超保存版!アイアンが飛ばない原因。飛距離が出ないのは何故か?
アイアンが思うように飛ばない。
そんなこともあるかも知れません。
力を入れて振っているのに、思うような飛距離が出なかったり、ヘッドスピードに見合った飛距離が出ない、または、ヘッドスピードが上がらない、などなど・・
これまでもアイアンの飛距離不足については色々な記事をご紹介してきましたが、今回は、そんなアイアンが飛ばない、思うような飛距離がでない原因について、また、飛距離を伸ばすために必要なことについて、少しまとめてみたいと思います。
目次
- アイアンの飛距離の目安は?
- プロのアイアンがあれだけ飛ぶ理由?
- アドレスとインパクトでの両手の位置が大事だった
- フックグリップにしてみる
- バックスイングで体重移動ができていないと飛ばない
- クラブを振り上げるのではなく、体を回転させる
アイアンの飛距離の目安は?どの位飛んでいればいいのか?
さて、アイアンが飛ばないということですが、そもそも、どの位飛んでいればいいのでしょうか?
また、どの程度の飛距離だと飛んでいないことになるのか?
・・ということですが、ゴルフクラブの飛距離の目安【一覧表】でご紹介したデータからアイアンの飛距離を抜粋してご紹介します。
下の数値の見方ですが、例えば、男性の7番アイアンの項目を見ると「110-130-150」と3つの数値が並んでいます。
これは、「あまり飛ばない-平均的-ロングヒッター」の順になります。
ですので、平均的な数値は3つの中の真ん中になります。(※シニアゴルファーの方はこの数値から10ヤードを引いてください)
この真ん中の数値前後の飛距離が出ているのであれば、十分に飛んでいると思います。
ちなみに数値はキャリーです。ランは含みません。
キャリー・・・打ったボールが地面に到達するまでの距離
ラン・・・ボールが地面に落ちてから止まるまでの距離
アイアンの飛距離の目安(単位:ヤード)
ここでご紹介している飛距離も、お使いのクラブのロフト角やシャフトの長さなどによっても変わってきますから、あくまでも目安程度に考えていただければ幸いです。
ただ、もし7番アイアンの飛距離が一番左の数値(あまり飛ばない)前後か、それ以下の場合は、何か飛んでいない原因があるかも知れません。(飛距離を伸ばせる可能性があります)
アイアンも含めて、ゴルフクラブというのは、コツさえつかんでしまえば、それほど力がない方であっても、飛ばすことができます。
女子プロを見ていただいてもわかりますが、大人の男性アマチュアよりも飛ばします。
それは女子プロの方が力があるから・・ではありません。実は、女子プロと男子アマチュアのヘッドスピードはほとんど同じというデータがあります。
むしろ、男子アマチュアの方がヘッドスピードは若干速いというデータもあります。
じゃあ、何故、女子プロの方が飛ぶのか、力がないのに、男性並みのヘッドスピードを出せるか・・というと、ヘッドスピードが出るように構えているから、飛距離が出るようにクラブを振っているから・・・なのだと思います。
同じようなヘッドスピードでも250ヤード飛ばす女子プロとアマの差
上記の記事ではドライバーの飛距離についてご紹介しましたが、今回はアイアンが飛ばないということについて、具体的にその改善方法をご紹介してゆきたいと思います。
プロのアイアンがあれだけ飛ぶ理由?
プロのアイアンショットをご覧になったことはありますか?
テレビで(データを)観ても飛んでいるのがわかりますが、実際に見ると、その弾道であったり、インパクトの音、そして何よりとにかく飛ぶことに驚かれる方もいらっしゃるかも知れません。
とにかく、プロのアイアンは飛びます。
でも、何故でしょう?
力があるから、トレーニングをしているからでしょうか?
