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トラブル解決編

130を切る!130切りの7つの方法と戦略【130が切れない人へ】

こんにちは。ゴルフ総研の森です。

前回、120を切る!120切りの7つの方法と戦略とは?でもご紹介しましたが、ゴルフを始めて、最初にスコアの壁になってくるのが130だと思います。

130を切れないことが続くと、130を切るということがすごく難しいことのように思えてくるかも知れません。

ただ、130を切るにはコツがあります。

130を切るために、しなくてもいいこと、やってもいいミスというものが実は沢山あるんですね。

そういうことを予め知っておくと、気持ちを楽にしながら、そして何より、楽しみながら、130切りに挑戦できるのではないかなと思います。

今回はそんな、130の壁を乗り越えるための具体的なコツ、そして、そのための戦略についてご紹介していきたいと思います。

130切りのために重要なこと、重要じゃないこと

さて、130を切るために何をしたらいいか?

ということですが、ここでは、漠然と130を切ろうとするのではなく、もっと言うと、18ホールのトータルのスコアで考えるのではなく、分野別にわけて、目指すべきもの、数値をはっきりさせてゆきたいと思います。

具体的には、130を切るために、ティーショットではどんなことが必要か、何打でグリーンに乗せたらいいか?パットは何打で入れたらいいか?ということをはっきりさせていきます。

そうやって、分野別にわけて考えることで、冒頭でもお伝えした、130を切るために実はしなくてもいいこと、やってもいいミス・・といった重要ではないことが見えてきます。

また、これは重要・・という130切りのために大事なことも見えてきます。

そんな形で大事なことと大事じゃないことをはっきりさせておくことで、例えば、ティーショットでミスをしても、これはやっても大丈夫なミスだとわかっていれば、気持ちも楽にプレーできると思うんですね。

今回ご紹介する130切りの戦略ではそんな風にして、気持ちを楽にしながら、そして、楽しみながら130切りを目指していきたいと思います。

1)スコア

まずはスコアから見ていきましょう。

いきなりですが、130切りを目指すには、トリプルボギーを目標にします

もし、全てのホールでトリプルボギーだった場合、スコアは(Par72の場合)、

※トリプルボギー・・・パーよりも3打多いこと

18ホール × トリプルボギー = 126

になります。

ですので、130切りのためには、全てのホールでトリプルボギーを目標にしたいと思います。

その上で、3ホールの余裕があります。

3つのホールでは、トリプルボギーよりも1打多い、4オーバー(クワドラプルボギー)でも大丈夫、ということになります。

勿論ですが、場合によっては、ダブルボギーやボギーを取りにいける場面もあるかと思います。その場合は、積極的にダブルボギーやボギーを取りにいきます。

ただ、あくまでも目指すのはトリプルボギーですので、無理にダブルボギーやボギーを取りにいく必要はありません。

トリプルボギーを基準にして、トリプルボギーを自分の中のパーとして、130切りを目指してゆきます。

ここで簡単にまとめると、目指すべきスコアは「トリプルボギー」です。トリプルボギーを自分のパーと考えて、130切りを目指していきます。

2)ティーショット

次に、ティーショット(パー3を除く)について見ていきましょう。

平均スコア110で回ってくるゴルファーの場合、パー3を除くティーショットがフェアウェイに乗る回数は0回、という調査結果があります。

ちなみに平均スコア90のゴルファーでも、1ラウンドでティーショットがフェアウェイをとらえる回数は5回のみです。

このフェアウェイに乗せた回数ですが、トップなどのミスでフェアウェイに乗った(飛距離が全く出ていないミスショットの)回数は含みません。

こうやって見てみると、それなりのショットを打ってフェアウェイに乗せることは難しいことがわかります。

ただ、言い換えると、130を切るために、もっと言うと、120を切る場合でも、ティーショットではナイスショットは必要じゃない・・ということになります

では、130を切るためには何が必要なのか?

