カット打ち(カットスイング)の8つの原因と直し方
カット打ち(もしくは、カットスイング)とは、言い換えると、アウトサイド・インの軌道でボールを打つことですが、今回はそんなカット打ちの原因と直し方についてまとめてみたいと思います。
目次
8つの原因
アウトサイド・インの軌道と8つの原因でもご紹介しましたが、カットスイング(アウトサイド・インのスイング)にはいくつかの原因があります。
それが、
①グリップがウィークグリップ
②アドレスで両肩のラインがオープン
③スライスをカバーするために左、または、右を向いている
④アドレスで右肩が左肩よりも下がっていない
⑤ボールの位置が左過ぎる(図解!ボールの位置。ドライバーからサンドウェッジまで)
⑥バックスイングでの体重移動ができていない(リバースピボット)
⑦手首のコックの使い方が間違っている
⑧グリップの位置が間違っている
といったことでした。
これを見てみると、カットスイングの原因はそのほとんどが打つ前の段階、アドレスにあることがわかります。
少し、上記の原因について少し詳しく見てみたいと思います。
①グリップがウィークグリップ
グリップが自分にとってウィークグリップだった場合、スイングそのものがカットスイングになってしまうことがあります。
自分にとって・・と書かせていただいたのは、ある方にとってはそれが正しいグリップでも、ある方にとってはそれは、カットスイング、またはスライスになりやすいグリップであることもあるからです。
グリップを自分なりに、修正してゆくことでカットスイングが自然と消えることもあります。
グリップについてはゴルフ基礎編のグリップのコーナーにて詳しくご紹介しています。
また、ウィークグリップがカットスイングになりやすい理由についてはよくわかる!ドライバー・アイアンの引っ掛けの原因と直し方【保存版】にて詳しくご紹介しています。
②アドレスで両肩のラインがオープン
アドレスではターゲットライン、もしくは飛球線(下記の図を参照)に対して、両足(スタンス)、両肩のラインが平行になるように構えるのが一つの基本になります。
ただ、多くの方はスタンスは平行になるように構えようとするのですが、両肩の向きを気にしない方も多いです。
実は、スイングの軌道というのは、スタンスの向きよりも両肩の向きにより大きな影響を受けます。
両肩を結んだラインがオープン、もしくは大きく左を向いている場合(右利きの方の場合)、スイングの軌道もアウトサイド・インになりやすくなります。
ですので、構えた際の両肩のラインを修正することもカットスイングを直してゆく上ではとても大事なポイントになります。
③スライスをカバーするために左、または、右を向いている
スライサーの方は、ボールが右に曲がるので、例えば、右のOBなどを避けるために、左を向いて構えることが(または、フェアウェイの左を狙って打つことが)癖になっている方もいらっしゃいます。
ただ、このように左を向いて構えると、どうしてもカットスイングになりやすくなります。
このケースは初心者の方に多いかも知れません。
また、中級者の方になると、今度は反対に右を向いてしまっているケースも多いです。
右を向いて、引っ掛けを打つことで真っ直ぐなショットを打てることがありますが、この方法だと、スイングの軌道が両肩のラインに対しては、アウトサイド・インになってしまいます。
そのため、例えば、ドローボールを打つのが非常に困難になったり、または、場合によってはシャンクが出てしまうこともあります。
これについてはアドレスでどうしても右を向いてしまう原因でより詳しくご紹介しています。
④アドレスで右肩が左肩よりも下がっていない
アドレスで右肩の位置が高いと、後程ご紹介するリバースピボットになりやすく、それはイコール、カットスイングにもつながってしまうことがあります。
⑤ボールの位置が左過ぎる
ボールの位置はスイングの軌道に直結してきます。
ボールを左に置き過ぎてしまうと、スイングの軌道もアウトサイド・インになりやすくなります。
⑥バックスイングで体重移動ができていない(リバースピボット)
リバースピボットもカットスイングの原因になります。
リバースピボットとは、スイングのトップで左足に体重が残り、ダウンスイングでは反対に右足に体重が乗ってしまうことを言います。
直すためにはいくつか方法がありますが、その一つが先ほどご紹介した、右肩を左肩よりも下げて構える・・ということです。
右肩を左肩よりも下げた状態でグリップを握ります。こうすると、アドレスで若干、背骨が右に傾きます。
その傾きに沿って(傾きを保って)、バックスイングで回転するようにしてみます。
その他、リバースピボットについては下記の記事も書いています。
・リバースピボットとは?原因と直し方も
・リバースピボットを直す方法。体重移動を確認する3つの方法も
⑦手首のコックの使い方が間違っている
手首のコックですが、これはグリップの握り方がまず大事になってきます。
パームグリップ(フィンガーグリップとパームグリップを比較。どっちがいいのか?ショットへの影響も参照)で握っていたり、ショートサム(ロングサムとショートサム参照)で握っていたりすると、手首のコックが思うように使えなくなることがあります。
手首のコックについては下記でもご紹介していますので、よかったら。
・【神回】手首のコックが使えるかどうかはグリップで決まる
・飛距離不足を解消する手首のコックの使い方
⑧グリップの位置が間違っている
以前にも少しご紹介しましたが、グリップの位置次第でスイングの軌道がアウトサイド・インになったり、インサイド・アウトになったりすることがあります。
アウトサイド・イン、またはカットスイングを直すためには、ハンドファーストに構えることが重要になってきます。
ハンドファーストとは?
