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ゴルフスイング編

ゴルフは左手主導と右手主導どっちがいいか?両手で打つ方法も

今回は、ゴルフは左手主導がいいか、右手主導がいいか?ということについて解説してゆきます。

また、記事の最後には左手主導でも右手主導でもなく、両手で打つという方法についてもご紹介したいと思います。

ただ、最初に結論から申し上げると、左手主導、右手主導、両手で打つ、この中で一番いいのはコレ、という1つの答えはありません。

ただ、大事なのは、自分に合うやり方を選ぶということだと思います。

じゃあ、自分に合うやり方はどれか?ということですが、それを見つけるために、それぞれのやり方のメリットやデメリットについて見てゆきたいと思います。

目次

左手主導か右手主導か?

左手主導がいいか、右手主導がいいか?

ということですが、昔は左手主導がいいと言われていました。

僕がはじめてゴルフクラブを握ったのは小学校低学年の頃(1980年代)でしたが、その時、シングルプレーヤーだった父に左手主導で打つことの大切さを教えてもらいました。

その後、僕は10代の後半でプロになるためにアメリカに渡ったのですが、その頃(1990年代)、ゴルフの世界で注目を浴びていたのはデビッド・レッドベターというレッスンプロでした。

トッププロの多くがレッドベターに師事していて、ゴルフ雑誌などでもレッドベターの記事が毎週のように紹介されていて。

そのレッドベターが度々語っていたのが右手を使うことの大切さでした。(その後、レッドベターは当時とはまた違う、新たなスウィング理論を発表しています)

それまでも右手を生かすという考え方はあったと思いますが、レッドベターによって右手を積極的に使うスイング、もしくは考え方が広まっていったように思います。

さて、ではどちらがいいのか?

ということですが、冒頭でも書かせていただいたように、これがいいという1つの答えはなくて、大切なのは自分に合ったやり方で打つということだと思います。

じゃあ、自分に合ったやり方はどれか?ということですが、その自分に合うやり方を見つけるために、それぞれのメリットやデメリットについて見てゆきたいと思います。

左手主導で打つメリット・デメリット

まずは左手主導で打つことのメリット、デメリットについてです。

左手主導のメリット

左手主導にはこんなメリットがあります。

・スイングの軌道が安定する
・余計な力が抜ける。その結果、ミート率が上がる
・スイングの軌道が安定する。その結果、ダフリやトップが減る
・右手を使い過ぎてフックボールが出ることを抑制してくれる
・インサイド・アウトの軌道を直すのに向いている

左手主導のデメリット

一方、左手主導にはこんなデメリットがあります。

・(右利きの人は)利き腕を生かせない
・↑の結果、飛距離が落ちることも
・振り遅れやスライスが出やすくなることもある

左手主導に合うグリップ

左手主導で打つのに合うグリップは下記の通り。

・オーバーラッピンググリップ

オーバーラッピンググリップの場合、左手は5本の指全部がグリップに触れていますが、右手は小指がグリップから浮いている(左手にかけている)ため、左手をより生かしやすいグリップだと思います。

オーバーラッピンググリップの握り方についてはオーバーラッピングのグリップの握り方にて写真付きでご紹介しています。

左手主導でスイングするコツと練習方法

左手主導でスイングする際ですが、ダウンスイングで左手の甲をボールに向けて振る意識で打つとつかまった強いボールが出やすいと思います。

練習方法ですが、左手一本だけで素振りをする方法がおすすめ。右手は右の腰に当てて、左手一本だけで素振りをしてゆきます。

慣れてきたら、ティーアップしたボールを9番アイアンやピッチングウェッジを使って左手一本で打つのもいい練習になると思います。

この練習を繰り返すことで、左手の使い方を学ぶことができると思います。

左手主導はどんな人におすすめか?

左手主導がおすすめなのは、

・右手を使い過ぎてスイングが不安定な人
・トップやダフリが多い人
・フックボールを抑制したい人
・フェードボールが持ち球の人

右手主導で打つメリット・デメリット

次に右手主導で打つことのメリット、デメリットについて見てゆきましょう。

右手主導のメリット

右手主導にはこんなメリットがあります。

・右利きの人は利き腕を生かせるため、飛距離が伸びる
・ダウンスイングで手を返しやすく、ドローボールが打ちやすい
・スライスや振り遅れを抑制できる
・アウトサイド・インの軌道を直すのに向いている