ということですが、次の2つの作戦で行きたいと思います。

①ナイスショットはしなくていい
②大叩き(OB、林の中、etc.)しないと確信できるクラブで打つ

①ナイスショットはしなくていい

「えっ?」と思われるかも知れませんが、ティーショットの一つ目の作戦が「ナイスショットはしなくていい」ということです。

何でこんなことを言うかというと、2つ理由があります。

1つは、ナイスショットを打とうとして力が入って、結果的にうまく打てていない方が多いからです。

不思議に思われるかも知れませんが、例えば、朝一のティーショットで「うまく打たなくていいです」「ミスしてもいいです」とお伝えすると、むしろ、いい結果になることが多いんですね。

例えば、ゴルフ以外のスポーツでも、緊張する場面で「緊張しちゃだめだ、緊張しちゃだめだ」と思うと、余計緊張してくることが多かったりしますが、反対に「緊張してもいい」とか「自分の実力以上は出さなくていい」と思ってみると、不思議と気持ちが落ち着いてきたります。

何故そうなるか?という理由については今回は割愛したいと思いますが、ただ、ティーショットを打つ際は、「ナイスショットはしなくていい」と自分に言い聞かせてみてください。

ナイスショットはしなくていい2つ目の理由は、先ほどをお伝えしたように、本当にナイスショットは必要ないからです。

ですので、おかしな話ですが、ナイスショットはしなくても大丈夫です。

②大叩き(OB、林の中、etc.)しないと確信できるクラブで打つ

「ナイスショットはしなくていい」ということですが、1つだけ条件があります。

それは、ティーショットでは、OB、林の中、池など、大叩きにつながる場所には打たないと確信が持てるクラブしか使わないということです。

スコアのところでご紹介しましたが、目標はトリプルボギーです。

そのためにできれば避けたいのが、大叩きをすること。つまり、OBや林の中、池など、大きなトラブルのある場所に打たないということです。

結果的にOBになっても構いません。

ただ、OBは打たない可能性の高いクラブで打つということが大事です。

実は、これはどのスコアでもそうなのですが、ティーショットというのは、スコアの壁を破ってゆく上で、とても重要なポイントになることが多いんですね。

以前、ゴルフダイジェスト社が行ったアンケート調査では、「100切りを達成した一番のきっかけは、ティーショットが安定したこと」と答えた人が最も多かったのですが、ティーショットはそれだけスコアに大きな影響を与えます。

ですので、130切りを目指す今回の戦略でも、ティーショットは非常に重要なポイントになります。

少し話がそれましたが・・

大叩きしないために大事なことは何かと言ったら、そういった大きなトラブルのある場所に打たないと確信が持てるクラブしか使わない、ということです。

例えば、右サイドがOBだったとします。

この時、もし、ドライバーで右に打たないと確信が持てない場合は、ドライバーは手放して、例えば、5番ウッド、5番ウッドでも右に打たないと確信が持てない場合はユーティリティやアイアンで打ってゆきます。

ただ、もし、右サイドに逃げ場があるホールの場合は、ドライバーで思い切って攻めてゆく・・というのも1つの方法だと思います。

こんな風にして、守るべき時と攻めるべき時を使い分けてゆきます。

これはどんなレベルでもとても重要になってくる考え方、コースマネジメントになります。

例えば、シングルプレーヤーでもすごくアグレッシブに攻めてゆくホールと守りを重視するホールをわけて考えている方も多いですが、ただ、攻めるのではなくて、攻めるべき時に攻める。

ただ、守るのではなくて、守るべき時に守る。

ということが大事だと思います。

どんなスコアの壁を越えてゆく場合でも、です。

ここで簡単にまとめると、ティーショットでは、①ナイスショットはしなくていい、②大叩き(OB、林の中、etc.)しないと確信できるクラブで打つ・・という作戦でいきます。

