バンカーショット、脱出のコツ
バンカーショットに関しては今までにも沢山の記事をご紹介してきました。
今回はバンカーショットが上手な人と下手な人の違いについて考えてみたいと思います。
具体的な打ち方については、バンカーショットの打ち方をご覧いただければ幸いです。
砂のとり方
バンカーショットが上手な人にはある共通点があります。
何だと思いますか・・・?
それは・・・「砂をとり過ぎない」ということ・・です。
実は以前にアメリカである有名なゴルフレッスンプロによってバンカーショットの実験が行われています。
この実験はクリーブランドの56度のウェッジを使って行われたものでした。
12ヤード離れたバンカーショットで実際にとった砂の重さを計測したのです。その結果は平均で700グラムでした。
しかし、フェースを5度クローズにした状態でバンカーショットをすると砂の量は増えて、1.5キロ程度(1回のショット)になりました。
この実験を行ったレッスンプロ、Mahoney氏は、「バンカーから脱出できないという人は砂のとり過ぎに加えてフェースが閉じているのではないか」といったことを指摘しています。
フェースが閉じてしまえば、バウンス角の利点を生かすこともできず、クラブヘッドは砂に深く潜ってしまいます。
このフェースが閉じてしまう、砂をとりすぎるといったことの原因はいくつかあると思います。
1番の原因は、フェースを開いた状態でグリップしないで、グリップした後にフェースを開いていること。
これだと、結局フェースは閉じてしまいます。
もう1つはクラブヘッドをダウンスイングで上から叩きつけるようにしていること。
打った跡が深い・・・という方は注意が必要です。そんな方はこんな練習をしてみてください。
1)まず、砂に一本の線を引きます
2)次にその線の右5センチのところに、もう一本の線を引きます。最初の線と平行になるようにしてください。(左利きの人は左側に線を引く)
3)最初の線はボールの位置。次の線はクラブヘッドが砂に入るポイントです。最初に引いた線の上にボールを並べてゆきます
4)そうしたらテンポよくショットを打ってゆきます
この練習のポイントはクラブヘッドが砂に入ったポイントと、ボールの下を潜り抜けて、砂から出て行ったポイントを見ることです。
砂に線を引いておくことでそれを確認できます。
大切なのは砂を薄く、長くとることです。
バンカーでの下半身の使い方
バンカーショットが苦手な人を見るとどうも、手や腕だけでクラブを振ろうとしているようです。
バンカーでは足を砂に少し埋めます。これはそもそも砂で足が滑らないようにするためなのです。
しかし、足を固定したことで下半身も固定してしまう方もいます。そうすると、手打ちのような形になってしまいヘッドの軌道も不安定になってしまいます。
バンカーショットを安定して打つには、ヘッドの軌道も安定させる必要があります。そのためには、下半身の動きを止めないということが1つのポイントになってくるのではないでしょうか。
バックスイングからダウンスイングまで、下半身を固定しない。
特にダウンスイングでは下半身を積極的に使うべきだとタイガー・ウッズが語っていたことがありましたが、バンカーショットで手打ちをしてしまっている方はダウンスイングでベルトバックルがターゲットを向くようにして下半身を回転させながら打つのも1つの方法だと思います。
ティッシュペーパーを使ったバンカーショットの練習方法
バンカーショットが苦手・・・という方もいらっしゃると思いますが、うまくバンカーショットが打てない理由の1つというのは、ヘッドを加速させたまま砂ごとボールを運ぶ・・・ということができていないから・・・かも知れません。
ヘッドをボールの後ろに入れることばかりに気がいってしまって、ヘッドが結果的に減速したり、ヘッドを深く潜らせてしまったり・・・ということがあるかも知れません。
そんな時におすすめの練習が1つあります。
それがティッシュペーパーを1枚使ってできる練習方法です。
やり方なのですが、まずティッシュペーパーを1枚用意します。それを4つ折りにします。もしくは、まず半分に折って、その後、3分の1を折りたたみます。
どちらの大きさでもいいと思います。
目安としては、いつもボールの3センチ程度後ろを狙ってスイングしている方は4つ折りの方を、ボールの5センチ程度後ろを狙っている方は恐らく、半分に折って、その後、3分の1を折りたたんだ形の方がいいかも知れません。
そうやって、折りたたんだティッシュペーパーを練習場にあるバンカーの砂の上に置きます。さらにそのティッシュの真ん中にボールを乗せます。
そしてそのままバンカーショットを打ってみます。
ポイントはそのティッシュごと打とうとすること・・・です。そうすることで、ヘッドを深く入れ過ぎたり、浅く入れ過ぎたりする癖なども矯正できるかと思います。
もし、その形でうまく打てるようであれば、本番でもティッシュの上にボールが乗っていることを想像して打ってみるといいかも知れません。
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