右手主導のデメリット

一方、デメリットは、

・右手を使い過ぎてスイングが不安定になる人もいる
・スイングやヘッドの軌道が不安定になることでコントロールが悪くなる
・チーピンやフックボールが出やすい

右手主導に合うグリップ

右手主導に合うグリップは

・インターロッキンググリップ
・テンフィンガーグリップ

インターロッキンググリップは右手主導で打ちやすいグリップだと思いますし、スライスが出る人にもおすすめのグリップです。

テンフィンガーグリップも右手主導で打ちやすいと思いますし、飛距離の出やすいグリップでもあると思います。

それぞれのグリップの握り方については、インターロッキンググリップの握り方テンフィンガーグリップの握り方にて写真付きでご紹介しています。

右手主導でスイングするコツと練習方法

右手主導でスイングする際ですが、右手の平を意識して打ってみるのもおすすめ。ダウンスイングでは、右手の平をボールに向けるような意識で振っていただくとつかまったボールが打てると思います

練習方法ですが、右手一本だけで素振りをする方法がおすすめです。左手は左の腰に当てて、右手一本だけで素振りをしてゆきます。

慣れてきたら、ティーアップしたボールを9番アイアンやピッチングウェッジを使って右手一本で打つのもおすすめです。

右手主導はどんな人におすすめか?

こんな人におすすめです。

・飛距離不足を感じている人
・スライスや振り遅れが多い人
・ドローボールを打ちたい人

左手でも右手主導でもなく、両手で打つ

さて、ここまで左手主導、そして、右手主導について見てきましたが、左手でも右手主導でもなく、両手で打つという考え方もあります。

※両手を意識して打つという意味になります

両手を意識して打つことのメリット

左手でも右手でもなく、両手を意識して打つことのメリットは、

・両手でクラブを持つので、この形だと違和感がない
・両手を使うのでパワーが出る
・自分の感覚とクラブの動きが一致しやすい

両手を意識して打つことのデメリット

一方、デメリットは、

・慣れるまではクラブをコントロールしにくいと感じることも
・右手を生かしてフェースを返してゆく、左手を生かしてフェースが返り過ぎないようにする・・といったことができない

両手を意識して打つやり方に合うグリップ

このやり方に合うのは、

・テンフィンガーグリップ
・インターロッキンググリップ

どちらの手も5本全部の指がグリップに触れるテンフィンガーグリップがおすすめです。

インターロッキンググリップもいいかも知れません。

それぞれのグリップの握り方については、テンフィンガーグリップの握り方インターロッキンググリップの握り方にてご紹介しています。

両手を意識してスイングするコツと練習方法

両手を意識してスイングするための練習方法ですが、スプリットハンドグリップで打つのがおすすめです。

スプリットハンドグリップの握り方ですが、いつも通りグリップをしたら、右手を数センチ程度下げて、握り直してみてください。

グリップを握った時、左手と右手に数センチ程度の隙間ができる形にします。テンフィンガーグリップに似ていますが、右手を左手から少し離して握ります。

このグリップで繰り返し打ってみることで、右手と左手のコーディネーションというか、右手と左手を調和させて打つ方法が学べると思います。

スプリットハンドの詳しい握り方については下記をご覧ください。

スプリットハンドとは?握り方や練習方法、スプリットハンドで打つことの効果、メリット他

両手を意識して打つ方法はどんな人におすすめか?

こんな人におすすめです。

・飛距離不足を感じている人
・スライスを直したい人
・フックボールを直したい人
・左手主導、右手主導、どちらも合わないと思った人

究極のやり方は左手でも右手でも両手でもなく、クラブフェースを意識すること

さて、ここまで左手主導、右手主導、そして、両手を意識して打つという方法について見てきました。

それぞれにメリット、デメリットがあるわけですが、大切なのは、自分に合ったやり方を見つけるということだと思います。

どの方法から試すか迷った時ですが、最初は両手を意識する方法か、もしくは右手主導がいいのではないかなと思います。

理由はアマチュアゴルファーの殆どがスライサーだからです。右手主導、もしくは両手を意識する方法の方がダウンスイングでフェースを返していきやすいと思います。

ただ、これは以前にも書かせていただいたことがありますが、究極のやり方としては、手や腕を意識するのではなく、クラブフェースを意識して打つということだと僕は思っています。

ゴルフスイングで一番大事なのは、インパクトでのクラブフェースの向きです。

であれば、クラブフェースに意識を向けるべきだと思うんですね。理想を言えば、自分がクラブフェースになったような意識でスイングする、それがベストだと思います。

ただ、右手を意識してみたり、左手を意識してみるということで学べることも沢山ありますし、どちらかの手・腕を意識したやり方の方が合っている人もいます。

色々なやり方を試してみるといいかも知れませんね。

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