よくわかる!ドライバー・アイアンの引っ掛けの原因と直し方【保存版】
今回はドライバーやアイアンの引っ掛けの原因と直し方について、ご紹介させていただきたいと思います。
その前に簡単な説明ですが、引っ掛けとは、右利きの方の場合、目標よりも左に真っ直ぐ飛んでゆくショットになります。(もう一つ、左に飛び出して、さらに左に曲がる引っ掛けフックもあります)
目次
原因は何か?2つのパターンがある
さて、引っ掛けといっても冒頭でご紹介させていただいた通り、2つのタイプがあります。
それが、
1)目標よりも左に真っ直ぐ飛んでゆく引っ掛け
2)左に飛び出して、さらに左に曲がってゆく引っ掛けフック
この2つは、共通する原因がある場合と、原因が全く異なっているケースがあります。
1)目標よりも左に真っ直ぐ飛んでゆく引っ掛け
引っ掛けの中でも多いのが、この目標よりも左に真っ直ぐに飛んでゆく引っ掛けです。引っ掛けといったら、一般的にはこちらのショットを指します。
この引っ掛けの原因ですが、直接的な原因は、アウトサイド・インのゴルフスイングだと思います。
アウトサイド・インのスイング(軌道)とは、ダウンスイングで、クラブヘッドが上記のようにボールとターゲットを結んだターゲットライン(飛球線)よりも外側から下りてきて、その後、ターゲットラインの内側に抜けてゆくヘッドの軌道、またはスイングになります。
このアウトサイド・インの軌道は、言い方を変えるとカットスイング・・ということになりますが、これはスライスの原因になることもあります。
インパクトで、クラブヘッドの軌道に対して、フェースがスクエアなら引っ掛け、開いていれば、スライスが出ます。
クラブヘッドの軌道に対してフェースがスクエアだった場合は、「引っ掛け」:
もし、その軌道に対してフェースが開いていると、左に飛び出して右に曲がるスライス:
※厳密に言うと、フェースの開き具合によっては、アウトサイド・インの軌道であっても、左ではなく、真っ直ぐ、または右に飛び出してスライスするケースもあります。
じゃあ、そもそも何故、アウトサイド・インのスイングになってしまうのか?
・・ということですが、その原因の1つはグリップです。
グリップがその方にとってウィークグリップだった場合・・スイング中に(早い段階で)フェースが開きます。
当然、インパクトでもフェースは開いてしまいやすくなります。
すると、スライスが出てボールが右に飛んでゆきます。
右に曲げたくないと思った時、多くの方は無意識のうちに左に振ろうとします。
その際に引っ掛けが出ることがあります。
また、これは後程少しご紹介しますが、ウィークグリップというのは、そもそもアウトサイド・インのスイングになりやすいグリップでもあります。
いずれにしても、このようなケースでは、グリップを直すことで、自然と・・引っ掛けも直ることがあります。
グリップについてはゴルフ基礎編のグリップを参照いただければ幸いです。
アウトサイド・インのスイングになってしまうもう1つの原因は、ボールの位置だと思います。
ボールの位置については図解!ボールの位置。ドライバーからサンドウェッジまでで1つの目安というか基準についてご紹介させていただきましたが、それよりもかなり左にボールを置いていらっしゃる場合は、そのボールの位置が引っ掛けの原因にもなることがあると思います。
このグリップとボールの位置ですが、ある意味深い関係があります。
グリップがご自分にとって、ウィークグリップであるために、フェースが開きやすくなり、その開いたフェースを閉じる時間を稼ぐためにボールを左に置く必要が出てくる・・・というケースも多いです。
具体的な直し方、手順については後程ご紹介しますが、この2つは同時に修正してゆく方が良いと思います。
2)左に飛び出して、さらに左に曲がる引っ掛けフック
さて、2つ目のタイプの引っ掛け、引っ掛けフックですが、ボールは目標よりも左に飛び出して、そこからさらに左に曲がってゆきます。
このショットも、アウトサイド・インのスイングが原因となっているケースもあります。
この場合は、(インパクトで)ヘッドの軌道に対して、フェースがやや閉じている形になります。
または、インパクトでフェースの閉じ具合によっては(かなり閉じている場合は)、スイングの軌道がたとえ、インサイド・インであっても、ボールは最初から左に飛び出してゆくケースもあります。