確かに、プロは力もありますし、鍛えている人も多いです。また、何よりクラブを振っている回数、頻度が違います。
毎日、クラブを振り続けるだけでもトレーニングになりますから。
ただ、プロのアイアンがあれだけ圧倒的に飛ぶのは、アマチュアゴルファーがしていない何かをしているから・・・なのだと思います。
もっと言うと、プロとアマチュアのアイアンの打ち方には決定的な違いがあります。
それは何かというと、ゴルフスイングの最下点になります。
これは以前のデータ(アメリカで行われた調査)になりますが、アマチュアとPGAツアープレーヤーのゴルフスイングの最下点の違いになります。
ゴルファーのレベル | ゴルフスイングの最下点(アイアン) |
アマチュア | ボールの2~3センチ手前 |
中級者 | ボールの位置 |
シングル | 中級者とプロの中間 |
PGAツアープレーヤー | ボールの先10センチ |
このデータを見るとわかりますが、アマチュアの多くはスイングの最下点がボールの手前に来ています。
これはどういうことかというと、ボールをすくい上げるようなスイングになっている・・ということになります。
一方、PGAツアープレーヤーはボールの先、10センチのところがスイングの最下点になっています。
これはつまり、緩やかなダウンブローでボールを打っているということになります。
最下点がボールより先にあるということはロフトを立てて打つということ
ゴルフスイングの最下点がボールの先にある・・・ということは、緩やかなダウンブローでボールを打っている・・・ということになります。(アイアンの場合です)
一方で、アマチュアの場合は、ボールの手前にスイングの最下点が来ていました。
これはボールをすくい上げようとしている・・ということになります。または、スイングの軌道がV字になっているのかも、知れません。
ちなみに、プロの場合は、スイングの軌道はU字になっています。
さて、ゴルフスイングの最下点がボールの先にあるということですが、このようなスイングをするとインパクトでは何が起こるかというと、ロフトが立ちます。
つまり、プロはインパクトでロフトを立てて打っている・・・のです。
だから、飛びます。
一方でアマチュアはその反対、ロフトを増やして打っていることが多いです。
だから、飛びません。だから、ボールが高く上がっても飛ばなかったり、フェースが開いてスライスしてしまうことが多くなるのだと思います。
アイアンが飛ばない・・と思われている方は、このような形になっていないかどうか、インパクトでロフトを増やして打ってしまっていないか・・・という点を確認してみてもいいかも知れません。
このような打ち方だと、アイアンは間違いなく、飛ばなくなります。
打ち込むのではなく、横から払い打つように
さて、では、プロのようにスイングの最下点をボールの先にするにはどうしたらいいでしょうか?
スイングの最下点をボールの先にするといっても(ダウンブローで打つといっても)、上から叩きつけるようなスイングだと、むしろ飛びません。
じゃあ、どうしたらいいかというと・・打ち込むのではなく、ボールを横から払い打つようにしてみます。
そのためには、構えた時に、ボールの後ろ(インパクトでフェースが当たる部分)を見て構えてみるのもよい方法だと思います。
ゴルフの場合、ボールは地面に置いてあって、ボールのサイズも小さいですから、多くの方は見下ろすようにして、ボール全体を見ようとしたり、ボールの上の部分を見ていたりします。
このような形だと、どうしても打ち込みたくなったり、またはボールをすくい上げたくなります。
ただ、例えば、もしゴルフボールが直径1メートルあったとしたら・・どこを見て構えるでしょうか?
恐らく、ボールの後ろ(横)、フェースを当てたいスポットを見て構えると思うのです。
実際のボールはもっともっと小さいですが、やはり同じようにボールの後ろを見て構えてみます。
ボールの後ろ(横)を見て構えると、自然とボールを横から払い打つようなイメージが湧いてきます。
小さなことですが、そんな点に気を付けてみるのも、ボールを横から払い打つためにはよい方法だと思います。
また、当サイトでは他にもボールを払い打つための方法についての記事もありますので、よかったらそちらを参照ください。
プロのアイアンショットは何故あれだけ飛ぶのか?
