明治の大砲とは?2つの原因と直し方のポイント
今回は、「明治の大砲」について、
①明治の大砲とは何か?
②明治の大砲になってしまう2つの原因
③直し方のポイント
の3つについて解説してゆきたいと思います。
目次
明治の大砲とは?
明治の大砲とは、フィニッシュで右足に体重が残ってしまったり、そのせいで後ろ(右)に体がよろけてしまうような打ち方のことを言います。
その様子が明治時代に使われていた大砲に似ていることから、そう呼ばれるようになったと言われています。
この明治の大砲ですが、悪くないのではないか、かえって飛ぶのではないかと思われることもありますが、結論からお伝えすると、本当に明治の形になっている場合は、直した方がいいです。
本当に、と書かせていただきましたが、プロでもフルスイングした反動で体重が右足に戻ったり、反動で体が右に戻ってしまう人もいますが、この形であれば、直す必要はありません。
直した方がいい明治の大砲の形
ではどんな形の明治の大砲は直した方がいいのか?
ということですが、本当の問題はフィニッシュのその形というより、それ以前の動きにあります。
直した方がいい明治の大砲は、実はバックスイングの時点で始まっています。
どういうことかというと、バックスイングで右足に体重が移動できていないために、ダウンスイングで左足に体重を移動できず、反対に右足に体重が動いてしまい・・・その結果、明治の大砲の形になっている。
この形の明治の大砲は飛距離ロスの大きな原因になりますので、直した方がいいです。
反対に体重移動がしっかりとできていて、振り抜いた結果、明治の大砲になっている場合は直す必要はないかも知れません。
また、これは後ほどご紹介しますが、すくい打ち、もしくはあおり打ちをしようとした結果、明治の大砲になってしまう場合もありますが、この場合は直す必要があります。
明治の大砲の2つの原因と直し方
明治の大砲になってしまう原因は主に2つあります。
①リバースピボット
②すくい打ち
①リバースピボット
先ほど、直した方がいい明治の大砲は実はバックスイングの時点で始まっていると書かせていただきました。
この場合の明治の大砲は、バックスイングで右足に体重が移動できず、左足に体重が残り、ダウンスイングでは逆に右足に体重が残っている形になります。
これは正しい体重移動の形とは正反対の動きですが、この動きはリバースピボットと呼ばれたりします。
リバースピボットを直すためのポイントはいくつかあるのですが、今、2つご紹介すると、ポイントはグリップとアドレスでの背骨の傾きになります。
グリップですが、ウィークグリップで握っていると、リバースピボットになりやすいです。
この理由については、リバースピボットとは?原因と直し方にて詳しくご紹介していますので、興味のある方はそちらをご覧ください。
ただ、いずれにしても、ウィークグリップからフックグリップに変えることで、リバースピボットが直って、飛距離が大幅に伸びるケースも多いです。
フックグリップの握り方についてはフックグリップの握り方にて詳しくご紹介しています。
もう1つのポイント、アドレスでの背骨の傾きですが、ゴルフの場合は構えた際、右手が左手よりも下に来ます。
そのように構えると、右肩も左肩よりも下がりますが、そうすると、背骨も若干ですが、右に傾きます。
ゴルフスイングではこの背骨の若干の右への傾きを保ったまま右にくるっと回転すると、簡単に体重を右足に移動させることができます。
ところが、右肩がアドレスで十分に下がっておらず、背骨が地面と垂直になっていると、そのまま回転しても右足に体重が乗りにくいです。
そのため、体重を右足に移動するために、体をスライドさせてしまう人も多いのですが、その形だとリバースピボットになりやすく、フィニッシュでは明治の大砲の形になりやすいです。
この右肩を下げることについて、また、背骨を右に傾けて構えることについては下記の記事にて詳しくご紹介していますので、よかったらそちらをご覧ください。
アドレスでは右肩を下げる。背骨の傾き(右に傾けること)について
②すくい打ち
明治の大砲になってしまう2つ目の原因がすくい打ち、もしくはあおり打ちになります。
すくい打ちとは、ボールを下から上に向かってすくい上げるような打ち方のことですが、この打ち方をすると、フィニッシュで右足に体重が残りやすい、つまり、明治の大砲になりやすくなります。
また、この打ち方だとトップが出やすくなったり、それを避けようとするとダフリにつながったりします。
ゴルフではボールを高く上げますが、無意識の間にボールを自分で上げようとして、すくい打ちになっているケースも多いです。
本当は、ボールはクラブについたロフト角とバックスピンが自然と上げてくれるもの・・です。
これを自分自身で上げようとすると、すくい打ちになりやすいです。
すくい打ちは明治の大砲の原因になるだけでなく、振り遅れやスライスの原因にもなりますので、直す必要があります。
では、すくい打ちはどうやって直したらいいか?
ということですが、ボールはクラブについたロフト角とバックスピンが勝手に上げてくれると信じて、あえて、ボールを低く打ち出すようにしてみます。
そのためには、インパクト後はヘッドの低く長く出そうとしてみます。
また、フォロースルーを制限するのもよい方法だと思います。
具体的には打った後、両手が左肩よりも高い位置にこないようにフィニッシュを制限してみます。
そんな形でボールを低く打ち出そうとしてみると、すくい打ちは直ってゆくと思います。
もし、すくい打ちが明治の大砲の原因になっている場合は、すくい打ちを直すことで、フィニッシュの形も自然と変わってゆくと思います。
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