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トラブル解決編

ドライバーの構え方、4つのミスと5つのポイント

ドライバーは打ち方というよりも、セットアップ、つまり構え方の方が大切・・・当サイトでもよく登場する、伝説のレッスンプロ、ハーヴィー・ぺニック (1904-1995)はこんなことを言っています。

Unless you have a reasonably good grip and stance,anything you read about the golf swing is useless.(Reference: Harvey Penick,And If You Play Golf, You're My Friend p121)

グリップとスタンス(アドレス)がしっかり出来ていなければ、ゴルフスイングについて何を読んでも無駄である。

ドライバーの構え方:4つのミス

ドライバーの構え方のミスについて、アメリカでレッスンプロ、ベスト50にも選ばれた(Golf for women magazine)カレン・ジャンセンは4つ挙げています:

1.頭の位置が前すぎる(ターゲット寄り)
2.体重が左足に多くかかっている
3.グリップの位置が前すぎる(ターゲット寄り)
4.両肩のラインが地面と平行である

これらは全てミスショット(主にスライス)につながる・・・というのです。

これらについて説明する前に彼女の言うドライバーの構え方の5つのポイントを少し詳しくみてみたいと思います。

構え方の5つのポイント

1.ボールの位置は左足かかと線上
2.スタンスは広めにとる(肩の広さより少し広め)
3.頭の位置はボールよりも後ろ
4.左肩は右肩よりも高くなる
5.体重の60%は右足にかける

ボールの位置については後ほど簡単にできる練習方法なども加えてご紹介させていただきたいのですが・・今回は頭の位置と両肩の位置関係について書かせていただきたいと思います。

以前にもご紹介していますが、両肩が地面と平行になるように構えている方がとても多いです。その結果、背骨は地面と垂直になってしまい、頭の位置はスタンスの真ん中かそれよりも前(ターゲット寄り)になってしまいます。

ゴルフクラブを握る際は、右手が左手よりも下になりますから、右肩が左よりも下がり、背骨も右へ若干傾く形になるのが自然です。

しかし、これが出来ていないと(右肩と左肩が同じ高さだと)両肩のラインがオープンになりやすくなります。

ゴルフスイングの軌道というのはこの両肩のラインに大きな影響を受けますから、スイングはアウトサイドインになりやすくなります。

また、右肩の位置がアドレスで高いと、バックスイングでクラブフェースを開きやすく、ダウンスイングもフェースが開いておりてきやすいですから、スライスが出るようになります。

アドレスのチェック方法

アドレスをチェックする方法がありますのでご紹介いたします。

1)アドレスをとったらボールを打つ直前に体を動かさないようにしてクラブを両肩に当ててください。

両手をクロスさせるようにして当てます。このシャフトが地面と平行なら、右肩の位置が高すぎます。

2)アドレスをとったら、クラブを離して地面に落とします。両手の力を抜いてぶら~んとさせます。

この時、右手の位置が左手よりも十分下になっていますでしょうか・・?

頭の位置も見てください。ドライバーの場合、スタンスの中央よりも若干右に頭がきているはずです。(背骨が傾いている分だけ)

さて、「ここまで書いておいて何を言うの?」・・・と思われるかも知れませんが、右肩を高くして(背骨を地面とほぼ垂直にして)いた方が今回ご紹介したようにセットアップを変えた場合、かなりの確率でスライスがひどくなると思います・・。

えっ?

・・・と思われたかも知れません。ただ、今回のようにセットアップを変えることはゴルフスイングの軌道を大きく修正するのに役立ちます。

このセットアップであればもっとインサイドからボールを打ちに行くことが可能になり、ドライバーやウッドといった長いクラブを打つためには理想的な軌道を手に入れることができると思います。

しかし、今までスライスをしていたゴルファーが今までよりもインサイドからボールを打った場合、右に出てさらに右に曲がる大きなスライスになると思うんです。

だから、そのスライスを見た瞬間にこの構え方では駄目だ・・・となるかも知れません。

スイングの軌道は修正しても、もう1つ大切なことがあります・・・クラブフェースです。フェースが開いてしまえば、スライスになります。

軌道が正しくとも、フェースが大きく開けば、ボールは右へ飛び出してさらに右に曲がることもあります。

フェースの向きに直接的な影響を与えているのはグリップの握り方です。それについてはゴルフ基礎編でご紹介しておりますのでそちらを参考にしていただければ幸いです。

こうやって軌道、そしてフェースの向きを直してはじめて思うようなショットを打つことができるようになります。でも、これは大変だ・・・と思われるかも・・知れません。

しかし、考えてみればどちらもゴルフスイングが始まる前(テークバックを始める前)に出来ることなんです・・。この部分であればプロにも負けないことだって可能かも・・知れません。

そしてこのスイングがはじまる前にできることがショットの行方の大部分を決定付けるのだと僕は思っています。

スコアが劇的に変わった人が実践したゴルフ理論とは
↑僕も実践してみました。その上達法やゴルフ理論の感想について書いてみました。一度ご覧になってみてください。