アイアンの打ち方、プロとアマの決定的な違いはスイングの最下点?
スイングの最下点をボールの先にするために、もう一つ、アドレスとインパクトでの両手の位置が大切になってきますが、次にそれについて見てゆきたいと思います。
アドレスとインパクトでの両手の位置
さて、アドレスとインパクトでの両手の位置・・・ですが、プロのようにスイングの最下点をボールのほんの少し先にするにはどうしたらいいでしょうか?
そのためには、インパクトで両手がボール(またはクラブヘッド)よりもほんの少し前(ターゲット寄り)になっている必要があります。
つまり、ハンドファーストでインパクトをむかえる必要があります。
ハンドファーストとは?
ハンドファーストとは、アドレスをした際(またはインパクトの際)、両手(グリップ)がクラブヘッドよりも前(ターゲット寄り)にあることを言います。
ハンドファーストでインパクトをむかえることができると、インパクトでロフトが立ちます。
ハンドファーストでボールを打つためには、インパクトでシャフトが若干、ターゲット方向に傾いている意識で打ってみるのも一つの方法だと思います。
それに加えて、これが一番大事になってくるのですが、アドレスでハンドファーストになっていることも重要です。
ボールをすくい上げるような形で打っている方の場合、アドレスでの両手(グリップ)の位置がズボンのジッパーの前に来ているケースも多いです。
このような形で構えると、インパクトでロフトが増えてしまいやすいです。また、このような形で構えているのに、インパクトでハンドファーストにしようとすると、フェースが開きやすくなります。
ですので、アドレスでは両手が左足太ももの内側の前に来るように構えてみます。
このような形で構えると、ハンドファーストになりやすいと思います。
また、最初にハンドファーストで構えていれば、インパクトでもハンドファーストになりやすくなります。
そういう意味でも、インパクトでロフトを立てて打つためにも、アドレスでの両手の位置というのは重要になってきます。
詳しくは、アドレス時のグリップ(両手)の正しい位置。ドライバーからアイアンまでを参照ください。
また、ハンドファーストということは、両手がボールよりも前(ターゲット寄り)に来る・・・ということですが、ボールの位置も重要になってきます。
ボールを左に置きすぎていると・・・当然ですが、ハンドファーストにはなりにくいです。
ボールをすくい上げるような打ち方をしている方やスライサーの方の場合は、ボールを左に置きすぎている方も多いです。
ただ、そのボールの位置ですと、どうしてもハンドファーストになり難く、また、スイングの軌道もアウトサイド・インになりやすくなり、スライスが出たり、飛距離が落ちたり・・ということが起こってくることがあります。
ですので、ボールの位置というのは大切になってくると思います。
ボールの位置については、図解!ボールの位置。ドライバーからサンドウェッジまでにてまとめてありますので、よかったらそちらを参照ください。
フックグリップにしてみる
アイアンが飛ばない・・という時は、グリップをフックグリップにしてみるのもおすすめです。
特に普段からミスが出る時はスライス・・という方の場合は、フックグリップがおすすめです。
フックグリップの握り方についてはフックグリップの握り方にてご紹介していますので、今回は簡単にご紹介しますが、ボールを前にして構えた後に、左手を見てみます。
その時、左手のこぶしの山が3つ見えるようにしてみてください。
また、左手の人差し指と親指の間にできるV字がありますが、このV字が右肩の辺りを指すようにします。
次に右手ですが、右手の親指と人差し指の間のV字が右肩の方を指すように握ります。
右手の握り方は、両手の平は平行にを参考になさってください。
バックスイングで体重移動ができていないと飛ばない
女性の7番アイアンの飛距離の目安と飛距離不足解消法でもご紹介しましたが、どんなに非力な方であっても、体重移動さえしっかりしていれば、ある程度は飛距離が出るようになります。
ゴルフスイングは、バックスイングで体重を右足にかけ、ダウンスイングでは、左足に体重を移動させます。そして、インパクトでは体重をボールに乗せる形が理想的です。
ところが、アマチュアの場合は、バックスイングで体重が左足に残っている方が多いです。
さらに、ダウンスイングでは、反対に右足に体重が残っている方も多く、これでは飛距離が伸びません。
言い換えると、アマチュアの場合は、飛距離が大きく伸びる可能性がある・・ということだと思います。
さて、何故、バックスイングで、本来であれば、右足に移動させなければならない体重が左足に残ってしまうのでしょうか・・?
