全米オープンチャンピオンのバンカーショットの基本
全米オープンの覇者、アーニー・エルスのショットを実際に真後ろで見た時は「ゴルフってこんなに簡単なのだろうか・・?」そう思ったのを今でも覚えています。
アーニー・エルスがその時打っていたのは恐らく2番か3番アイアンだったと思います。
以前もご紹介しましたが、そのショットは地を這うような強烈なショットでした。そしてそのボールは途中から上昇し始めるのです。
ゴルフボールがあんな音をたてられるのかと思ったのですが、 エルスはスムーズにスイングしているのです。
ロングアイアンの打ち方のお話はまた次回にさせていただいて・・今回はその全米オープンの覇者、アーニー・エルスが語ったバンカーショットのポイントについてご紹介したいと思います。
「バンカーショットのポイント」
アーニー・エルスは自分の父親にバンカーショットを教えてもらったそうです。スタンスはややオープン、ボールはあまり前(左足寄り)ではなく、真ん中よりやや前。
そしてアーニー・エルスはこんなことも言っています:
I want to feel as if the back of the clubhead, not the bottom, would rest on the sand if I soled the club.
構えた時、もしクラブをソールしたとすれば、クラブヘッドの後ろ側(ソールではなくフェースの裏)が砂につく感じです。
Reference: Get aggressive in the sand, Golfdigest.com
バンカーではご存知の通り、打つ前にクラブを砂につけることは出来ませんが、もし通常のショットのようにソールして(クラブを地面につけて)構えたとすると、フェースの裏側が地面につくように構える・・・ということです。
サンドウェッジはバウンスというものが設計されていて、砂にクラブヘッドが潜り過ぎないようになっています。
エルスはそのバウンスを利用することを前提にクラブヘッドの裏(フェースの裏)で砂を打つというイメージを大切にしているのだと思います。
そして体重ですが、
I keep my weight more on my left side from address through the finish. There's no big weight transfer.
バンカーショットでは大きな体重はしません。体重はアドレスからフィニッシュまで左足にかけておきます。
Reference: Get aggressive in the sand, Golfdigest.com
そしてスイングについては2つほどポイントがあると思います:
1.手首は早めにコックする
2.フィニッシュまでしっかりと振り切る
バンカーショットではとにかくヘッドを加速させることが大切です。インパクトは砂に触れたそのポイントではなく、ボールの下を潜り抜け終わるまでだと思っていた方がいいのかも知れません。
エルスも言っていますが、加速させるからといって、力を入れて打つわけではありません。バンカーショットにパワーは殆どの場合、必要ありません。
距離を出す必要がある場合は、サンドウェッジの代わりに9番アイアンやピッチングウェッジを使うこともできますので。
力ではなくて・・・ヘッドをスムーズに加速させて、リズムよく打つこと・・・そちらの方がバンカーショットでは大切なことなのかも知れません。
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