握力と飛距離には関係がある?ない?
握力と飛距離には関係があるのか、ないのか・・・今回はそんなことをテーマにさせていただきたいと思います。
握力はゴルフには必要かどうか・・・と考えると、どうしても握力が強い方がいいというわけではないと思います。
ただ、タイガー・ウッズもそうでしたが、握力を日頃から鍛えているプロもいますし、全く関係ないわけではないように思います。
僕自身は握力はある程度は必要だと思っていて、毎日ほんの少しづつですが、夜、ストレッチと一緒に握力のトレーニングもするようにしています。
女子プロの飛距離と握力のデータからわかったこと・・・
以前、ゴルフトゥデイで握力と飛距離に関する特集が組まれたことがあって、その中で女子プロの握力と飛距離を分析した結果が出ていました。
日米の女子プロ51人の握力と飛距離を比較したもので、一番握力があったのが、クリスティーナ・キムという選手。
握力は44キロ、平均飛距離は253.2ヤードでした。
日本の女子プロで飛ばし屋と呼ばれる選手では、福嶋晃子プロが、握力36.5キロ、平均飛距離263.8ヤードでした。
横峰さくら選手は握力が29.5キロ、平均飛距離は264.8ヤード。
アメリカの飛ばし屋となると・・・ミシェル・ウィー選手が握力が35.5キロ、平均飛距離が275.4ヤード。
ヤニ・ツェン選手が、握力36.5キロ、平均飛距離は263.8ヤード。
・・・というデータから見ると、握力と飛距離は完全に比例するわけではない・・・という結果に見えます。
ただ、握力が34.5キロ以下の選手と握力が35キロ以上の選手・・・という風に2つのグループにわけた際、握力が34.5キロ以下のグループの平均飛距離は246ヤード。
握力が35キロ以上のグループの平均飛距離は254.6ヤード・・・という結果になっています。
そう考えると、握力は何かしら飛距離には関係してくると考えてもよさそうです。
握力はどうやってトレーニングするか?
握力のトレーニングについてはグリップの握り方:右手と左手の指の力加減についてでご紹介しましたが今一度ご紹介します。
握力のトレーニングは一般的にはハンドグリップというものを使って行います。
このようなものです:
このハンドグリップは15キロ、20キロ、30キロ・・・という風に負荷が違う商品が売られています。
何キロのものを使ったらいいか・・・ということですが、自分の握力の50~60%が良いと言われています。
・・・といっても自分の握力なんてわからない・・・という方もいらっしゃると思います。そんな時はご自分の年齢の(握力の)平均値から判断してもいいかも知れません。
下記は前回もご紹介しましたが、文部科学省が発表した年齢別握力の平均値です。
握力(kg) | ||||||
年齢 | 男子 | 女子 | ||||
平均値 | 50%だと | 60%だと | 平均値 | 50%だと | 60%だと | |
15 | 39 | 20 | 23 | 26 | 13 | 15 |
16 | 42 | 21 | 25 | 27 | 13 | 16 |
17 | 44 | 22 | 26 | 27 | 14 | 16 |
18 | 43 | 22 | 26 | 27 | 14 | 16 |
19 | 44 | 22 | 26 | 28 | 14 | 17 |
20-24 | 48 | 24 | 29 | 29 | 14 | 17 |
25-29 | 48 | 24 | 29 | 29 | 14 | 17 |
30-34 | 49 | 24 | 29 | 29 | 15 | 18 |
35-39 | 49 | 24 | 29 | 30 | 15 | 18 |
40-44 | 48 | 24 | 29 | 30 | 15 | 18 |
45-49 | 48 | 24 | 29 | 30 | 15 | 18 |
50-54 | 47 | 23 | 28 | 28 | 14 | 17 |
55-59 | 45 | 22 | 27 | 27 | 13 | 16 |
60-64 | 42 | 21 | 25 | 26 | 13 | 16 |
65-69 | 39 | 20 | 23 | 25 | 12 | 15 |
70-74 | 37 | 18 | 22 | 23 | 12 | 14 |
75-79 | 35 | 17 | 21 | 22 | 11 | 13 |
参考:文部科学省 運動能力調査調査結果統計表
これを見ると、おおよそ下記のようなものを選ばれるとよいかも知れません。
・20代~50代の男性 → 30キロ前後
・60代以上の男性 → 20キロから30キロ程度・20代から50代の女性 → 20キロ前後
・60代以上の女性 → 15キロ前後
ただ、これはあくまでも平均値を基準にしていますので、握力のある方は少し負荷の強いもの、握力がないという方は、負荷が軽めのものを選ばれるといいかも知れません。(ハンドグリップ参照)
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