それは恐らく、色々な原因があって、当サイトでもその原因について色々とご紹介してきました。
ただ、今、一つ大きな原因として取り上げるとすると、背骨の傾きが関係しているように思います。
アドレスとスイング中(バックスイング)の背骨の傾き、です。
体重移動がうまくできていない方の場合、アドレスでは背骨が地面と垂直になっていることが多いです。
この形でバックスイングをすると、背骨は地面と垂直のままか、最悪、ターゲット方向に傾いてしまいます。
真っすぐに立って、くるっと右に回転していただくとわかると思いますが、それだけだと、なかなか、右足に体重が移動しないと思います。
ところが、辛い姿勢ではありますが、真っすぐに立ってから、大げさに背骨を右に傾けてみます。
この姿勢で右にくるっと回転してみてください。
右足に体重が自然と乗ったのではないでしょうか。
ゴルフスイングでもこれを応用すると、案外簡単に体重移動ができます。
ゴルフでは、グリップを握る際、右手が左手よりも下にきます。(右利きの方の場合)
すると、右肩も左肩よりも少し下になります。
このような形で構えると、若干ではありますが、背骨が右に傾くと思います。
このアドレスでの若干の背骨の傾きを保ったまま・・・右にくるっと回転してみます。
すると、案外簡単に右足に体重が乗ります。
この考え方やバックスイングについてはゴルフの基本編やゴルフスイング編にてより詳しくご紹介していますので、よかったらそちらを参照ください。
クラブを振り上げるのではなく、体を回転させる
アイアンが飛ばないという方の中には、手や腕で一生懸命クラブを振ろうとしている方もいます。
ただ、ヘッドスピードを上げるためには、手や腕を振ることも大切ですが、手や腕を振るスペースを作ってあげることも大切になってきます。
言ってみれば、助走の距離を長くするのです。
そのためにはどうしたらいいか?ということですが、そのためには、バックスイングで体(または肩)を回転させてあげることが必要になってきます。
手や腕だけで振っている方、手打ちになっている方の多くは、体の回転が不十分な状態で手や腕を振ろうとしています。
これは、走り幅跳びで言えば、助走なしで飛ぼうとしているようなもので、ヘッドスピードは思うように上がりません。
そうではなくて、バックスイングでは体を右へと回転させます。
すると、手や腕を思い切り振ってゆけるスペースができます。
具体的には、バックスイングのトップで背中がターゲットを向くように意識してみるのもよい方法、イメージだと思います。
または、背中をイメージするのが難しい場合は、胸を右に回転させる意識でもいいかも知れません。
手打ちになって飛距離を失っている方の場合は、そんな意識で、手や腕を振ることは一旦置いておいて、回転する、背中をターゲットに向ける、または、胸を右に向ける(回転させる)意識でスイングしてみてもいいかも知れません。
体をしっかりと回転させることができれば、ダウンスイングで手や腕を振るスペースができて、ヘッドスピードも上がると思います。
さて、少し駆け足でご紹介してきましたが・・アイアンの打ち方についてはトラブル解決編のアイアンの打ち方のコーナーで色々とご紹介していますので、よかったらそちらも参考になさってください。
▼スコアが劇的に変わった人が実践したゴルフ理論とは
↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。
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