重移動をしていないわけではありません。
トップでは体重の殆どが右足に乗っています。ただ、ヒールアップをするとスイングも大きくなります。
そういったスイングが大きくなりすぎることを予防する意味もベタ足のスイングであったり、右足のつま先を開かないという構え方にはあるように思います。
右足のつま先を開かない方法についてはスタンスと左足、右足のつま先の向き【つま先はどの位開くのがいい?】で詳しくご紹介しています。
この方法もオーバースイングを予防するためのものです。プロは体もやわらかい人が多く、バックスイングが大きくなりすぎてコントロールが乱れることがあります。
そのため、あえてスイングを大きくなり過ぎないようにしている・・・というわけです。
ところが、アマチュアの場合は、体もかたく、スイングも大きくはありません、さらに、プロのようなパワーがあるわけでもないので、ベタ足にしてしまうと、飛距離が出ない・・・というケースが多いような気がします。
僕が知っているあるゴルファーの方は、プロの真似をしてベタ足のスイングにしてみたのですが、飛距離がドライバーで30ヤード以上も落ちました。
コントロールは良くなったかと言うと、そうではなくて、コントロールも悪くなったのです。その理由について彼は、「飛ばなくなったから、余計速く振ろうとしてコントロールがどんどん乱れていきました」と教えてくれました。
ただ、ベタ足の方が合っている方も中にはいます。飛距離も落ちないし、コントロールもベタ足の方がいいという方です。
そういう方はそのままでいいと思います。
一番いいのは、両方試してみることだと思います。そして、どちらがご自分にとって、飛距離とコントロールという意味で合っているか・・・ということを検証してみるといいと思います。
ただ、どちらがおすすめかと言われれば、最後にはやはりヒールアップと僕は答えると思います。
▼スコアが劇的に変わった人が実践したゴルフ理論とは
↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。