50センチのショートパットの打ち方。ラインを消す?【これが秘訣です】
50センチのショートパット。
練習グリーンなら簡単に決められるのに、本番になると外してしまう。
そして、また外してしまうのではないか・・・と思うと強く打てず何とかカップインするようなスピードで打ってしまう方もいるかも知れません。
50センチのショートパットといっても、フックライン・スライスライン、上り、下りがあります。
このパットの打ち方について、パットの名手と言われた青木功プロは著書「パットの真髄」の中でこんな風に語っています:
「私はここで断言してもいい。よほどの傾斜でない限り、50センチぐらいのパットならどんな高速のベントでも、まっすぐのラインと思っていい。かりにすごい傾斜だったとしてもカップを外すべきではない。そんなグリーンは、今まで世界中を遠征してきた私でも、ほんの数回だけだったといっておこう。」(「パットの真髄」 p36)
つまり、傾斜や上り、下りは無視する・・・ということですが、こうすることでボールとカップの間の障害がとれ、カップが近く見えるのだと青木プロは話します。
それがつまり入る予感であると。
ただ、この方法で打つには条件があります。それはパットを強めに打つということ。弱めに打ってしまうと、カップの周りの傾斜などに影響されてパットが外れてしまいます。
インパクトで減速しない
ショートパットになると、「決めたい!」「頼むから決まってくれ。」そんな声が聞こえてきそうなパッティングをお見かけしたりします・・。
特に50センチなどの短いショートパットでは入れたいという気持ちがどうしても強くなります。
しかし、そんな「入れたい」と強く思う気持ちは逆にプレッシャーとなって「緊張」を与えます。そして、スムーズなストロークは不可能になってしまう・・のです。
ショートパットをはずし続ける方の多くはある共通のことをしています。
それは・・・
インパクトにかけてパターヘッドが減速してしまっている
・・・ということです。
これは緊張や迷いから来るものだとは思いますが、インパクトにかけてパターヘッドが減速すると何が起こるかと言うとパターの軌道が非常にブレやすくなるのです。
ショートパットではロングパットよりもラインが何より大切です。パターの軌道がブレること、それは命取りとも言えるのです。
ショートパットでは(ロングパットでも言えますが)パターヘッドをインパクトからフォロースルーにかけて加速させてください。
加速させるということはバックスイング(ストローク)よりもフォロースルーの距離の方が長くなるということになります。
大事なことはそのショートパットを入れるということよりも、自分が思ったところに思った形で打つこと・・・なんだと思います。
ショートパットを打つ時は「入れたい」よりも、自分が思ったことを実践することに意識を持って行った方がいいのかも・・知れません。
50センチのパットの20センチ先にもう1つのカップをイメージする
「なんで50センチのパットを外しちゃうんでしょう?」
・・・ある方が日本アマを6度も制した中部銀次郎さんに聞いたそうです。すると中部さんは「絶対入れなければいけないと思ったのではありませんか?」と答えたそうです。
絶対入れないといけないと思った瞬間から心に制約が加わってしまうから、もっと心を楽にしてあげた方がいい・・・と。
その方法として、50センチのパットを打つ時は、そのカップの20センチ先にもう1つのカップをイメージして、そのカップに向かって素振りをすることを中部さんはすすめました。
70センチのパットを打つつもりで素振りをしておいて、さぁ、本番となった時には実際のパットは50センチ・・・気持ちも楽になる・・と。
なるほど・・・と思いました。
考え方1つで50センチのパットも楽になるのかも・・知れません。
ちょっと変わったショートパットの練習方法
50センチのショートパットの打ち方についてここまで見てきましたが、ここで一つ練習方法について書いてみたいと思います。
50センチのような短いパットを外すことが多くなった・・・という時は、技術的なこともそうなのかも知れませんが、特に中級者や上級者の方の場合は、心理的なことが原因になっていることが多いようです。
心理的なこととはどういうことかというと、例えば、「入れないといけない」と考えてしまうことであったり・・
ショートパットがそんな風に「義務」になった時・・・人はどうも緊張したり、プレッシャーを感じたりして、パットそのものに集中できなくなってしまうようです。
パットに集中できない・・・というのは、言い換えると、インパクトに集中できないと言いましょうか・・
インパクトに集中できないというのはつまり、ボールの行方が気になるということで、それがルックアップにつながったりします。
この時、ルックアップそのものを直すことでショートパットが入りだすこともありますが、それでも入らないような時は、ルックアップしないようにはしているけれど・・・インパクトには集中できていない・・・そんなことが原因なのかも知れません。
でも、インパクトに集中するってどういうことなのでしょうか・・・?
そこで・・・今回の練習方法になるのですが・・・
50センチ程度の短いパットを打ってゆきます。
この時、パターのフェースではなくて・・・パターのトゥでボールを打ってみてください。
パターのトゥでボールを打つのは結構大変です。ちょっとインパクトでズレると、とんでもない方向に転がっていったりします・・
だから、自然とインパクトに気持ちが向くというか、インパクトに集中するようになります。
実際のパットでもその感覚が恐らく大切で・・・特にショートパットが入らなくなったという時には、その感覚が失われていることもあるかと思います。
そんな時には、この練習を繰り返してみるというのも一つの方法かと思います。
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