ドライバーとフェアウェイウッドの違い【4つの違いがあります】
今回は、ドライバーとフェアウェイウッドの違いについて解説してゆきます。
最初に要点だけお伝えすると、ドライバーとフェアウェイウッドには4つの違いがあります。
- 1)使う場面
- 2)設計の違い
- 3)構え方
- 4)打ち方
それぞれについて、どのように違うのか解説してゆきたいと思います。
目次
1)使う場面
ドライバーとフェアウェイウッドの1つ目の違いが使う場面です。
ドライバーは、主にパー4(ミドルホール)やパー5(ロングホール)のティーショット※で使います。
※ティーショット・・・各ホールで打つ最初のショットのこと
ドライバーはティーショット以外にも、芝の上から打つ(直ドラと呼ばれたりします)こともできますが、難易度の高いショットで、プロを除くと、殆ど打つことのないショットだと思います。
一方、フェアウェイウッドは、ティーショット、そして、芝の上にあるボールを打つ時に使います。
ミドルホールやロングホールのティーショットはドライバーで打つものだと思っている人もいるかも知れませんが、ティーショットはフェアウェイウッド、例えば、3番ウッドなどで打つという選択肢もあります。
プロもどうしてもフェアウェイにボールを運びたい時など、フェアウェイウッドでティーショットを打つこともあります。
フェアウェイウッドはまた、ロングホールの2打目やミドルホールの2打目など、芝の上から打つ時にも使います。
2)設計の違い
ドライバーはティーアップしたボールを打つことを前提に作られているのに対して、フェアウェイウッドは基本的には地面にあるボールを打つことを前提に作られています。
具体的な違いですが、下記の3つの違いがあります。
①ロフト角
②ヘッドの大きさ
③シャフトの長さ
①ロフト角
ドライバーのロフト角は10~11度前後であるのに対して、フェアウェイウッドは15度前後のモデルが多いです。
ドライバーはティーショットでボールをできるだけ遠くに飛ばすため、ロフト角が少なめに設計されているのが特徴です。
ロフト角を10~11度前後にすることで、弾道の高さを(フェアウェイウッドよりも)抑え、尚且つ、スピン量を適度に減らすことができるのですが、そうすることで飛距離が出やすくなります。
一方、地面から打つことを前提に作られているフェアウェイウッドはドライバーよりもロフト角が大きめに作られています。
ドライバーのようにロフト角を10度や11度にしてしまうと、地面から打つのが難しくなってしまうためです。(ボールが上がりにくい、打つことそのものが難しくなる)
②ヘッドの大きさ
基本的にはドライバーの方がヘッドが大きく、フェアウェイウッドはドライバーに比べるとやや小ぶりなヘッドになります。
ウッドにも1番(ドライバー)、3番ウッド、5番ウッド、7番ウッド、9番ウッド・・・と番手があるわけですが、基本的にはこの数値が小さくなるほどヘッドが大きくなるように設計されています。
その理由はいくつかあるのですが、上の数値(番手)が小さくなるほどロフト角が少なく、シャフトも長くなるため、ミスが出やすくなります。
そこでミスが出やすいという点をカバーするためにヘッドを大きくしている、というわけです。(ヘッドが大きくなるとミスに強くなります)
③シャフトの長さ
ドライバーの方がフェアウェイウッドよりもシャフトが長くなります。
シャフトが長くなるとヘッドスピードが上がり、飛距離も伸びます。ただ、ヘッドスピードが上がると、クラブの操作性が落ちたり、ショットをコントロールするのが難しくなります。
そこで、飛距離重視のドライバーはシャフトが長め、操作性やショットの正確性が求められることが多いフェアウェイウッドはシャフトが短めに設計されています。
3)構え方
ドライバーとフェアウェイウッドの3つ目の違いが構え方です。
具体的な違いですが、下記の3つの違いがあります。
①ティーアップの高さ
②ボールの位置
③スタンスの広さ
①ティーアップの高さ
ドライバーの場合は、ボールの2分の1がヘッドから出る高さが1つの目安になります。
フェアウェイウッドの場合は、もう少し低くします。具体的にはボールの4分の1がヘッドから出る程度の高さが1つの目安になります。
ドライバーの場合は場面や打ちたいショットによって、ティーアップの高さを調節することもありますが、フェアウェイウッドの場合は基本的にはティーアップの高さをラウンド中に変えることは稀です。
