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パターはアッパーブロー or ダウンブローで打つ?【5万回の調査でわかったパットの名手の打ち方】

こんにちは。ゴルフ総研の森です。

今回は、パターの打ち方について、パターはアッパーブローで打った方がいいか?それとも、ダウンブローで打った方がいいか?ということについて解説していきたいと思います。

また、記事の中では、

ということについても見ていきたいと思います。

目次

5万回の調査からわかったパターの名手の打ち方

タイガー・ウッズやアーニー・エルス、石川遼など、数多くのプレーヤーのパッティングコーチを務めてきた、マリウス・フィルマルターという人がいます。

マリウス・フィルマルター
ゴルフコーチ。タイガー・ウッズ、アーニー・エルス、ブラッド・ファクソン、ビジェイ・シンなど、PGAツアーで活躍する選手達のパッティングコーチを務めてきたパターのスペシャリスト。

フィルマルターがパッティングに関する調査を5万回以上行った結果、見えてきたことがあると言います。

それはどんなことか?

ということですが、それは、パットの名手と呼ばれる人はインパクトでロフトを1.7度増すようにしてパットを打っていたということでした。

これはどういうことかと言うと、パターヘッドが最下点を過ぎて上昇している時にボールを打っているということ、つまり、ややアッパーブローで打っているということになります。

フィルマルターによると、最下点、もしくはその前にインパクトをむかえてしまうと、ボールが跳ね上がってラインから外れてしまう確率が高くなるそうです。

中には、最下点より前で打っているプロもいたそうですが、そういうプロはロフト角の大きいパターを使っていることが多いのだとか。

今回のテーマ、パターはアッパーブローで打った方がいいか?それとも、ダウンブローで打った方がいいか?ということですが、プロの中にもアッパーブローで打つ人もいれば、ダウンブローの意識で打つ人もいます。

ただ、パットの名手と呼ばれる人達はどうも、ややアッパーブローで打つことが多いようです

フィルマルターはまた、500人弱のツアープロを対象にダウンスイングからフォロースルーにかけてのヘッドの軌道(例:インサイド・イン、インサイド・アウト、アウトサイド・インなど)についても調査を行っています。

その結果ですが、パットの名手と呼ばれる人達は、先ほどのややアッパーブローで打つということに加えて、インサイド・アウトの軌道で打っていることが分かったそうです。

つまり、パットの名手はインサイド・アウトの軌道+ややアッパーブローで打っていた・・ということになります

フィルマルターは、インサイド・アウトの軌道で打つということについて、ゴルフダイジェストが行った取材の中でこんな風に語っています。

「少しヘッドの軌道をインサイドアウトにすれば、目標方向に正しく転がる。ボールには軽いフック回転を含んだ順回転がかかり、スムーズに転がります」

(参考:ゴルフダイジェスト パットの名手の共通項とは何か?)

ちなみに、タイガー・ウッズはまさにこの軌道、インサイド・アウトのアッパーブローで打っているそうです。

あるレッスンプロがタイガーに「何故、そんなに綺麗な回転のパットが打てるんだ?」と聞いたところ、タイガーは「パットは高いドローボールを打つようなイメージで打っている」 と答えたと言います。

女子プロはどんな風にパットを打っているか?

次に日本の女子プロはどんな風にパットを打っているか?ということについて見ていきたいと思います。

以前、あるゴルフ雑誌の企画で、日本の女子プロのパッティングストロークを調査するという実験が行われたことがあります。

その結果ですが、女子プロの多くは、若干アッパー軌道(最大で2度程度アッパー軌道)で打っているという結果になりました。

中にはその反対で、ややダウンブローで打っていた女子プロもいたのですが、ただ、圧倒的にアッパー軌道で打っているプロが多かったんですね。

ちなみに、ダウンスイングからフォロースルーにかけてのヘッドの軌道ですが、女子プロの殆どは、インサイド・イン、もしくはインサイド・アウトの軌道で打っていたそうです。

アッパーブローで打つ場合の注意点

さて、ここまで、パターはアッパーブローで打った方がいいか?それとも、ダウンブローで打った方がいいか?ということについて見てきました。

先ほどもお伝えしたように、中にはダウンブローで打つプロもいますし、ダウンブローで打つ方が合っている人も中にはいます。

プロの中にもダウンブローで、アウトサイド・インの軌道で打つという人もいます。

ですので、大事なことは自分に合う打ち方で打つということだと思います。

ただ、パターの名手と呼ばれる人達はアッパーブローで打っていることが多いようです。

最後にアッパーブローで打つ際ですが、先ほどご紹介した女子プロのデータを見てもわかりますが、アッパーブローと言っても最大で2度ですから、パターヘッドを下から上に向かって振り上げるようなアッパーブローではなく、本当に若干のアッパーブローという形になります。

ですので、意識としては、ほぼボールを横から払い打つ形、本当に若干のアッパーブローの意識でいいと思います。

アッパーに打とうと意識し過ぎてしまうと、過度のアッパーブローになってしまいやすいので、注意してみてください。

尚、アッパーブローで打つ方法についてはパターのボールの転がり(回転)を良くする3つの方法の中でご紹介していますので、よかったらそちらも参照ください。

ということで、今回はパターはアッパーブローか、それともダウンブローで打つか?ということについて見てきました。

最後までお読みいただいて、ありがとうございました。

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