ハンドファーストとは、アドレスをした際、両手(グリップ)がクラブヘッドよりも前(ターゲット寄り)にあることを言います。
詳しくはハンドファーストとは?構え方とインパクト、ドライバーについてもやアドレス時のグリップ(両手)の正しい位置。ドライバーからアイアンまでにてご紹介しています。
簡単にできる、インサイド・アウトの練習方法
さて、ここまで主にアドレス時点でのカットスイングの問題点について見てきました。
アドレスを直してゆくと、カットスイングも自然と直ってゆくと思います。
ただ、カットスイングというのは癖になっていることがあるもので・・その場合は、インサイドから振ることを繰り返すことで、カットスイングの癖を修正してゆくことも時には必要かも知れません。
そのための練習は色々あるのですが、今日ご紹介するのは、ボールの内側を打ってゆく、または、フェースのトゥ側でボールを打つ練習です。
クラブは7番アイアンなどミドルアイアンを使います。
最初は、ボールを低くティーアップしてみてもいいかも知れません。
いつも通りに構えて打つのですが、インパクトの時だけ・・・いつものようにフェースの真ん中でボールを打つのではなく・・・フェースのトゥ側にボールが当たるようにしてみてください。
1つ注意点ですが、アドレスの時点では、ボールをフェースの中央にセットして構えます。インパクトの時だけ・・・フェースのトゥ側で打つようにします。
スイングは6割程度のスピードで打ちます。
実際に毎回、フェースのトゥ側に当たらなくても構いません。
トゥ側で打とうとするだけで、スイングの軌道が自然と・・・インサイド・アウト、もしくは、インサイド・インに近づいてゆきます。
ただ、場合によっては、フェースのトゥ側で打とうとするだけでは、カットスイングが直らないこともあります。
その場合は、ボールをまず、こんな感じで(イメージの中で)4等分にします。
そして、内側の部分を打とうとしてみます。(上記の図の④を狙います)
また、プッシュアウトになっても構いませんので、目標よりも思い切って、右に打ち出そうという意識でスイングしてみます。
このような形にすると、フェースのトゥ側で打ちやすく、尚且つ、インサイド・アウトの軌道になりやすくなると思います。
フェースのトゥ側で当たっているかわからない・・・という場合は、フェースに貼るシールのようなものがありますので、そういったグッズを利用してみてもいいかも知れません。
ショットセンサー
ドライバーやアイアンのフェースに貼り付けてショットを打つことでボールがフェースのどこに当たったのかがわかる練習グッズです。
フェースのどこに当たっているかを知ることで、自分のスイングの癖が見えてくると思います。
さて、フェースのトゥ側で打つことを繰り返すことで、カットスイングの癖も直ってゆくかと思います。
また、この練習はシャンクを直したい時にもおすすめだと思います。
この打ち方で3球打ったら、次にフェースの中央で打つ、いつもの打ち方で3球・・・という風に交互に打ってみるのもいいかも知れません。
そして、毎回フェースのトゥ側で打てるようになったら、フェースの中央で打つ、普段の打ち方に戻してゆきます。
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↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。