(勿論、変えていただいても全く問題ありませんし、そういう打ち方をする人もいます)
ドライバーの方がティーを高くして打つわけですが、その理由は1)打ち出し角を高くするため、2)スピン量を抑えるためです。
1)と2)は、どちらも飛距離アップにつながります。
尚、ティーアップの高さについては、図解!ドライバーのティーアップの高さとその基準やフェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンのティーアップの高さ【これが基準です】にて詳しくご紹介しています。
②ボールの位置
ドライバーの方がシャフトが長くなる分だけ、フェアウェイウッドよりもボールを左に置きます。
具体的なボールの位置については図解!ボールの位置。ドライバーからサンドウェッジまでにてご紹介しています。
また、打ち方のところでご紹介しますが、ドライバーはアッパーブローで打つというフェアウェイウッドにはない打ち方をすることもできますが、そのためにフェアウェイウッドよりもボールを(もっと)左に置く場合もあります。
③スタンスの広さ
これはウッドだけではなくて、アイアンでも言えることですが、クラブが長くなるほど、体を安定させるためにスタンス幅を広げて構えるのが基本になります。
スタンス幅についてはスタンス幅について。基準や広すぎるスタンス、狭すぎるスタンス幅についてもやドライバーはスタンス幅が広い方がいいか?狭い方がいいか?にて詳しくご紹介しています。
4)打ち方
最後の違いが打ち方になります。
ドライバーの場合は、主に2つの打ち方があります。
①横から払い打つ
②アッパーブローで打つ
①横から払い打つ
ボールを横から払い打つ方法です。インパクト付近ではヘッドを地面と水平に動かしてボールをとらえてゆくイメージです。
この打ち方だと②よりも振り遅れやスライスが出にくいので、初心者の人やスライスがよく出る人にはおすすめです。
②アッパーブローで打つ
ヘッドが最下点を過ぎて上昇をはじめた直後に打つ方法です。このような打ち方にすることで、打ち出し角を高く、尚且つスピン量を抑えることができます。
ただし、振り遅れやスライスが出やすくなることもありますので、どちらかというと中級者以上の人向けの打ち方だと思います。
ドライバーの打ち方。アッパーブローで打つべきか?払い打つべきか?
ドライバーの場合は、この他にダウンブローで打つという方法もありますが、一般的な打ち方ではないので今回は省略したいと思います。
興味のある人はドライバーをダウンブローで打つことの4つの利点と欠点とは?にてご紹介していますので、よかったらそちらをご覧ください。
フェアウェイウッドの場合は、主に2つの打ち方があります。
①横から払い打つ
②ややダウンブロー気味に打つ
①横から払い打つ
フェアウェイウッドはボールを横から払い打つのが基本になります。
ヘッドを低く出してゆくイメージ、もしくはフェアウェイウッドのソールを滑らせるようなイメージでもいいかも知れません。
②ややダウンブロー気味に打つ
特に7番や9番ウッドといったロフト角の大きなウッドの場合は、ややダウンブロー気味で打っていただいても構いません。その方がバックスピンが増えて、ショットが安定する場合もあります。
* * *
さて、ここまでドライバーとフェアウェイウッドの違いについて見てきました。
簡単にまとめておくと、
- 1)使う場面
ドライバー: 主にティーショットで使う
フェアウェイウッド: ティーショットや芝の上からのショットで使う
- 2)設計の違い
ドライバー: ロフト角は10~11度前後。ヘッドが大きく、シャフトが長い
フェアウェイウッド: ロフト角は15度前後。ヘッドは小さく、シャフトも短い
- 3)構え方
ドライバー: ボールの1/2が出る高さにティーアップ。ボールはフェアウェイウッドより左に置き、スタンスも広めにする
フェアウェイウッド: ボールの1/4が出る高さにティーアップ。ボールはドライバーより右に置き、スタンスは少し狭くする
- 4)打ち方
ドライバー: ①横から払い打つ、②アッパーブローで打つ
フェアウェイウッド: ①横から払い打つ、②ダウンブローで打つ
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