3)2打目

ティーショットの次は2打目~を見ていきましょう。

平均スコア110で回ってくるゴルファーが1ラウンド中にパーオン※した回数は平均で0回という調査結果があります。

パーオン・・・規定の打数よりも2打少ない状態でボールをグリーンに乗せること。パー4のホールであれば、2打でグリーンに乗せること

この結果を見てもわかりますが、130切りを目指す上では、パーオンは必要ないです。

130切りのためには、ダブルボギーオンを目指します。その上で、結果的にトリプルボギーオンになることがあってもいいと考えます

どういうことかと言うと、例えば、パー4のホールの場合、

2打でグリーンに乗せる・・・パーオン
3打でグリーンに乗せる・・・ボギーオン
4打でグリーンに乗せる・・・ダブルボギーオン
5打でグリーンに乗せる・・・トリプルボギーオン

パー4のホールであれば、4打でグリーンに乗せたら、目標達成です。

パー5であれば、5打でグリーンに乗せる、パー3の場合は3打でグリーンに乗せることを目指します。

ただ、目標のスコアはトリプルボギーなので、結果的にトリプルボギーオンでもいいと考えるようにします。

パー4のホールで4打でグリーンに乗せて、3パットなら・・トリプルボギーになります。

もし、5打でグリーンに乗った場合(トリプルボギーオンの場合)は、2パットでトリプルボギーになりますから、トリプルボギーオンだったとしても、まだ目標のトリプルボギーの可能性は十分にあるということになります。

こういうことを考えた時、これもティーショットと同じ考え方で、例えば、OBですとか、池の中に入れるとか、そういった大叩きにつながるようなことを避けるということが、セカンドショット以降も大事になってきます。

ここで簡単にまとめると、2打目以降はダブルボギーオン(パー4なら4打、パー5なら5打、パー3なら3打でグリーンに乗せること)を目指します。ただし、結果的にトリプルボギーオンでも大丈夫と考えます。

4)3打目(アプローチショット)

次はグリーン周りのアプローチショットです。

このグリーン周りのアプローチショットですが、そこから2打以内でホールアウトする確率は、平均スコア110のゴルファーの場合、0%という調査結果があります。

ちなみに、平均スコア90のゴルファーでも、17%程度。

ですので、今回の130切りの戦略では、「アプローチショットは寄せなくていい」と考えます。

先ほど、ダブルボギーオン(パー4なら、4打でグリーンに乗せること)を目指すとお伝えしましたが、4打目に打ったアプローチがグリーンに乗れば、そこから3パットでトリプルボギーです。

ですので、アプローチショットをピンに寄せる必要はないです

そんな風に少し気持ちを楽にしてアプローチショットを打っていただくといいのかなと思います。

また、グリーン周りのアプローチショットは、ボールを上げようとするほど、難しく、寄らなくなります。

ですので、できるだけボールは低く打つ、もしくは転がしてゆくようにします。

そういうことを考えると、サンドウェッジよりは9番アイアンの方がいいですし、9番アイアンよりはパターの方がいいです。

勿論、グリーンの手前にラフなどがある場合はパターは使えませんが、パターが使えそうな場面ではできるだけパター、もしくは9番アイアンなどを選択するようにします。

当サイトでは、130切りの他に、120、110、100、90・・と各スコア別の戦略やコースの攻め方についてご紹介していますが、どのスコアであっても、アプローチショットは基本的にはできるだけ転がてゆくことをおすすめしています。

ボールは転がした方がコントロールしやすいためです。

ここで簡単にまとめると、アプローチショットは、「寄せなくてもいい」「グリーンに乗ればOK」と考えます。また、アプローチショットはできるだけ転がしてゆく作戦で行きます。