先ほどご紹介した、引っ掛けを打っている方の場合、他にミスをする時はスライスが出る・・というケースが多いですが、この引っ掛けフックの場合は、フックボールを打っている人がやってしまうミスでもあります。
ただ、基本的には、ミスをする時にフックボールが出るという方は、引っ掛けフックよりもプッシュアウト系のショットが多くなってくると思います。
次に直し方について見てゆきたいと思いますが、今回は引っ掛けフックではなく、引っ掛けの直し方についてご紹介してゆきたいと思います。
ボールの位置と打ち出し方向を修正する
さて、ここからは引っ掛けの直し方について見てゆきたいと思います。
引っ掛け、そしてスライスというのはセットのようなもので・・同じような原因がそこにはあったりします。
この2つに共通する点の1つはボールの位置です。
具体的には、左に置き過ぎている・・という点です。
自分にとって正しいボールの位置というものがあると思います。(その位置はポイントというよりもエリアと呼んでもいいかも、知れませんが)
そのボールの位置よりも左にボールを置けば引っ掛け、その位置よりも右に置けばプッシュアウトが出やすくなります。
たかが、ボールの位置・・かも知れませんが、ゴルフの場合は、アドレスで構えたら、他のスポーツ、野球やテニスなどと違って、両足の位置を大きく動かしたりはしません。
つまり、構えた時にはもう、どんなショットを打つか・・ということがある程度決まってしまうわけです。
実際に、トッププロでもショットが曲がったり、ブレたりすることがありますが、その原因の多くは、アドレスにあることが多く、ちょっと右を向いていただけだった、ちょっとボールの位置がズレていただけだった・・例えば、そんなこともあります。
さて、話が少しそれましたが・・
自分にとって正しい位置よりも左にボールを置けば引っ掛けが出やすくなるわけですが・・
これは打った直後の話で、その後にインパクトでのフェースの向きによっては、例えば、右に打ち出されたように見えることもあって、打った直後の打ち出し方向というのは、なかなか自分では確認できないこともあるかも・・知れません。
そこで、ご友人などに手伝ってもらって、この打ち出し方向を確認して、修正してゆく・・という練習方法がありますので少しご紹介いたします。
クラブは引っ掛けがよく出ているクラブを使うか、または7番か8番アイアンでもいいかも知れません。
さて、まず、10ヤード先に何か目印になるものをターゲットにして構えます。
そのターゲットとボールを結んだ飛球線に対して、両足、両肩、腰、両膝のラインが平行になるように構えます。
クラブを体に当ててみると平行かどうかが分かります。
次に、ご友人などに真後ろに立ってもらい、打ったボールが10ヤード先のポイントの左右どちらかを通過したかを見てもらいます。
引っ掛けが出ている方はこのポイントより左を通過していると思います。
その場合は、ボールが目印よりも右に出るまで、ボールの位置を右へとボール半個づつ・・・移動し続けてみます。※
※図解!ボールの位置。ドライバーからサンドウェッジまででご紹介した位置かそれよりも若干右にボールが来ると、ボールが左に打ち出されることは少なくなってくるかと思います
普段からスライスが出ている方の場合、ボールを右にずらしてゆくと、スライスが悪化するケースもあるかも知れません。
ただ、それでも構いません。スライスを直すのは後にして、軌道を最初に修正してゆきます。
ボールが10ヤード先のポイントを通過するようになったら、今度はグリップを変えてボールの曲がり具合を修正してゆきます。
グリップに関してはゴルフ基礎編のフックグリップの握り方でご紹介させていただいたように握っていただくことで、右に曲がるスライスを修正してゆけると思います。
後は、ご自分なりにもう少しフックグリップで握ってみたり、上記のページでご紹介しているフックグリップより少しウィークにしてみたり・・・という風に調整されるといいかと思います。
このような形で、まず、スイングの軌道を修正してから、グリップを直してゆくという形でやってみると、引っ掛けもスライスも一緒に改善させることができるかと思います。
何故、ウィークグリップだとアウトサイド・インの軌道になりやすいのか?
