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ゴルフスイング編

ゴルフスイング 「アウトサイド・インの軌道と8つの原因」

今回はアウトサイド・インのスイング軌道とその原因についてまとめてみたいと思います。

ゴルフスイング(ダウンスイング)には大きく分けると3つの軌道があります:

1)アウトサイド・イン
2)インサイド・イン
3)インサイド・アウト

アウトサイド・インの場合は、ダウンスイングでボールと目標を結んだ飛球線の外側からクラブヘッドが下りてきて、インパクト後は飛球線の内側を抜けてゆく形になります。

このアウトサイド・インの軌道は、目標よりも左に真っ直ぐ飛んでゆく引っ掛けやスライスの原因になることがあります。

引っ掛けが出るか、スライスになるかは、スイングの軌道に対してのフェースの向きが関係していて、スイングの軌道に対してフェースがスクエア(垂直)であれば引っ掛けが、スイングの軌道に対してフェースが開いていれば、スライスが出やすくなります。

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目次

8つの原因

アウトサイド・インのゴルフスイングはカットスイングであり、冒頭でもご紹介したように、スライスや引っ掛けの原因になる他、大きな飛距離ロスの原因となることもあります。

ミスをする時はスライスが出るという方の多くは、このアウトサイド・インのスイングになっています。

ただ、アウトサイド・インのスイングはスライスの直接的な原因にはなっても、根本的な原因ではなく、アウトサイド・インのスイングを引き起こしている何か・・があります。

その何か・・ですが、アウトサイド・インのゴルフスイングの原因には:

①グリップがウィークグリップ
②アドレスで両肩のラインがオープンになっている
③スライスをカバーするために左、または、右を向いている
④アドレスで右肩が左肩よりも下がっていない
⑤ボールの位置が左過ぎる
⑥バックスイングでの体重移動ができていない(リバースピボット
⑦手首のコックの使い方が間違っている
⑧グリップの位置が間違っている

・・・といったことが考えられます。

一気に見直す、修正するのは大変ですので、まずは、グリップボールの位置アドレスの向きグリップの位置を見直してみるといいかも知れません。

アウトサイド・インのスイングを直す方法について、または上記のことについては、カット打ち(カットスイング)の8つの原因と直し方 についてで詳しく解説していますので、よろしければ、そちらを参照ください。

アウトサイド・インの原因と切り返しのポイント

ゴルフスイングにも「これが正解」という一つのスイングはないと思います。

色々なスイングがあってもいいと思うのです。

ただ、アウトサイド・インのスイングの場合は、修正した方がいいかも知れません。出来るだけ早い段階で。

というのも、ゴルフボールというのは、ターゲットラインより内側から、つまりインサイドからボールをとらえた方が飛ぶのです

アウトサイド・インのスイングが癖になっていた方が、このスイングを修正すると、あまりにボールが飛ぶので殆どの方が驚かれます。

「こんなに軽くボールが飛んでゆくのですか?」と驚かれる方が多いです。

といっても自分の能力以上の力が突然出てきたわけではなく、もともとお持ちだった力を使っただけなのだと思います。

さて、冒頭で挙げた原因の中の「切り返しでミスをしている」という点ですが、タイガー・ウッズはアウトサイド・インのゴルフスイング(ダウンスイング)の原因について、切り返しでのミスを挙げています。

彼は、切り返しにはトリガー(引き金)が必要だと度々、発言してます。

トリガーとは、この場合、バックスイングからダウンスイングに移行する際の合図です。

彼自身にとってのダウンスイングの引き金とは腰を横に(左に)軽くスライドさせること。これは体重を移動させている証拠です。

タイガー・ウッズはこんな風に語っています。

「体重を移動させることでダウンスイングをはじめるプロと違い、アマチュアは肩や腕、手でダウンスイングをスタートさせてしまっていることがアウトサイド・インの(スイングの)原因です」

じゃあ、どうやって、プロのように、体重を移動させることからダウンスイングをはじめられるのか?ということですが、そのためには、こんな練習をしてみてもいいかも知れません。

クラブは7番アイアンを使います。ボールは打ちません。素振りをしてゆきます。

1)まず、いつも通り構えたら、バックスイングをします

2)この時、同時に左足を地面から完全に浮かせてください 。ちょうど野球の一本足打法のような形です。左足を大げさに上げてもいいですし、軽く地面から浮かせるだけでもいいです