5)バンカーショット

次にバンカーショットについて見ていきましょう。

グリーンサイドのバンカーから2打かそれより少ない打数でカップインする確率は、平均スコア110のゴルファーでは0%という調査結果があります。

これは驚かれるかも知れませんが、平均スコア90のゴルファーでも0%という調査結果もあります。

ちなみに女子プロのトップ選手でも、50%を超えればかなりよい数字になります。

言い換えると、バンカーから寄せるのはプロでも難しいわけです。

ですので、今回の130切りの戦略では、とにかくバンカーから出すことを目標にします。

1打で出すことができればベストですが、バンカーにボールが入った時点で目標をトリプルボギーから1打多い、4オーバー(クワドラプルボギー)に切り替えて、2打で出してもOKと考えてみるのもいいと思います

バンカーショットの打ち方のコツですが、それについてはバンカーショットの構え方と打ち方のコツにてご紹介していますので、よかったらそちらを参照していただければと思います。

ただ、今、1つポイントをお伝えすると、バンカーからボールが出ない一番の原因は、ダウンスイングでヘッドが減速してしまう点にあります。

距離を合わせにいったり、躊躇したりすると、ヘッドが減速してしまいます。

そうではなくて、ヘッドを十分に加速させて打つことがコツになります。

そのためのポイントは、バックスイングを大きくし過ぎないこと、ダウンスイングでヘッドを十分に加速させて打つこと、それから、グリーンに乗らなくてもいい、とにかく出せればいいと思ってみる(その方が思い切って振っていけます)ことが大事だと思います。

ここで簡単にまとめると、バンカーショットは、グリーンに乗らなくてもOK。とにかく、バンカーから出すことを目標にします。

6)パター

次はパターです。

ここまで、130切りのためには、

・トリプルボギー
・4打でグリーンに乗せる(ダブルボギーオン)

が目標になりますとお伝えしました。

もし、ダブルボギーオンをした場合(パー4で4打でグリーンに乗せた場合)、3パットでトリプルボギーになります。

ですので、パターの目標は、各ホール3パットでいきたいと思います

ただ、もし、トリプルボギーオンの場合(パー4で5打でグリーンに乗った場合)は、2パットでトリプルボギーなので、そうなった場合も考えて、どこかで何回か2パットで入れることができると、かなり余裕がでてきます。

ここで簡単にまとめると、基本的には3パットを目指します。ただ、2パットで何度か入れることができるとかなり余裕がでてきます。

クラブ選びも大事。自分に合わないクラブだと、打てるショットが打てなくなる

これはある意味、7つ目の戦略になりますが、ゴルフクラブ選びもとても大事になってきます。

中には、ある程度上達してから自分に合うクラブを探せばいいと考えている方もいらっしゃいますが、ゴルフは自分に合ったクラブではないと、本来であれば打てるショットも打てなくなるスポーツです。

例えば、アイアンには、ライ角というものがあります。

このライ角が自分に合っていないと、何をやっても、スライスが出たり、フックボールが出る・・そんなことが起こったりします。

例えば、もし、お使いのアイアンのライ角が自分にとってフラット過ぎた場合、スライスが出やすくなります。ドローボールが出るようなスイングをしていても、です。

アイアンのライ角について。正しいライ角とは?

これはほんの一例ですが、ゴルフの場合はとにかく自分に合ったクラブを使うということが重要で、僕はこれまでクラブを買い換えただけで、

・何をやってもスライス → ドローボールが打てるように
・ドライバーの飛距離が30ヤード伸びた
・トップやダフリばかり → 芯で打てるように

・・といったケースを非常に多く見てきました。

ですので、もし、何をやっても思うようなショットが打てないとか、思うように上達しないと思われた場合は、今お使いのクラブが自分に合っているか、確認していただくといいかも知れません。

お近くのゴルフショップに行って相談するのもいいと思いますし、当サイトでもゴルフクラブの選び方のコーナーで沢山の記事をアップしていますので、よかったらそういった記事も参考にしてみてください。

ということで、今回は130を切るコツとそのための戦略について見てきました。

これから130切りを目指そうと思っている方は是非、頑張ってください。

Good luck!!

スコアが劇的に変わった人が実践したゴルフ理論とは
↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。