さて、先ほどはボールの位置を修正することで、ボールの打ち出し方向を修正し、その後にグリップを見直してゆく・・というやり方についてご紹介しました。
ボールを左に置き過ぎていることも、グリップがウィークグリップ過ぎることも、どちらもアウトサイド・インの軌道に直結してきます。
ボールを左に置き過ぎるとアウトサイド・インの軌道になる・・というのはわかりやすいかと思います。
先ほどは、ウィークグリップは、そもそもアウトサイド・インのスイングになりやすいグリップ・・と書かせていただきました。
ウィークグリップだと、何故アウトサイド・インのスイングになりやすいのか?
・・ということですが、自分にとって(あくまでも自分にとって・・ということになります。ある方にとってスクエアグリップでも、もう一人の方にとってはウィークグリップということもあります)ウィークグリップだった場合、スイングのかなり早い段階でフェースが開きます。
これは例えば、フェースをあえて意識的に開きながらテークバックをしていただくとわかるかと思いますが、フェースが開いてしまうと、クラブをインサイドに引き過ぎてしまいやすくなります。(または、バックスイングで左腕が地面と平行になる位置で、クラブが寝る)
すると、バックスイングのトップ付近で腕を振るスペースがなくなってしまうことがあります。
そうなると、(腕(手)を振るスペースがなくなると)、そこでスイングをストップするか、または、クラブを持ち上げるような形でトップまで持っていく必要が出てきます。
このようなケースでは殆どの場合、クラブを持ち上げる形のトップになりやすいかと思います。
すると、ダウンスイングをスタートする際に、右肩が前に出るような形、または、アウトサイドから振り下ろすような形(海外ではオーバー・ザ・トップなどと呼ばれる動き)になりやすく・・
結果、アウトサイド・インの軌道になる・・というケースもあります。
もっとも、色々なケースがあるとは思いますが、ただ、いずれにしても、ウィークグリップは、アウトサイド・インのスイングになりやすいグリップであると言えます。
そしてそれが、引っ掛けの原因になっているケースも多々あります。
引っ掛けを直すために大事なもう一つのこと
さて、ここまでは引っ掛けの原因が、アウトサイド・インのスイング軌道にあること、そして、それを直すために、ボールの位置とグリップを修正してゆく・・ということについて見てきました。
このアウトサイド・インの軌道の原因となっていることですが、グリップとボールの位置以外にももう一つあります。
それが、グリップの位置です。
アドレス時のグリップ(両手)の正しい位置。ドライバーからアイアンまで でもご紹介しましたが、アドレスで構えた際のグリップ(両手)の位置は、左足太もも内側の前が一つの基準となります。
アドレスで構えた際、グリップ(両手)がこの位置よりも右にあるほど・・スイングの軌道はアウトサイド・インになりやすくなります。
例えば、ズボンのジッパーの前にあるような場合、スイングはアウトサイド・インの軌道になりやすくなります。
反対にこの位置よりも、両手が左にくるほどに、スイングの軌道はインサイド・アウトになりやすくなります。
つまり、ハンドファーストの度合いを強くするほど、スイングの軌道はインサイド・アウトになりやすくなってゆきます。
ハンドファーストとは?
ハンドファーストとは、アドレスをした際(またはインパクトの際)、両手(グリップ)がクラブヘッドよりも前(ターゲット寄り)にあることを言います。
引っ掛けを打ってしまっている方の中には、アドレスで両手の位置がズボンのジッパーの前になっているような方も多くいらっしゃいます。
このような形で構えると、スイングの軌道はアウトサイド・インになりやすく、引っ掛けが出やすくなります。
これを直すには、両手の位置を左足太もも内側の前に持ってきてから・・グリップを握るようにしてみてください。
順番も大切です。グリップを握ってから位置を変えるのではなく、1)両手を左足太もも内側の前に持ってきてから、2)グリップを握る・・という順番です。
詳しくは、ハンドファーストとは?構え方とインパクト、ドライバーについてもでもご紹介してますので、よかったらそちらを参照ください。
▼スコアが劇的に変わった人が実践したゴルフ理論とは
↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。
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