3)ダウンスイングに入る時は、この地面から浮かせた左足をアドレスであった場所に戻す(踏み込む)ことを意識します。

左足を踏み込むことからダウンスイングをスタートさせるような意識です。

このような形で下半身からスタートすると、クラブヘッドはダウンスイングでインサイドから下りてきやすくなります。

反対に手や腕でダウンスイングをスタートさせようとすると、クラブヘッドはアウトサイドから下りてきやすくなります。

アウトサイド・インのスイングと気づかないケース

さて、ここまでアウトサイド・インのスイングの原因についてや、切り返しでのポイントについて見てきました。

アウトサイド・インのスイングですが、気づかずにやってしまっている・・というケースも実は多くあります。

どういうことかというと・・

アウトサイド・インのスイングをすることで(または、スライスが出てしまってそのスライスを修正しようとして、無意識のうちにアウトサイド・インのスイングをすることで)引っ掛けが出やすくなります。

すると、ボールは、目標よりも左に真っ直ぐに飛んでゆきます。

これを修正しようとして、無意識のうちに右を向いてしまっているケースがとても多いように思います。

左に飛んでゆくショットを目標に向かって飛ぶように、右を向きます。

すると、ショットは真っ直ぐに飛ぶことがあります。

ただ、これは本当の意味でのストレートショットではありません。

右を向いているのに、目標に向かって飛んでいるわけですから、実際は、引っ掛けを打っているわけです。

これは案外上級者の方でもやってしまっていることもあります。

右を向いているかどうかは、アドレスをとって、さぁ、打つぞ・・という時に、体を動かさず、手と腕だけを動かして、握っていたクラブを両肩に当ててみるとわかります。

本来であれば、ボールと目標を結んだ飛球線と、その両肩の当てたクラブは平行になっていなければなりません。(スクエアに構える場合)

その両肩に当てたクラブがそれよりも右を向いている場合は、体が右を向いているということになります。

両肩のラインも両足を結んだラインも全部右を向いているケースもあれば、両足のラインは飛球線と平行なのに、両肩のラインだけ、右を向いている方もいます。

スイングの軌道という意味では、両足(スタンス)のラインよりも両肩のラインの方が大事です。

ですので、この場合、どちらのケースも右を向いていることになります。

このように、右を向いていることに気付かない・・というケースも多くあります。

この場合、体が右を向いているかチェックするとわかることもありますし、または、右を向いて引っ掛けを打っている方の場合、ドローボールが打てない、または長いクラブが苦手な傾向があります。

引っ掛けフックのようなものは打てても、例えば、真っ直ぐ飛び出して曲がるドローボールや、右に飛び出して曲がるプッシュアウト系のドローボール、またはフックボールが打てないことが多いと思います。

アイアンはプロ並みに飛ぶのに、ドライバーだけ打てない

これは実際にあったケースですが、アイアンはとにかくプロ並みに飛ぶのに、ドライバーだけ打てない・・という方がいました。

アイアンは綺麗なドローボールや強いフックボールが出ているのに、ドライバーになった途端に引っ掛けフックか、プッシュアウト・スライスが出るのです。

原因は、右を向いていたことでした。

彼は右を向いて、引っ掛け系のドローボールを打っていたのです。

この打ち方だと、どうしてもクラブが上から下りてきやすく、また、スイングの軌道がどうしてもアウトサイド・インになります(両肩のラインに対して)。

すると、アイアンなどはいいのですが、(ダウンブローで打てて、むしろ飛ぶこともありますが)長いクラブになると、打てなくなるケースが多いです。

彼の場合は、まず、右を向くことをやめてスクエアに構え、ボールの位置を極端に右に置いて、プッシュアウト・フックを打つことで、この右を向いて、引っ掛け系のフックボール、ドローボールを打つ癖を少しづつ修正してゆき、最終的にはボールの位置を調節してゆきながら、インサイド・インのスイングにしてもらいました。

すると、それまで打てなかったドライバーが打てるようになって、飛距離も大きく伸びたのです。

これは、彼だけではなくて、アウトサイド・インのスイングをしている(又は無意識の間にしてしまっている)方の多くは、今よりももっと飛距離を伸ばす可能性があるように思います。

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